龍盤七朝 ケルベロス 壱

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DHC風に言えば、わたしの中で古橋秀之は第二巻が出そうにないライトノベル作家、第二位です。第一位は誰だって? ははは言わせんなよ。

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ともあれ。かつてはシスマゲドンの二巻だって出た、最近はソリッドファイターも大幅書き下ろしで出た。ならば今更疑うものか! 私は二巻以降が出ることを信じる! と某女騎士なみの信頼をもって一巻を開き、読んだのでした。

なんかもう、ハッタリだけで構成されているとしか思えない内容なんですけど、それでも楽しいこと楽しいこと。天下取りがいきなり落日の露となったインパクト極大のプロローグから始まり、自らを流浪の姫と語る少女とのやり取り、鐘のない鐘つき、主人公と流浪姫の当然のように命を削り合う交流。そして当然のようにやってくるKEND! 本当にもうハッタリハッタリなんですけど、いちいち熱くて大袈裟で面白いのでした。シスマゲドンの系譜を継ぎ、更に破天荒に弾けた氏の新シリーズ、とくと堪能させて頂きました。

不安なのは未完と銘打ってここで終了しても良い終わり方をしてたことですが、座して待とうと思います。ドラゴンバスターの二巻が出るよりは、早く出る、はず、だよね?

あと作品自体には関係ないのですが、主人公の『さぼり屋で手抜き屋、しかして義に厚く、投げ銭を主要武器にする』って辺り、こまっちゃんぽいなあと少し思いました。

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