未来の幻想郷では 60年に一度の祭りは四季の花が咲き誇る現象ではない。
四季そのものが移ろう現象だ。
通称、四季祭りを取り仕切る幻想郷の賢者、摩多羅隠岐奈は霊夢にその準備を手伝うよう一方的に命じる。
隠岐奈の部下の奔放な性格に翻弄されながらも祭りの準備は恙なく完了するが、力を与えられた妖精たちはこれまでの祭りでは決して見せることのなかった奇妙な行動を取り始めるようになる。
時を同じくして守矢の面々が奇妙な行動を起こし、霊夢は郷の歯車が狂っているのではという予感を抱き始める。
その予感は守矢による四季妖精のアイドルグループ、フェアリィ52の結成によって現実のものとなる。隠岐奈は守矢の三柱に祭りを乗っ取られたのだ。
守矢の面々はどうして祭りを乗っ取ったのか? その疑問も明かされないうちから始まる、隠岐奈の反抗アイドル作戦。
霊夢は弾幕が使えないこの異変をアイドルで解決できるのか。
《ロング・ノヴェル》で連載中の遠未来幻想冒険譚、シリーズ第四弾。
さあ、今度の異変はアイドルだ!