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2001年12月の活動報告


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十二月三十一日 晴

『優しさに優しさを返す人なんて殆どいない。優しさにつけあがり、或いはのぼせあがり、そこから何かを搾取しようと、てぐすねを引いて待っている。結局、優しい分だけ、損をするのだ』

何で、年末にこんな台詞を持ってくるのかと起こられそうですが――これは一種の
次回予告というやつです。上の一言は次回作『捉我の澱』よりの一節となる予定――。
この台詞から分かる通りの内容に、きっとなる筈です――何か最近、泥沼っぽい話しか
浮かばないのが、徐々に人間性の壊れていってる証明かもしれません。

今日はひきこもり状態――というか、前日、前前日のハッスルが祟ってぐっすりと
眠っていました。疲れは全て肩に出ましたが、現在はほぼ回復。或いは、明日か明後日
くらいに集中して襲ってくるのかもしれません――。

流石に目覚めると、新年というキィ・ワードは達成できなくて安堵したのですが、
今これを打っている最中、あと新年まで三時間くらいの状態です。勿論、大掃除なんて
してませんYO。私の場合、片付けたって無駄という感じもひしひしとするので、気が
向いた時に片付けることに心の中で決定しています。こうして私はまた、日本人の心を
無くしていくのですね――ああ、風情よさようなら。

あとは、何故か起きてからSSを打ってました。『天使の〜』の第六話――ここまで
が、名探偵コナンのアニメ版に合わせるなら『事件編』というところでしょうか――。
ここから十五話くらいが『推理編』で、ここまでを四月一杯に公開する予定です。で、
三ヶ月くらい間をおいて八月初めに『解答編』を五話くらいに考えてます。

更にインターリュード、後編と続いて――終わるのは来年の今頃くらいになるので
しょうね――。もう、足掛け三年の話になってるから息が長いというか何というか――。
しつこい性格ですね、私も。

本論の1に入りましょう。今年の冬コミの件です。

詳しくは新年を明けてのレポートで詳細に述べるとして、1日目も2日目も色々な
意味で楽しい会合でした。もう、私の稚拙な文章では判じきれないくらいの――です。

1日目、西と東を2往復し足ががくがくになり、しかもその後、刈り上げすがたの
脛毛タイプデジキャラットを発見し『素晴らしい悪夢』ということを骨身にしみるほど
実感したこと、更には秋葉原によって、遂には『大人のコンビニ』という怪しさ大爆発
の場所に辿り着いたこと、嗚呼――濃い一日でした。

2日目、朝早くから大量の準備でてんてこまい――朝から終了までかなりの方々が
ひっかえとっかえで訪ねてきました。一応、訪ねてこられた方は全部、記録しておくの
は――うん、前回の反省を活かしました。そして準備以上に大変だった撤収、もはや、
雑炊なんて作れないだろうと言わんばかりの、灰汁に塗れた残り出汁の残った、地獄の
大しゃぶしゃぶ大会、調子に乗って読み過ぎた『ベルセルク』に、60曲以上にもわたる
大熱唱大会。地獄の黙示録が聞こえてくるようでした。

とまあ、ぶっちゃけて見ました。
同人誌の方では目的の文庫系だった『空の境界』『芳褥』『蒼色の月影』の三つ、
ほか色々と文庫系・ノベルス系の本を手に入れました。

そしてもう一つの最大目的で『Celestial Eden』さんの同人誌も手に入りました。
ここの作品はアンソロジィで読んでから、大ファンなのですよ。どれくらいのファンかと
いうと、現在書こうとしてる美凪SSのための最大限動力となってるくらいに、です。

それも含めて手に入れた同人誌は二日で20冊くらい。残念だったのは、何処かの
ページで予告されていた金色のガッシュの同人誌がみつからなかったこと、QEDネタは
全く見つからなかったこと。嬉しかったのは、御神楽の同人誌を発見したことです。
まさか、この時期に御神楽のジャンルでものが発見できるとは思えませんでした。

次の課題は色々多かったですが、こちらの方の同人誌もかなり出たと思います。
まあ、零細サークルにしては――ですが(苦笑

取りあえず『光と影を〜』の方は、今回でほぼ完売しました。多分、次のイベントで
予備の予備として取っておいた分も含めて、無くなると思います。

『終わりなき〜』の方も、第一幕は残り40部を切りました。第二部が70部、第三部が
130部くらい――こちらは来年一杯まで残ってるでしょう。まあ、元々が自分の書いたもの
が本になったらという動機でやってますので、これだけ売れれば本望だなと思います。

ひとまず、冬コミ関連は少し離れて――先日も述べていた読了本の総括です。
今年、読んだ本はバックログによると、111冊でした。いえ、1〜10とかまとめていた
奴があって、それを一冊と数えていた部分があったので――実質には100冊を大幅に、
越えてます。どうやら『目的達成』していたようです――ぶいっ。

今年は――年代に関わらずベスト3を示すとするならば
1.城平京著『名探偵に薔薇を』(創元推理社文庫)
2.宮部みゆき著『模倣犯(上・下)』(小学館)
3.浦賀和宏著『時の鳥篭』(講談社ノベルス)
の三作でしょうか。

上も含めて本当に読んで良かったと思えた作品は――。
天童荒太著『永遠の仔』(幻冬社)
東野圭吾著『秘密』
はやみねかおる著『そして五人がいなくなる』(青い鳥文庫)
島田荘司著『異邦の騎士』(講談社文庫)
高木淋光著『人形はなぜ殺される』(光文社文庫)
サイモン・シン著『暗号解読』
石崎幸二『長く短い呪文』(講談社ノベルス)
宮部みゆき著『心とろかすような』(創元推理社文庫)
宮部みゆき著『我らが隣人の犯罪』(新潮社文庫)
宮部みゆき著『火車』(新潮社文庫)
エラリィ・クイーン著『ギリシャ棺の謎』(創元推理社文庫)
冴木忍著『<卵王子>カイルロッドの苦難』(富士見ファンタジア文庫)
法月綸太郎著『頼子のために』(講談社文庫)
法月綸太郎著『一の悲劇』(ノン・ポシェット)
法月綸太郎著『再び赤い悪夢』(講談社文庫)
島田荘司著『涙流れるままに』(光文社)
宮部みゆき著『クロスファイア』(光文社)

20作というのは、当たりの結構多かったなあと思えます。勿論、ここに
挙げてない作品でも、良いものは沢山ありました。

逆に、もう読んですっかり損したという作品は一つしかなかった
ので、読書的に見ればかなり恵まれているのかもしれません。ただ、
どちらもメフィスト賞作家というのが、あの賞の以下に玉石混合なのか
を如実に示しているような気がします(苦笑

森博嗣氏や浦賀和宏氏等、不世出の才能を輩出していると思えば、
清流院流水氏とか舞城王太郎氏とか、もうお話にならない作品を書く
作家もある訳で――攻め所の難しいなあと特に思った今年一年でした。

さて、一年も終わります。この記録が公開されるのは新年と同時になりますが
皆さん良いお年を。そして――。

今年もどうか、宜しくお願いします。

このメッセージを、この場所に目を通される方、全てに捧げます。


十二月二十八日 晴

『幸せというのは、いつだって点なんです。なかなか線にはならない』
(BY クロスファイア)

一昨日と同じく『クロスファイア』よりの台詞です。
幸せの継続の難しさという点を、こんなに簡潔に、けど印象強く残せる
というのは――何ともまあ、凄いです。

というわけで、昨日も掲示板に書きましたが『クロスファイア』を読了しました。
CROSS FIRE――十字の炎、裁きと正義とに抱かれた女性の物語として、素晴らしい
タイトルと共に、充分、堪能させて貰いました。

ラストが少し唐突過ぎる気がしたのですが、物語の落としどころとしては作中で
十二分に言われていた部分が反映されており、やられたという思いがします。嗚呼、
上手く言えないので残すはただ一言。ただただ、面白かったです。特にラスト――、
さりげない一情景に複雑な余韻を残すやりかたは、半ば反則的と思うくらいでした。
『模倣犯』の時も、同じ感覚に襲われたのですが――何度体感しても素敵です。

さて――。
今日は、仕事納めでした。大掃除、その他、忘年会等、色々と体力を使いました。
これから、ペーパを刷りにでかける予定です(笑

明日初日ですが、私が参加してるチャット内での人たちで接近遭遇、その後、突入
することになってます。ただ、遅く入場するので楽。目的は――ガッシュ系とかQED
系とか。純粋に『推理小説系のサークル』に向かうのは止めました。以前、これでもか
これでもかというくらいの男×男のワールドに、逃げ帰った苦い記憶があるからです。

嗚呼、私が求めるのがそういう世界でありませんように。一応、その編の含蓄の、
ある妹にその是非を判定する方法を聞いていますので、それを参考に。夏もそれで、
危うい本は悉く回避しましたから。

[判定方法]
1)表紙がやけに絡んでるっぽいもの
2)目がやたらと潤んでいるもの
3)艶があるもの
4)裸

逆が欲しい場合は、1)から4)に突貫すれば良い訳ですな(爆

とは言え、これから二日間、熱い年末を過ごされる方、
今頃は色々な準備で忙しいんでしょうと考えると、僅かですが、
心励まされる思いです。さあ、これから準備だぞっと――。

あ、『天使の〜』の続きは大晦日に更新します。これで、今年のSSの
更新は終わりということになりますが――まだ新年の挨拶メールを全然、
打ってませんです。う〜ん、これ、何処までの範囲で出したら良いのか、
迷うな――というか、実家に帰る準備で大晦日はやってる暇がないです。

――というわけで、今年はサイトのトップに正月一日、午前零時に、
おめでとうというメッセージを出すだけにします。流石に、年賀メールを
カーボンコピィで送るのは失礼至極であろうし――。


十二月二十六日 晴

『確かに、どうしようもない奴らは世の中にたくさんいるよ。けど、そういう連中だってちゃんと世渡りしてるのよ。だもの、真面目に生きてるあたしたちが、損ばっかりするわけないって。ちゃんとどっかで帳尻があうものよ』
(BY クロスファイア)

宮部みゆき著『クロスファイア』(光文社ノベルス)より、石津ちかこ刑事の台詞。
確かに楽観論ですけど、この言葉が心に残っているのは、私も案外、良心によったもの
の考え方をしているのかもしれません。現在、下巻の50ページくらいまで、今までの
ペースなら明後日くらいには読み通せるので、やっぱり今年最後の本でないことは、
決定項に近いようです。ともあれ、本尽くめの生活は来年も続くということでしょう。

さて、神の方程式、ケーキ漢食い、量子コンピュータ――どれもこれも突っ込み
難い話題ばかりだからでしょう。案の定、掲示板とかにも何の反応もありません
でした。というか、出せないですよね、こんなの――(苦笑

あとは、家に帰って冬コミ用のペーパを作ってました。前回の、文字ばっかで殆ど
配られなかった前作と違い、自分でもなかなか面白い構成にできたと思ってます。

で、色々と大小関係なく、興味持ったサークルさんのサイトを訪ねている訳ですが、
思うのは『ゲストって案外、簡単に頼めるものなのかな?』というものでした。

私は約二名の方に、拝み倒すようにして表紙のカヴァ絵を書いて頂いた以外は、
誰にも頼っていません。文章から表紙のレイアウトから、本文の推敲から編集から、
後書からはたまた次回作以降の予告、裏表紙のあおり文句に至るまで、自力です。
様々なレイアウトの文庫とかノベルスを一杯参考にして、目一杯です。

もしかして私は、もう少しゆっくりと、そして他人を頼ったような同人誌を、
作っても良いのかと、今日何となく思ったりしました――いや、本棚に並べても
遜色しない本を作るという目的と同時に、ゲストの方を一杯呼んで選り取りみどり
てんこもりな本を作るというのも、密かな望みだったりします。

その為には↓のようなことを書いて、奇矯な偏屈で電波で鬱屈として危険な
人材だと、誰にも気取られないことが寛容なのでしょう。でもいつか、編集能力
と人望とがレベルアップしたら、いつかやってみたいことではあります。


十二月二十五日 曇


            a + b^n     ’
        閣下、―――――――― = x  ゆえに神は存在します。いかがか!
              n

(BY レオンハルト・オイラー談)

フランスの有名な哲学者にして無神論者、ドニ・ディドローに対し、
神を代数学的に証明したと豪語するレオンハルト・オイラーが宮廷
にて言い放った言葉です。

要するに、神様はこれくらい訳の分からないものだから、手前らの浅墓な
頭で論じても無駄だと――言いたかったのでしょう(嘘

ただ、数理学の第一人者でさえ、神の前では理論的な思考を狂わされてしまう、
というところに、神という詐術の最も恐ろしいところを感じます。勿論、彼だけで
はなく、宗教的観念にとりつかれたあまり、有名になり損ねた人間は星の数ほど
いますし、中にはノーベル賞を惜しくも逃してしまった人間さえいるそうです。

で、何故にこんなことを基督生誕日にのたまうかって?
勿論、聖夜を祝うアベックへの嫌がらせちょっとした薀蓄
ですよ、薀蓄――まあ、ちょっとしたネタということで――はは。

さて、自己ネットワークの小ささを反省し、寧ろネタや情報を収集すべく挑んだ
情報サイト拡張計画を密かに発動。まあ、こういうところだと各々のニュースサイト
というわけで、いつもは飛び込まないZDNET辺りにダイブして見ました

――結果、心を惹かれるいくつかの情報を発見しました。

IBM、7量子ビットによる、素因数分解に成功
量子コンピュータによる夢の検索システムに向けて
大変だよ、ワトソン君!!

――凄く、玄人好みな話題であるのは、私の気のせいでありましょうか(汗
というより、私の他にこのサイトを訪れる方で、この話題に凄いと肯いてくれる
人は、いるのでしょうか――非常に心配なところではありますが、他人と違う
ニュース感覚を持っていればこそ、人はネタの達人に近づけるのです――よね?

ちなみに説明すると、量子コンピュータというのは量子ビットという、デジタル
信号である0、1よりも遥かに幅のある位相を示し、回路の集積化とは全く別の方向
で計算の高速化を図ろうという試みなのです。まだ遠い未来の、けど1990年代以降、
徐々に研究の盛んとなっている分野です。

この量子コンピュータ、将来的には今の最新型コンピュータの数億台分もの並列
計算が実行可能になるという代物。で、過去にロケットマン感想のところで述べた、
素因数分解による暗号法、所謂RSA法なんかは全く役に立たなくなります。だからこそ
何処ぞも躍起となって開発に勤しんでる訳です。

――察しの良い方はここでお気付きかもしれませんが、これは加藤元浩著『ロケット
マン』を読んでいる方に、より楽しめる素材を求めての情報という趣旨です。あ、最後の
一つは違いますよ。これは、私が単に爆笑したからです。

まあ、全然役には立たないし、ここを見ている方の大半には興味のない話題でしょう
が、たまにはこういう技術もあるのだなと感心するのも面白いものです。


十二月二十四日 晴

『法と正義の番人っていうのはな峯脇、警察の面子の番人のことじゃない。やっていない奴は、絞首台から助けられる者のことだ』
(BY 涙流れるままに)

今の現在、こういうことを考えられる警察官――いや、人間はどれくらい
いるのだろうか――。信じることを貫けるものの、何て少ない世の中か。私も
上の台詞を言い切るくらいの、自信と強さがいつかつくのでしょうか――。

さて――。
昨日、トランス気味で大量に書いたけど、今日も分量大です。
浅く緩く、何者にも左右されない方向で――。

現在は宮部みゆき著『クロスファイア』を読んでいます。
まだ触りの部分ですが――というか、これが今年最後の読了作品
となる予感がします。ただ冬コミは列車の待ち時間も結構あるので、
最終的にはこれの次――まだ何を読むかは決めてないですがおそらく
クリスティの『マン島の黄金』か、EQの『災厄の町』になるはず。
数えてみると、百冊は達成できなかった感じです――ううむ。

SSの方は『LIME LIGHT』の第四話と『天使の〜』の前編6までが
今年のうちに完成させられそうなものになりそうです――。『天使〜』は
丁度、第一の事件発生――ってところまでは、持って行きたいです。
でもこれ、来年中に終わるのかなあ――事件編だけであと、十五話く
らい残っているのですが――まあ根性ですね。

あとは、そうですね――。冬の次に備えてのSSも、裏で進めてます。
『終わりなき〜』が大体一年単位の計画を立てて進めたのですが、今度は
半年くらいで――うぅ、なんか350ページくらいの話になりそうです(汗
何で短くまとめられないのだろうか、私は――。

一応、プロローグだけは完成しているのですが――これだけ読んだのでは
誰がメインのSSかさっぱり分からなかったので、もう少し続きまで書いてから
UPします――来年の一月中旬くらいに。

後は、時たま言及していたAIRのSSですが、貿易ビルの爆破事件があっ
て――非常に今言及するのが危うい、話題に踏み込むのが原因で、もう
少し先にならないと公開できません(泣

まあ、それも含めたら二年後くらいまでネタで困ることはないのが現状です。
二つで二年かと問われれば、はいと答えます。最近、ネタというか物語の種から
発生する文章量が半端じゃなくなっている気が――一種の呪いでしょうか(笑

いえ、妄想がひどくなってるのでしょうね――いや、あれもこれもと付け加え
過ぎなのかもしれません。だから最近の私の文章は泥沼を必死で泳ぎ切ろうとする
ような疲れる文章になっているような気がします。『分からない』というセンテンス
ばかりが多くて、着地点も本当に正しい場所なのか分からず――私はもう少し
分かりきったようなシャープな文体を理想としていたのですが――もう、ここまで
来ると無理っぽい感じがする今日この頃。

というか浦賀和宏氏の名著『時の鳥篭』を標榜に据えてしまった時点でもう、
スマートとかシャープというのは望めません(笑

年間読了本の総括はやっぱ、大晦日にやる予定にします。現在のところ、今年
に出た本という限定を付けなければ本当に良いなと思えた作品は――10作前後。
もう、二度と読みたくないと思った作品が、ジャスト1作。私の評価は大甘ですが、
やはり一年に一度はクール安藤君ではないですが、こう言いたい作品が出てきます。

「死ね、死んでしまえ」と。

上記の台詞で思い出しましたが(嘘)今日は基督降誕前夜祭です。
さて、私には昔から夢がありました。皆も覚えがあるでしょう――。
ケーキ、1ホール、丸ごと食べてみたい、と(お

――すいませんっ!!

私、社会人となったその財力を使って、
その夢を叶えてしまいましたっ!!

――馬鹿な人間がなまじ金を手に入れるとロクなことをしないという典型
ですね。ちなみに今、七割ほど食べて少し胸焼けを起こし、後悔している人間
が約一名、ここに存在します。

大人買いは確かに浪漫かもしれませんが、ケーキにそれを適応するのは
やめましょう――というのが、今日得た結論でした。

彼女? こんな馬鹿なことを実践する男に――。

彼女など居る筈がないでしょう
(自信満々かつ悲壮的に)


十二月二十三日 晴

『だが、人を愛するということは、甘いことばかりじゃない、大半は辛いことの連続なんだ』
(BY 涙流れるままに)

下巻の、吉敷竹史の言葉です。愛を保つには、持続させるには――
多分、強さがいるのだと思います。良いところも悪いところも、全てを
あるがままに受け止める心、そして愛ではどうでもならない事態に達し
た時、それでも愛情を支えるくらいの強さ――そういう強さに研鑚され
ていく愛情というのに私は結構、憧れを持ってます。一生をも共にでき
る強い、強い絆――です。

はっきり言ってこの物語、途中まで本当に救いがありません。けど、
ラストの全てが、悪循環や呪いじみたもの、偏見、嫉妬、勿論ミステリィ
らしく伏線をも含めて、それを乗り越えた先に示された一つの答えらしき
ものは、私の心を打ちのめすに足るものでした。全く関係ない一人の女性
の半生と、一つの冤罪事件が希望をもってクロスするあの瞬間は――心が
震えて堪りませんでした。それに『模倣犯』でも思ったことですがタイトル
の使い方が非常に巧い――中だるみもあったけど、ラストのシーンを見せて
貰っただけで帳消しにして余りあります。本当に良かった――。

何度もここで言ってることですが、こういう素晴らしい作品を読んだ時、
本を読んでて良かったと思えます。

さて――。今日は久々に秋葉原に出ました。そこでふらと立ち寄った本屋
で『マガジンGREAT』発見っ! 早速読みました、Q.E.D.とあと以前にお薦めが
あった『宮ちゃんのゲーム人生』(でしたっけ?)を読みました。

――はわわわっ、Q.E.D.なんかとんでもないことになってる(汗
一読したところ、最終回パターンではなさそうだったので安心しましたが、
もしかしたらそれ以上の衝撃かもしれません。どんな衝撃って――。

『比翼荘で、また殺人が起こりました』

って、御神楽の台詞を最初に聞いた時くらい――。ああ、それについては私、
まだ心の整理が付いていません。ただ言えるのは、以前に私が挙げた手紙の主の
推理は間違っているっぽいってこと――。詳しく述べると面白くないだろうゆえ、
ここには書きませんが――。ちなみにマガジンGREATは、一冊しかなかったのに、
こんなショックな場面、独り占めにしたらいけないという思いもあって、購入は
しませんでした。もう、部数が絶望的に少ないですからねえ(泣

で、千葉に帰ってアガサ・クリスティ著『マン島の黄金』を購入。で、本屋を
うろついてたら宮部みゆき著『模倣犯』が映画化とのこと。本当ですかぁ(驚

これが、今日三度目の衝撃でしょうか――公開は2002年6月28日、これは万難
を排して観に行かなければ、です。ただ、最も重要な役どころの一つに中井正広が
配置されているのは――ああ、ミスキャストの予感。ちなみにあの作品で私が最も
好きな登場人物である有馬義男老人ですが、こちらは山崎努配役とのこと。こちら
は、なかなか期待できそう――特にこの人が最後の啖呵をどう切ってくれるか――
非常に楽しみであります。ああ、なんかショック続きだなあ。

で、その前――深夜ほどにKIDより『すべてがFになる』がゲーム化されること
を知りました。何ですとっ!! 私の魂の一冊として、墓に埋めて貰おうと思って
る森博嗣氏の著書のゲーム化とは――これが時代なのでしょうか(錯乱気味

ただ冷静になってみると『絵は無理なんじゃないか?』との疑問も湧いてきて
しかも、原作を読んでる私にはあまり意味がないのではと思えてきたのですが、
それはそれ――ミステリィ系のネタには突き進んでいく私のこと、買ってしまうの
でせう。まあ、それも良し。それにしても、KIDの掲示板で早速原作のネタ晴らし
がされてるのには辟易。ミステリィが原作なんだからそれは止めようよ(苦笑

まあ、浮遊工作室の情報でゲーム化されるかもというのは知っていたのですが、
ここしばらくチェックしてなかったので寝耳に水という感がありました。もう少し
新鮮な情報を入手できるネットワークやサイトを探索しておくべきですね。

そういう意味では、こっちも19日付けで知った情報なんですが――IE5.5と、
IE6.0に『任意の攻撃者による悪意を持ったコードを実行できる』という、一見した
だけでとんでもないバグが存在するということを知りました。5.5か6.0を使っている
方で、パッチを当ててない方はすぐに当てた方が良いかもしれません。

私は20日から試していたんですが、今日までインストールできませんでした。
どうも以前、BADTRANS.Bの時、当てたセキュリティパッチが原因だったらしく、
[Program Files]→[Internet Exproler]の[ie5setup.exe]を実行し、再セット
アップを実行してからパッチを当てると上手く行きました。どうやら差分アップ
デートもできないようなつくりになってるみたいです、今度のパッチは(苦笑

もっとも、それは私の環境だけなのかもしれませんが、パッチを当てようとして
上手くいかない場合、同様の操作を試してみると良いかもしれません。

それにしてもMS社、11月下旬にはこれをバグだという通告を受けていたにも
関わらず、これを仕様だから問題ないと通してた模様。とんでもない会社です(苦笑
はっきりいって、普通のベンダがこんな言い分通してたら、間違いなく取引停止
でしょう――セキュリティ意識のない会社がデファクト・スタンダードを作っていると
いうのはまあ、怖気が走ります。

ただネスケはネスケで重いしバグも多いのが――まだ動作も軽かった4.7X系列
を復活させようかと目論んでいる昨今。ブラウザの二大勢力がこれでは、泣くにな
けません――。

さて、何だか愚痴っぽくなりましたが最後に一つ。
あのゲル加減で一部の人間を魅了していたあのフルーティシリーズの新作、
『フルーティなピアー(洋なし)』が発売されていることが分かりました。
これで『ピーチ』→『グレープ』→『マスカット』→『ピアー』と来て、
第五作は何になるのか――斜めに楽しみなところです。

吉敷竹史シリーズからセキュリティ、はてや飲み物まで――。
何だか、扱う話題がますます節操なしになっている今日この頃です。

追記、DQ4は隠しダンジョンのボスを倒しました。どうやらレベル50で、
運命の再戦は果たせた模様。それからは――まあ、噂は本当だったとだけ。
まだみていない方のためにこれ以上の描写は避けときますね――残るは、
一つ。6章の制覇もあともう少しのようです。


十二月二十二日 晴

『夢はいくつあっても、多すぎるということはないと思います。むしろ、ひとつの夢をかなえた後に、何もすることがなくなってしまったら、残りの人生はひどく退屈なものになりますよ』
(BY ふたたび赤い悪夢)

文中の法月探偵の台詞――ああ、これは分かるような気がしますね。
まだ二十二年しか生きてない私が、数年で達成できるような夢だけで行動
するような人間にならないように、この警句は心の中に刻み付けてあります。
これから、もっと魅力的な夢を――私は果たして作れるのでしょうか?

なかなかの疑問です――。

さて、今日はひたすらDQ4でメタルキング狩りレベル上げを
余念なく行っていました。隠しダンジョンのボスが、半端じゃなく強いので――勝てねえ
よ、あんなの――。DQ6の隠しダンジョンの主と同様、生半可なレベルじゃ倒せない相手
っぽいので、レベル50くらいまで上げてから再戦を挑んでみようかと思案中。

果たして『運命の再戦』となるのか否か、いやはや――。

あとは――Strawberry Flower『愛のうた』を何故か衝動買いしてしまいました。
アーティスト名と歌名だけでは何の曲か分からないでしょうが、一言で言えば、
『ピクミンのCMソング』ですね。私の勤める社の先輩曰く『ゲーム自体より売れた
CMソング』ということ。一聴して、私はこの歌に『愛のうた』という曲名を与えた
人間の慧眼に心を撃たれました。私だったら『食物連鎖』とか『ORGE BATTLE2001』
とか名付けたでしょう、絶対(^^汗

それと後は、今週末までに送ると約束していたSS『MAD TEA PARTY』の続きを
打ってました。後は推敲だけなのですが、こういう台詞が出てきます。

勿論『獄門島』は先程も説明したとおり『THE BESHOP MURDUR CASE』の主題となった動揺殺人へのオマージュとして書かれた作品で完全なオリジナリティはありませんがミステリィに日本性を付加するという意味では大きく役立った筈です寧ろ日本人ならお茶漬けだと横溝正史先生はそのような精神を日本人に大きく植え付ける役割をはたしたのにそれを齟齬として米国産ミステリィに傾倒するんですか――私は悲しいです秋葉様御再考をどうか御再考をっ!!

――ええ、こんなことを書く私はきっと真性の馬鹿なのでしょう(汗
あとは――マガジンGREATが見つかりません、仕入れなさ過ぎですYO(泣


十二月二十一日 晴

『忘れないでおくれ。その気持ちを、皆がおまえを愛していることを』
(BY 思い出はいつまでも)

ぐはあっ、駄目っす、強烈すぎっす。
という訳で冴木忍著『<卵王子>カイルロッドの苦難』を読了しました。
まずは、以前からこの物語を薦めて下さった方々の、お薦めの理由という
のが分かった気がします。この感動を一言で表せるかと言ったら断ると、
即座に答えてしまうくらいの感動と、また希望とをこの物語から貰ったよ
うな気がしました――ラストは涙で前が見えなかったです。

こういう物語があると、存在を知らしめてくれた人々一人一人に感謝を
捧げたい気分です。

――にしても、この下の一言がモヒカンスラッガーという、知る人にしか
知らないものだと考えると、ここは素直な記録の場なのか、面妖なイロモノ系
なのか、たまに分からなくなります。まあ、これは書いてる私の気分次第とい
うことなのでしょうが――こうむらがあるのは私が駄目人間だからでしょう(お

昨日は――酒に呑まれるということの恐怖を実感した日でした。
三個下くらいで偉そうに書いておきながら、早速自分をコントロールできて
いないことを、恨めしく思います。どうも私は体調やら、色々な要因に、
アルコールの許容範囲を制限されてしまうようです。いつもだったら許容内の
ビールコップ三杯ほどで『頭痛』『胸焼け』『吐き気』『腹痛』が一切合財、
仮借なしに襲ってきました。

しかし――これから先、酒でペースを狂わされることがあるということを
如実に感じさせるエピソードで、これからの行く末がわずかばかりに不安と
なった、初雪舞う初冬の一日。

さて――。本の話に戻り、今は島田荘司著『涙流れるままに』(光文社ノベルス)
を下巻の350ページくらいまで読みました。もう一息です。不肖私、上巻を二冊買うと
いうへまをやったもので、二ヶ月くらいのインターバルを置いた身。復習のために、
上巻の中身をさっとおさらいし、頭の中にキィ・ワードを並べてみました。

1.加納通子の壮絶なる半生っ!

2.夫を、無罪です(ぐるぐる)

3.あなたにあいたい

微妙に斜めな紹介でしたが、本質からは大きく外れていない筈です(お
で、読んでいるのですが、途中に鬼畜系のゲームみたいなエピソードがあった
り、猥雑な挿絵が入っていたりで、電車の中で読んでいた私は無闇矢鱈に、
辺りを見回したものです。『龍臥亭事件』との関連も明らかになり、ラスト
に向かってどのように収束するか、楽しみなところ――。

話は変わりマイラバのベストアルバムをようやく手に入れました。
油断して、発売日になっていたことを知った頃に何処も彼処も見つからない
という状況でしたが、まああるところにはあったということです。最近、
一昔前のヒット曲を偶然、耳にすることがあると、無性にそれを聞きたくなる
という性癖が首をもたげており、今回も『Hello Again〜昔からある場所』
を中心とした曲を聞きたいがために――。

まあ、今年になって衝動的に買ってるのが全部邦楽なんで、カヴァ範囲は
そんなに広くありません。いわば、私の小説嗜好と同じ。洋楽なんて二年前
くらいにQUEEN『QUEEN2』というアルバムを聴いて依頼、CD借りては聴いて
ません。それも『ORGE BATTLE』と『MARCH OF THE BLACK QUEEN』という、
曲を聴きたかったが故に――。

このタイトルで気付いた方もおられるかもしれませんが、QUEENのかの曲は
QUEST作『オウガバトルサーガ』の根幹となるイメージを司っている曲です。
権謀術数と魔物の徘徊する世界を示す曲とでも言うのでしょうか、あの壮大な
叙事詩を生み出した曲かと思うと、感慨深く聴いた覚えがあります。

と書きつつ、最近は浦賀和宏氏の影響で無性にエンヤが聴いてみたいと思う
この頃。最近、アルバムも出たことだし、買ってみようかと算段しているのです。

明日からは三連休です――運良く。ということで、そろそろ年賀状、新年の
混雑具合や今年から払う立場となったお年玉の算段、それから言わずもがな、冬コミ
の準備などで、後はDQ4ですね。冬コミに向けネタ帳を買うという、いらない努力や
準備が既に完了済みなところ、ネタ型人間なのでしょうが――。

とりあえず、私は出会った人間のことをレポートでかなり戯画した描写にします
ので、それが嫌だという人は、事前にメールか何かで連絡しておいて下さい。一度、
不定なことはアポを取って確かめてから書いて欲しいと叱責を受けたことがあるので
余計にこの場で確認しておきます。

事後修正やプライヴァシの配慮などもできる限り行っているつもりですが、やはり
個人の思い込みだけでは漏れがある可能性があるので。というわけで、私は何もかも、
無闇にネタにしようとしているわけではありませんので、積極的にコンタクトを取りに
来て貰えると嬉しいです。

追記:マガジンGREATはやはり見つかりません――明日は全力をもって捜索予定です。


十二月十九日 晴

『喰らえ!モヒカンスラッガー!』
(BY METAL MAX2)

テッド・ブロイラー――。
この男の所為で、どれだけの辛酸を飲まされてきたことか――。
まんたん、どりんくーーっって何ですかあ、今までの努力は全て無駄
だったんですかあ――と叫びたくなること請け合いの、敵でした。未だに
私、これを越える憎らしいボスには出会ったことがありません。

想像力が必要なRPGの代表格と言えば――というより、ないと絶対楽しめ
ないでしょうが――ウイザードリィだと思います。私はアレに関しては――、
特にGBで出た外伝三作は結構やり込んだ覚えがあります。特に3は1500くらい
までレベルをあげ、そうなるともう、○○○○○○キングも狩り放題――。も
っとも、あのゲームはグラフィックなんてありやなしや、プレイヤの分身であ
る冒険者達は、種族等は決まってるにしても、頭脳で補うしかありません。

はっきりいって、ウイザードリィをやってる時の私はかなりハイトランス
状態、アンド自分の世界にのめり込んでいると言っても過言ではありません
でした。でも、この楽しみは客観的に世界を敷延するような、今の大作系RPG
では、絶対に楽しめないタイプの楽しみだと思います。

自由度と想像力で楽しさを補うタイプのRPGとして、私が密かに好いている
RPGに『METAL MAX』という作品があります。

既に文明が滅んだ世界――僅かに残された文明の遺産を以って逞しく、或いは
状況に絶望的な翻弄を受けながら、その中で生きていくお尋ね者ハンタたちの
物語です。

戦車と生身の肉体、二つの武器を駆使し、目指すものは――ありません。
お尋ね者を片っ端から叩いていくも良し、戦車に愛を捧げるのも良し、戦車なんて
邪道だ、生身の肉体でいくというのも良し――立てないといけないフラグは最小限
に、後はプレイヤの好きにやってくれという雰囲気が作品中に満ちています。

そういう過程も好きでしたが、私としては1、2両作――特に2に強く現れる
虚無感が凄く好きでした。何気ない演出なのに、ぞっとする――今まで抱いていた
価値観が一瞬にしてひっくりかえる恐怖とでも言うのでしょうか――。

例えば――文明崩壊以前に残っていたであろう別荘地。そこで、何故か聞こえる
テニスボールの打球音。近寄ると、影の薄いカップルらしき二人がおり、近付くと、
すうと消えていく。音もなく、理不尽に――ただ、不気味に。

使い古された手法であり、ありふれた表現であるにも関わらず感じた一種の怖気
みたいなもの――。人の死の無造作とでも言うのでしょうか――ああ、ここは確かに
一度、文明の滅んだ世界だと言うのが伝わってきます。壊れた建物や施設よりも如実
にそのことを知らしめる――絵も、音楽も、まだ稚拙だった時代。プレイヤの想像力
によって世界を補わせるということが頻繁に行われていた時代において、私の中で、
METAL MAXというゲームが未だ、心の中に在り続けるのは、このためかもしれません。

相当古い作品ですが、未だに好きなRPGです――。

さて――。
1、2、RETURNS(1のリメイク版)と三作でているメタル・マックス
シリーズですが、DC版で出る筈だった新作が発売中止になって既に一年余り。
勿論、ASCIIに怨嗟を込めたのはこれが最初ではありませんでしたが、この
時ほど『手前らの目は節穴か他のを止めてでも新作を完成させてくれ』と、
心の中で叫んだことはありませんでした。私の他にも同じ思いした人、います
よ、ね?(と同意を求めてみる

この辺、METAL MAXってやはり、マイナなのかなあと思い、へこんだりも
しましたが――プラットフォームが変わってでも良いので続編が出たら良い
なあ――と思う今日この頃。

さて――。
そろそろ年末です。ここから先、読んだ本の総括ができるかどうか、
かなり危ういかもしれないので、ここで十月十八日以降に読んだ本の
リストを、ちょっとした評価と共に載せておきます。余裕があれば、
一年間読んだもの全部――というのも、やってみたくはありますが。

では、リストです――。

霧舎巧著『マリオネット園』(講談社ノベルス)
★宮部みゆき著『龍は眠る』(新潮文庫)
★★エラリィ・クイーン著『ギリシャ棺の謎』(創元推理社文庫)
★宮部みゆき著『スナーク狩り』(光文社文庫)
★浦賀和宏著『頭蓋骨の中の楽園』(講談社ノベルス)
宮部みゆき著『取り残されて』(文春文庫)
★★冴木忍著『<卵王子>カイルロッドの苦難1〜7』(富士見ファンタジア文庫)
★浦賀和宏著『とらわれびと』(講談社ノベルス)
★森博嗣著『そして二人だけになった』(講談社ノベルス)
篠田真由美著『琥珀の城の殺人』(講談社文庫)
森博嗣著『女王の百年密室』(幻冬舎)
篠田真由美著『未明の家』(講談社文庫)
★篠田真由美著『玄い女神』(講談社文庫)
★★法月綸太郎著『頼子のために』(講談社文庫)
★★法月綸太郎著『一の悲劇』(ノン・ポシェット)
★法月綸太郎著『二の悲劇』(ノン・ポシェット)
法月綸太郎著『雪密室』(講談社文庫)
法月綸太郎著『密閉教室』(講談社文庫)
★★法月綸太郎著『ふたたび赤い悪夢』(講談社文庫)
★宮部みゆき著『鳩笛草』(光文社文庫)

ここ二ヶ月で約25冊、ペース的には2.4日に一冊(って、2.4日って――
くらいでしょうか。この二ヶ月では色々な本を読みましたが、

『カイルロッドの苦難』シリーズ
『ギリシャ棺の謎』
『頼子〜』『一の〜』『再び〜』と続く三部作

辺りが、一番の収穫だったような気がします。
そして気付いたのですが、今年度に出た作品を殆ど読んでない気が
します。うーむ、やはり18にして目覚めた読書というのは部が悪い。
エラリィは中学の頃に読んだとかいう話を聞くと、私もそれくらいか
ら文学少年をやっておけばよかったなと最近、後悔する事一入です。

あとは、適当に冬コミのカタログのチェックとか――後は年賀状の準備とかも
してました。まあ、先見性もなく欲望もなく、あまり大きいところは出向かず、
適当に回るのが主義なのであまり厳密にチェックしてるわけではありませんが。
基本的に文庫とかノベルス系のSS読み物蒐集家なので、売り切れなんて余程遅く
繰り出さなければ有り得ないのですが。私の知っている中でその例外に当て嵌まら
ないのが一つありますが、例外処理。

あれもこれも欲しいと、マナーを平然と破ってまで駆け回っている人に比べれば
随分と肉体的にも、精神的にも楽してるなあと思います。


十二月十八日 晴後曇

『――最悪の結果を引き受ける覚悟はできている。だが、おこってしまったできごとの避けがたい厳しさを前にして、我々はなんと無力なんだろう』
(BY ふたたび赤い悪夢)

最近は、何れ上記の気持ちになることが将来、必ずあるんだろうとの
私個人の感慨も含めて選ばせて頂いた一言です。五十路過ぎの、哀愁漂う
初老の警視から発せられる言葉だと思うと、その思いもまた一入かと。

名探偵の自我の崩壊から、自己の再確立までの物語――。
法月綸太郎著『ふたたび赤い悪夢』(講談社文庫)を読了しました。
これは、何と言ったら良いのか――単品で楽しめる作品ではなく、
『頼子のために』とできることなら『一の悲劇』も読んだ後だと、
この探偵小説――推理自体は平板でびっくりするような謎もすくない
ですが、敢えてこの呼び名を使います――に一入な感慨を受けると、
思います。或いは、法月探偵の不甲斐なさにやきもきするかも。

まあ、ここに『頼子のために』から始まる感想をくだくだと書いた
ところで、法月綸太郎氏の著書を読んでいる人は殆どいないであろう
から省略しますが、個人的には『頼子〜』と『一の〜』でどことなく
満たされなかった思いが満たされた気がします。

ただ、後書きに作者自身の死の臭いがぷんぷんとするのは相変わらず、
恐くて仕様がありません。だから、今も生きてるんだって分かってはいる
のですが、絶対あの書き方じゃ心配しますって(汗 恐いです。

あと、笠井潔氏の解説を読むともれなく『九尾の猫』と『十日間の不思議』
のネタバレがついてきます――おのれ(怒 十日間のは読む前に閉じましたが。

小説自体は凄く深くて、読んでて引き込まれるのに、評論となるとさりげ
なく『コズミック』を薦めてみたり、篠田真由美氏の解説でも全く見当違いな
ことを言ってみたりして、全く油断も隙もあったものではありません。

ということで以後は『島田荘司推薦』の帯が入ってると無性に警戒するのと
同じように、笠井潔氏の解説の入ってる本も注意しようと心に決意。これから、
エラリィ・クイーンの著書に触れ馴染もうとしている人間に対して、何とひどい
仕打であろうことか、よよよ――。

というわけで――のりりん法月氏の作品は短編の名作も多いと聞きますが、
私自身が短編をあまり好きじゃないので、ひとまず置いて次は残された
『カイルロッド〜』の8、9巻を読みたいと思います。次が装填された
銃として生きる女の物語『クロス・ファイア』かな?

段々、自分でも読んでる本と持ってる本を把握しきれなくなっているので、
他にもこれは是非とも読んでおけという小説があったら(推理小説でなくて良いので)
私にこっそりと教えて頂けると嬉しいです。今までも、推薦頂いた本は大体、読んでる
筈――但し、一年とか二年越しになる可能性もなきにもあらずですが。事実、カイルロ
ッド〜は推薦が初めてあってから一年半くらい経ってますし。あと、いくら私の興味持
っている分野と言っても専門的過ぎる著書は、駄目かもしれません。

例えば『ゼータ関数』の入門書とか(笑

――上記の関数知らない人には笑えませんよね、これは忘れて下さい。

さて、忘年会のシーズンです。
お酒に呑まれてる方はいませんか? 調子に乗ってそこら辺のお酒を混ぜ合わせて
四色カクテルだなんて言って飲み干した愚か者はいませんかあ?

――すいません、去年、私がやったことです(汗

とまあ、こうして酒に呑まれない飲み方は大切だなあと悟れただけでも、吐瀉して
だらしなくベッドに横たわり、二日酔いの頭痛と耐えた価値があったのではないでしょ
うか――まあ、下戸が宴会で調子乗ったらまずいってことですよね。

ただ私は、過ぎた日を忘れ去るという意味での忘年会という響きがあまり好きでは
ありません。忘れたいことも多い、けど、過去にだって少しくらいの恩寵は与えても
良いのではないでしょうか。振り向くな、前に進め――けど、立ち止まってたまには
過去の自分を見つめなおすくらいの余裕があれば、例えどのように目を背けたい無様
な自分が過去にいても、それよりは僅かだけでも前に進めてると信じれるから。

過去は今になく、ただ思い出の中に。昨日よもう一度と、切なく唄った、
カーペンターズの歌声も、その望みを叶えることはない。ただその過去が、やがて
来る未来を支えると願って、今を生きているのかもしれない。まあ、不定ってこと。

明日は、私が密かに愛しているRPGについて――今日書こうと思ったけど、話が
長過ぎになってしまったので。『METAL MAX』という名前を知っている方なら、
楽しめる――かもしれません。


十二月十七日 晴

『ラーメンを食わせろおっ!! ×3』
(BY ラ王のCM)

昨日の叫びは今日も続きます。ああ、カップ麺でも良いから、
ラーメンが今、無性に食いたいです――明日、王将に行くか(お

現在『再び赤い悪夢』を半分ほど読みました。
何だか妙に興醒めするアイドル論理を聞かされた後くらいから、
話が怒涛のように盛り上がってきました。現在、300ページほど。
今回は全体的に、テンションが高いです。

だから、その反動で『死にたい』とか『疲れた』とか『病んで
いる』とかあとがきで書いてるのでしょうか? まあ近況報告のつ
もりなんでしょうが、見ている読者としては、いつ――。

未完原稿と共に自殺っ・・・・!

なんて記事がでるのかと思うと、気が気ではありません。

余談ですが、私もよく身体に気をつけてという後添えの言葉を
よく頂きます――私、気付かない間にしんどいとか死にたいとか、
疲れたとか、病んでいるとかここの記録で述べているのでしょうか?
余り記憶にないのですが、これからは疲れたとかしんどいという言葉
は、極力使わない方が良いなと思った冬本番、直前の一日。

さて――。
今日は二ヶ月ぶりに『天使の〜』の続きをUPしました。
私の悪い癖として、書いてる途中でふと方法論を見失い、
五里霧中に陥ってしまい、書くことは愚か、考えることも
できなくなるという性質があります。それ故に序盤と終盤に
比べて、どうしても中盤の展開が散漫になりがちです。特に
ミステリィは迷ったら負けです――と言いながら、これから
の展開に肉付けしたり、より確かな論証や論理を与えるだけ
で、二ヶ月も費やしてしまいました。

と言いつつ、祐一たちが表舞台に登場するにはあと一場、
待って貰わないといけない状況です。次の話くらいまでは、
今年中にUPしたいのですが――どうでしょうか。

関節を鳴らすのは、もう癖になってて止められません。
もう、指太くなっても良いやと思い始めてる自分が捨て鉢過ぎて恐い。
初めて、煙草を止められない喫煙者の気持ちが分かったような気が
しました。関節を鳴らすという行為は、癖になると、下手すれば、
ニコチンや阿片の摂取以上に常習的になる――悲しいものです。
だから、ケンシロウの拳はあんなに固くて太いのだ(お

馬鹿な話はこれくらいにしておいて――。
ようやくマガジンとサンデーを鑑賞しました。

『神隠し〜』は、やっぱり村の名前がヒントでしたか――太陽の位置は、
ちょっとヒント過ぎですね。でも、あれで50年も秘密を守り続けてきたのが、
凄すぎ。いくら何でも、失踪事件が続けば警察も介入するだろうに、何故村の
秘密を暴けなんだか――。まっ、間抜けな警察あってのミステリィだから、
しょうがないか(暴論

あと、密かに気に入ってるのが『ゴッドハンド輝』という漫画。まあ、人が
死なない医療漫画というのもとんでもない御都合主義なのですが、マガジンの中
では現在『探偵学園〜』と『クロマティ〜』の他では唯一読んでるものです。
確かに今の状態では浅いんですが――これからより深遠な深いテーマ、直言す
れば、主人公が患者の死に向き合う場面――などがどう書かれるかという期待
も込めて、毎週読んでいる状態ですが、果たして――。

サンデーは――とりあえずガッシュは笑っとけという感じ。あの大学教授は
面白過ぎます。あと、個人的に唸ったのは『烈火の炎』でしょうか。
『あの言葉』のために『烈火の炎』というタイトルをつけたのなら――凄いです
ね。あの漫画についての評価を一つ――いや、二つは引き上げても良いくらい。
それくらい、今週の話はインパクトありました。あとはGXが忘れ去られたと、
認知されてると書かれてあって悲しかったです。ええ、悲しいですともっ。

と愚痴を述べたところで、今日は〆です。


十二月十六日 晴後曇

『ラーメンを食わせろおっ!! ×3』
(BY ラ王のCM)

その言葉だけでラーメンのCMを押し通すその気概や良し(お
いや、本当は最近、ラーメンを食ってないので、激しく欲望した
だけなのですが――。

さて――。
今日は予告通り『Phantom Of Inferno』を買いました。
まだ触りだけなのですが、こう全体から格好良さが滲み出てくるような、
ああ、オープニングが素敵なんですよっ(錯乱気味

変わって――。
私は手首足首の関節を結構、頻繁に鳴らしてます。
うん、今日の『特命リサーチ200X』で、やり過ぎると指が太くなると
言ってた。確かに指の長さに比べて、関節回りの太さが目立つとは思って
いたのだが――少なからずも関節鳴らしと因果があると証明されて――。
関節はこれから、あまり鳴らしすぎないようにと誓う、誓います――。

普段、気付かぬ行為が知らずに身体に影響を及ぼしていると思うと、
なかなか怖いものがあります。煙草とか酒なら、目に見えるからすぐに
分かるのですが――。

これを打ってる最中、知らぬ間に関節を何度も鳴らしていた自分に驚愕。
もう、くせになっている自分が恨めしいです(泣


十二月十五日 晴後曇

『西村頼子の霊前に捧げる』
(BY 再び赤い悪夢)

さて――。現在は法月綸太郎著『再び赤い悪夢』を読んでます。
――『九尾の猫』も『十日間の秘密』も知らないよう(泣
まあ、ネタバレの警告はあったから、下手に知ってしまうことは
ないだろうと思い、読み進めてます。二の悲劇でも僅かに感じたので
すが、やはり法月探偵は『頼子〜』の事件を悔やんでたのだなあ。

――と、法月綸太郎を読んでないと分からないことを連々と思っていたり
しました。

DQ4クリア〜〜♪
平均レベル35で、常に一杯一杯の戦いをしながら何とか倒せましたYO。
で、クリアデータを保存してやり直したら出ました。

6章

の文字が――(アセアセ
しかし、何処を探しても6章の気配が見えません。
多分、隠しダンジョンか何かの類だと思うのですが――。
ただ、メモリカードを実家に置き忘れたせいか、留まってる
DQ7を最初からやりたいという誘惑がやばいくらいにあります。
ということで、再会するかも――しれません。

取り合えず、明日『Phantom〜』を買うのでそっち優先。


十二月十四日 晴

『いつか私も 空を飛べるはず ずっと信じていた 翼があったらとんでゆくのに 貴方の胸に今すぐにでも』
(BY PRIDE)

――この歌を今日、改めて聴き、このフレーズで思わず泣きそうになった
私は『AIR』にやられ過ぎだろうか。この曲、もしかして『AIR』のイメージ
ソングって言えるくらい、私のAIR感にぴったりフィットしてます。と私は
思ったのですが、況や。

さて――。今日は正月、実家に帰るための切符とスーツの上から羽織る
コート、そしてこまごまとしたもの、そして本を買いました。金額、約五万円
やはり、広島までの往復切符、35000円は会社勤め一年目にはきついなあ。

だから、本は自制しようと思ったのに――ええ、最初は思うんですよ。でも、
何故か向かう足は古本屋。島田荘司著『涙流れるままに』の下巻と法月綸太郎著
『再び赤い悪夢』と隆慶一郎著『捨て童子・松平忠輝』と宮部みゆき著『返事は
いらない』『ステップ・ファーザー・ステップ』とを購入。中古で見つからない
『カイルロッド〜』の第八巻と第九巻も購入。今週だけで一万円近く本に流れてます。

ただ、これでも『R.P.G』と『人質カノン』を買うのは留めたのですから、
自制は利いてる――わけないな。本能のままに本を買い漁るのは、そろそろ控えた
方が良いですね。

で、何から読もうか悩みましたが『西村頼子の霊前に捧げる』という言葉より
『再び赤い悪夢』を真っ先に読むことを決意。『頼子〜』について何らかの解答を
与えるつもりなら、見てみたいですから。

こういう本の選択をする私は、自己憐憫が強いのかもしれないなあ――。

さて、面白いネタやニュースソースを見る度に、皆、どのようなニュース
アンテナを張っているのか疑問に思いますが――すいません、婉曲でした。

碧郎さんのサイト の日記にあったのですが、今年もアガサ・クリスティの
映像化作品がNHKで放映されるみたいです。『メソポタミアの殺人』と『白昼の悪魔』
う〜ん、好きだけどストライクは外してる感じ。前年は予約録画まで周到にセット
して『アクロイド殺害事件』に望んだものですが、今年はビデオが今の環境にない
ので、帰省先の実家でみることになりそうです。

個人的には『葬儀を終えて』が映像化されると嬉しいのですが、どうなることか。

それと、一つだけ映像化しなくてもよい作品はすぐに分かりました――。

あと、111111HITを超えましたね。シンメトリィ、かつマトリクス、BBBですね(お
あ、最後のBBBの意味が分からない人は――まあ分からなくても大丈夫です。


十二月十三日 曇後雨

『装填された一丁の銃として生き続けているということ』
(BY 鳩笛草)

『鳩笛草』の一編、『燔祭』における核――となる言葉です。
「装填された一丁の銃」――その言い回しの妙に、驚くほどの興奮を
覚えました。凄まじい――というか、どうして宮部みゆき氏はこんな
言葉を思いつくのだろう――と溜息の出る思いです。

で、読んだ次の日に『クロス・ファイア』の上下巻を購入。また、
積読が一、いや二冊増えたことに――衝動買いは、げにおそろし。

恐ろしいといえば、先日、朝の通勤電車で恐ろしい目に合いました。
ぎゅうぎゅうづめの列車に揺られていると――。

がああーーーっ!!(痰を切る音)

はわわわ〜〜っ!!

誰だあッ!! そんな恐い音を立てる奴はッ!

怯える私を尻目に、しばらくすると再び同じ場所から――。

がああーーーっ!!(痰を切る音)

ひいいい〜〜っ!!

まさか、こんなところで吐く気なのか!!

内心、怯える私。

しかして、少しして聞こえた音は別の意味で私を絶望に落としました。

――ごっくん(飲み込む音)

私は精神的ダメージからか、暫く胃が重くて重くてしょうがありませんでした。
いや、吐かないのは公共道徳的に正しいんですが、第一、痰を切るのはああっ(泣
うん、これは私の我侭だと言っても良いです。

でも、恐かった。

本当にッ、恐かった。

ということだけは、心の隅に留めておいて下さい。

DQ4はエスタークを何とか倒しました。平均レベル26――結構ギリギリの勝利。
なまじ一度クリアして道筋を知っている分、レベルが低くて苦労する場所が結構、
多いのは、別の意味で辛いです。世界樹、ゴッドサイド、天空の塔、天空城と次々
踏破し、残すは暗黒の世界のみ。平均レベル、27。

――FC版の時、ラスボス、レベル40でギリギリだったことを考え、もう少し
レベルをあげとこうかなと思った、今日この頃でした。ダークマージの四連続
ベギラゴンを喰らうだけで、全滅近くなるようでは厳しそうですし(泣

さて――。明日は休日出勤した分の振休で休みです。心置きなく、ペリカン便に
コミケの荷物を預けにいけます――約20kgの荷を背負い、一番近いペリカン便業者は
徒歩十五分――土日は筋肉痛ということも計算に入れた休み構成です。

――きっと、古本屋によるであろう、冬の麗らかな一日となることを祈りましょう。
あとは『LIME LIGHT』の第三話、そして剛久さんに捧げる月姫SS『MAD TEA PARTY』の
前編部を公開予定です。後者は、剛久さんのサイトでしか見れないので、見たい人は、
そちらにどうぞ。最後に私信ながら、前後編とぶった切って進呈してしまう私を許して
下さい。


十二月十二日 晴

『ひとは、誰かになれる』
(BY 魔法陣グルグル14巻より)

このコマで、私は吹きました――。
人間すら捨てたキタキタ親父に幸あれ。

さて――。
何ともなしと、既に半月近くと迫ってきた今年ですが、
私は相変わらずDQ4をやりつつ、ミステリィ・ジャンキィです。
皆様方は、どのようにお過ごしでしょうか――。

年賀状の定型文を考えているせいでこのような固い文章となって
ますが、生来、私は定型ばった文章が苦手です。そういう人間が何故、
SSなんて書いているのかと思われるかもしれませんが、散文は定型文
に比べたら楽です。書いてて、楽しくさえなります。

既に文章を打つという怨念めいたものに憑りつかれつつあるのかも
しれません。日記も忙しくなければ、習慣として打つほど日常化していま
すし、その他の文章はいわずもがなです。

今日は法月綸太郎著『密閉教室』を読みました。この本だけ、探偵は
法月綸太郎ではありません。が――こっちをレギュラ・キャラに据えていた
ら、一般の受けは良かったかも。私は捻くれた名探偵が好きなゆえに法月
探偵の方が好きなのですが。謎解きとしては、今まで読んだ法月氏の作品
の中で一番良かったです。正に本格一直線ってな感じで。

後は――『鳩笛草』を部屋の中で無くしました、見当たらないよう(泣


十二月十一日 晴

『ニケッ、今こそおまえに言っておきたいことがある。おまえはカンペキにタダのフツーの人間だ!! いわば”凡人”ッ!!』
(BY 魔法陣グルグル14巻より)

――笑えるような、笑えないような、しかしこの巻で尤も心に残った台詞でした。

さて、今日は『雪密室』を読了。――『頼子のために』以降に比べたら少し破壊力も
トリックもいまいちという感じがしますが――精緻いトリックだなというのは感じました。
なんだ、こんなことだったのかと思うことを解答まで隠し通せる力は小さかったですが。
この時点ではのりりん法月探偵、館シリーズの島田潔 よりインパクトが薄かったです。
それにしても『再び赤い〜』だけ何故か見つからない、今日この頃、更に篠田真由美著
『翡翠の城』、殊能将之著『美濃牛』、法月綸太郎著密閉教室』、二の悲劇で興味を持
って買ったエラリィ・クイーン著『災厄の町』の四冊を購入。先日、賞与が出たのです
が、それとは余り関係なく、これくらい本を衝動で買ってしまうのが、人間として正し
いのか、最近、少しだけ疑問に思っています。

現在は宮部みゆき著『鳩笛草』を2/3まで。後は表題作のみといった状況――よし、
これでやっと『クロス・ファイア』が読めるッ!!

と、無意味に叫んだところで、今日は〆です。


十二月十日 晴

『次ページで、カーター・ディクスンの『白い法院の謎』のトリックを明かします。未読の方は飛ばして読んでください』
(BY 雪密室)

今日は法月綸太郎著『雪密室』を七割ほど。 やっぱり法月探偵はのりりんとよんでほし
読んでる途中、いきなりカーター・ディクスン著『白い法院の殺人』のネタバレ
が書いてあるので、未読の人は次のページを見ないでと警告――。

何ですとッ!!!!

危ない危ない、思わず読んでしまうところでした。
新本格と呼称される類の作品は、これだから油断がなりませんよッ!
けど『エジプト十字架の謎』をさらさらとばらされるよかは良心的かも――(汗

ともあれ、そろそろストックが切れてきました。そろそろ『鳩笛草』を読めという
天の思し召しでしょうか――ラオウ辺りかな(お

しかし、私すら買った本をよく把握してないせいか、読んでない本がちらほらとある
ような気がします。少なくともタイトルだけで何個か思いつくのですが――気のせいです
ね、気のせい。そう言えば、夏のイベントの時に読んでた本がサイモン・シン著『暗号
解読』だったのですが、あの会場で他に誰が暗号解読史の傑作に目を通していたかと考え
ると、何となく奇抜なことをしていた自分を勝利者に思えます。でも、あれだけひとが
いたのだから、もう一人くらいはいたかもしれません。

なので、冬の時には待ち時間にチャールズ・パリサー著『五輪の薔薇』を持っていった
ら驚くかな? とか考えたり――その前に『雪密室』と『再び赤い悪夢』と『密閉教室』
と『翡翠の城以降の建築探偵シリーズ』と『QEDシリーズ』と――キリなし。

話は変わり――私は今日、初めて『動くガッシュ』を見ました。
今日という日は、今年という年の中で最良の日々と言えるでしょう。
というか疾走感が良いっす、さりげなくバルカンを持ってる姿に私はもう、
心撃たれました。燃えますよっ、これは。

さて――。同人誌の校正ゲラが届いたのでチェック。
一箇所、文字化け(泣 早速メイルを返して、差し替えて貰うことにしました。
ページ数がページ数だけに、まだ誤植がありそうな気がひしひししますが(汗

では、今日はこれで終わり。DQ4の続きをしましょう♪


十二月九日 曇

『いや、きみが生きている限り、きみの物語は終わらない。どんなに深く暗い絶望の底に落ちて、すべての望みを絶たれてしまっても、きみは夢見ることから逃れられないだろう』
(BY 二の悲劇)

ラスト付近での名探偵のりりん法月綸太郎の台詞です。
この法月探偵、かの名探偵エラリィ・クイーンから造形されただけあって、かなり
私の好みです。こんな薀蓄たらたら、文句たらたらの内向的な性格と言われようが。

さて――。
もう四度目となるのに、相変わらずコミケのカタログを買うのは気後れします。
これも人間的器の小さいせいでしょうか――で、既にサークルカットに何を書いたか
すっかり忘れていた私、改めて確認の意味もこめて、見てみました。

ものすっご、恥ずい煽り文句(泣

もう少しカットと言えども、文章は校正すべきだと心から思いました。

今日は目覚めたのが十四時だったので、本は買わずにずっとDQ4やってました。
現在はキングレオを倒し、バルザック――にこてんぱんにのされてレベル上げ中。
どいつもこいつも人間からどんどん離れていってるサマが、涙を誘います。もっと
も、バルザックに同情の余地はないのですが。

で、物語を進めていく内、4って結構、シリアスで身につまされるようなストーリィ
だったってことを再認識。諸悪の根源にもそれなりの理由があり(人間が他種族、特に
エルフを迫害することや、恋人を散々私利私欲の材料にすることに対する復讐)これは、
余り知られてないかもしれませんが、実はデスピサロに最後の一線を越えさせる出来事は
勇者側にも一端の原因があったり(ロザリーの護衛の騎士を倒したから)します。

7はクリアしていないので分かりませんが、4の物語ってDQの中で一番深いのかな?
って感じがします。少なくとも、どちらかに一方的な正義を預けていないという点で。

話は変わり、今日は月刊マガジンにて嬉しい情報発見。今月号のマガジンGREATは、
『魔女の手の中に』の完結編にあたるお話らしいです。これは前号でも触れられていた
らしいですが、今から楽しみです。

紹介文にでてくる被害者が『メアリ・クローズ』――あの、『魔女〜』のラストで
アニー検事を撃ったおばあさん。色々と想像は膨らみますが、実際に作品を読むまで
は我慢です――というか、今度こそは絶対に見逃さないッ!!

私が推理した『手紙の主』は当たってるかな(ドキドキ)

で、最後。昨日も予告した『太平洋戦争開戦六十年用』のテキストです。
というか、思ったより長くなったので別ページにしますが――はっきり言えば
『真珠湾奇襲=悪』だと単純に考えてるなら読まない方が良いかもしれません。

太平洋戦争六十年に向けて


十二月八日 曇

『残り二分――奇跡を見せてやるよ』
(BY スパイラル〜推理の絆〜)

某所でこの台詞のパロディっぽいものを見つけて、竹内理緒との再戦がもう一度
読みたくなり、そこだけコミックス通して読んだのですが、やはり今現在までだと、
ここが一番、筋も話もロジック――はどうか分からないけど――上手くて面白いなと
感じた今日この頃。けど、あのタイミングで鍵を投げたら、本当は慣性の法則でもっ
と有らぬ方向に飛んでいくのですが――そこの所は気付いていても見てみぬふりと(笑

ちなみに今日、ようやくマガジンで『神隠し村殺人事件』の解答編、第十話を拝見
しました。犯人は――ええ、そりゃあの人以外しかいないでしょう。別に推理するまで
なく『教祖にはアリバイがある』と言ってるんですから――アリバイがある人が犯人、
に決まってるじゃありませんか――自明の理。これは編集部のミス臭いですね(苦笑

残るは教祖の使ったアリバイトリックですが――これも太陽の位置が同じという
点から自明かと。ただ、矛盾のところが調べようがなかったのは減点対象。やはり、
次からはバックナンバ保存厳守みたいです。『切り裂き島〜』が、バックナンバなし
でも何とか分かったので油断していたのが――駄目ですね。

さて――。今日は『二の悲劇』を読了しました。
昨日、読み難くて苛々すると言った文体ですが、撤回します。
まさか二重・三重と覆される到達点への布石となっているとは、思いませんでした。
確かに、見直せばああと思う点はあるんですよね――悔しいけど、これだけは看破
できませんでした。それにしても、法月氏の作品は二転三転させる展開が多いながら
それの嫌いな私でも殆ど辟易しません。きっと、謎の導き方やさりげない伏線の出し
方が上手いからなのだと思いますが――続いては『再び赤い悪夢』を読みます。どう
も順番的に『二の悲劇』よりこちらを先に読まなければならないようでした――。

あとは『このミステリーがすごい』の最新版を読みました。この辺り『模倣犯』
がトップに来るのは確信していたのですが、ダントツでした。まあ、今年度に出た
作品では、あれを超える作品は――例えミステリィというカテゴリを外しても――
無かったでしょうし、妥当な線でしょう。というわけで、このミスでも推薦されて
ましたが『模倣犯』は絶対読んでみて下さい。長いですが、何かが必ず読了後の心
に残る筈なので――。

納得いかないのも――まあ色々あるのですが、私は気に入らないことを率直に
述べると、本気で相手を不快に陥れるので、止めておきます。私は正しい批評の
できる人間とは思ってませんので。まあ、過去の日記を見直しても、一本槍でけ
なしてる作品は殆どないですし、好みが分かれると書評されているのは大体好き
になる方ですから――甘い人間なんでしょうね、私は。まあ、甘さゆえに古今無類
の小説を読み、笑い、楽しむこともできるのかもしれません。少なくとも仏頂面
した批評家よりは数段、楽してます。ね

――うみゅ、今日はようやく落ち着いて来ました。そのお蔭で、雅子様のご子息の
名前が愛子だということもようやく知り――無言無圧でプレッシャを与えてしまう日本
国民の一人として、おめでとうという言葉は余りに牽強かつ傲慢に過ぎると思うので、
慎みますが、出来る限り愛と幸せとで満ちた生活を皇太子ご家族には送って欲しいもの
です。普通、普通と連呼しますが、絶対に普通の暮らしのできない皇室という身分では
私ができるのはただ――祈るのみ。

しんみりと〆たところで、今日はこのぐらいで。
明日は――太平洋戦争開戦六十年用――思い切り顰蹙を買いそうな内容になる予定。
何しろ私の戦争感は一般に比べてかなりずれているみたいですし(苦笑


十二月七日 曇

『人生、生まれた時からままならぬものです』
(BY 管理人 想)

さて――。
昨日は帰宅が深夜過ぎたので、例によって記録が残せませんでした。
唯一、掲示板に残るダイイング・メッセージ臭いアレが、痕跡です。
ぶっちゃけて言うと『一の悲劇』良かった――みたいな(違

というわけで現在、順を追って『二の悲劇』を読んでます。
が――二人称の文体って、私的には凄く読み辛くてどうも合いません。
まあ、三人称も混ざっているので読めるという感じ――確かに、あれで
全部通されたらたまったものじゃない。というか『一の悲劇』と同系等
だと解説にあった『再び赤い悪夢』の方が読みたいが手許にない――。
明日か明後日にカイルロッド〜の残りと一緒に買う予定。

さて――。
最近のここは(というかいつもでしょうが)特に業務連絡になってますが、
これはどうもネタが手許にないからです。今、手持ちのネタと言えば――。

駅の階段の何も躓きのない部分で大袈裟に転んで体を強打したとか、
同じく会社の階段の何も躓きのない部分でお尻と足を強打したとか、
腰をバキボキと鳴らしていたら、捻り過ぎてグキという音がし、一日ずっと
痛みが取れなかったという、間抜けな失敗談ばかりです。

きっと、私はどじっ娘の眼鏡属性つきという典型的な属性なのにも
関わらず、両親の体調の具合とか色々な理由で男に生まれ付いてしまった
のでしょう。人生、生まれた時からままならぬものです。


十二月五日 曇りのち晴

『ぼくは叡智を司るミネルヴァの神以外、誰にも利用される気はありません』
(BY 頼子のために)

さて、上記は法月綸太郎著『頼子のために』(講談社文庫)よりの一節です。
何故、デビュー作でないこの作品を最初に読んだのかと言えば――これが許容でき
れば法月綸太郎の作品の大半は許容できると、何処かの書評で読んだことがあった
からです。確かに、許容できる人といない人がいるかも――浦賀和宏氏の諸作品よ
りは灰汁が強くないにしても。私はかなり許容できましたから、きっと相性が良い
のでしょう。

作品自体は底が割と割れ易い――等と半分読んだくらいで見くびっていると、
ラストのどんでん返しで衝撃を受けます――私のように。文体は結構固く、しかし
読みづらいという感覚は殆ど沸きませんでした。淡々とはしていますが、何故か、
目が離せないような――不思議な感覚。全てはただ一点のために――そんな小説
でした。同時期辺りにデビューした、新本格系の疾りにあたる作家の作品はほぼ
大体、一作以上は目を通していたのですが、法月氏の作品だけ読んでなかったのは、
私にしては後悔の一つとなるでしょう。

カイルロッド〜の8、9巻が会社近くの本屋で見つからなかったので、買って来た
残りの著書と、後はようやく手に入れた篠田真由美著『祝福の園の殺人』と、どちら
を先に読もうかなと思案中。なかなか幸せな悩みです――。

とまあ、幸せなことばかりだったら良いのですが、最近は自分の力の無さを、
毎日のように実感してます。元々青い人間故に、少しくらい苦しんだ方が良いという
のは分かっているのですが、侭とならぬ己に苛立つばかりの日です。きっと、この
ような煩悶は数年、数十年経っても私の心のうちで燻り続けているのでしょう。
法的には大人になったと言っても、まだ強くも賢くも優しくもない矮小な個人。
いつか、己が己を誇れるようになる時は来るのか――答えは当分、みつかりそう
にもありません。


十二月四日 雨のち曇

『ほらね、7だけが孤独でしょう』
(BY すべてがFになる)

ほらね、コピペばかりではないでしょう(今日の天気とタイトルを指して)
さて――。今日は、カイルロッドの苦難を六巻まで読了。それにしても、
受難と苦難と今まで間違え続けていたのに、誰も突っ込まなかったのは、
如何ほどのものなのか――一日の入場者数から鑑みると、奇跡的な確率だ
ったかもしれませね、むむ。

それにしても――六巻のラストはやばかったですね。
電車の中だというのに、涙が容赦なく――というか、涙腺が氾濫を起こしかけました。
これでラストまであと三巻かあ――楽しみのような哀しいような。でも、物語が完結に
近付いてる際の哀しみというのは、本当に良い作品でなければ味わえないですよね――
と、さりげなく同意を求めてみたり。今年、読んだ中ではそんな寂寥を感じた作品は、
おおよそ十指あったかどうか――。さて、今年の終わりまであと四週間ほど。更なる
良書と巡り合うことができるかどうか、楽しみなところです。

さて――。相変わらずウイルスがちょくちょくとメール経由でやってきます。
やっぱり、プレビュだけで開くというのが厄介めなのか――うちのようなメイルで
連絡のあまり多くない人間でも、10通以上到着しています。正確には13通。最近の
ウイルスの多分に漏れず、複合要因で感染を広めるのも理由の一つでしょうが――
やっぱり、NIMDAの時に対策をしなかった人間がいかに多かったかということの証左
でもあるような気がします。あの時に対策を講じていれば、今回のメールについて
も感染することはなかったのですから。

NIMDAの時も今回のBADTRANS.Bでも全く被害に合っておらず、対策など必要だと
思っていない方。或いは、ウイルス対策なんて面倒いと臍を噛んでる方。今後、
不特定多数の人間に対する悪疫者とならない為にも今の内に対策は万全に――。

SSですが『LIME LIGHT』の第二話と進呈用のものをもう一本、平行して
書いてます。「誰が殺したクックロビン」と聞いて『パタリロ』以外の物語を一番
に思いつき、かつ、今日の一言に使っている台詞を聞いてああ、あれかと思いつく
人間なら三割増で楽しめるかもしれないミステリィネタ満載の月姫SSです。

ただ、以前からそういうのを結構多用する私ですが、流石にメジャーな作品
あたりしかネタにしてません――ですよね、クリスティは有名ですよね(恐る恐る)
『火刑法廷』とか『僧正殺人事件』とか『グリーン家殺人事件』とか『ギリシア棺の謎』
は、マイナーではありませんよね。私は皆を信じてます(何を信じるのだか――)

――今思ったのですが、このサイトって検索エンジンでひっかけると、ギャルゲ
よりミステリィの単語の方が沢山引っ張って来れそうだというのは、私の気のせいで
しょうか――気のせいだと良いなあ。取り合えず、肌に合わなかった場合は先立って
陳謝御礼しておきます。騙してすいません。

あと、月姫にかこつけて無闇にミステリィの道に引き込もうとしているのではな
いかと疑っている人がいるかもしれませんが、そちらの方は確信犯ですので。以前に
これは影響を受けてるかなあという紹介をやった作品とか後は二階堂黎人氏の諸作品
とか、私は隙あればミステリィを読まそうと画策します。ここはそういう人間の運営
するサイトです――我ながら、ヤなサイトだなあ(苦笑


十二月三日 晴

『泣いてやるだけでなんになる。所詮、無力なてめぇを憐れんでいるだけだ。本当に誰かを助けたいと思うなら、てめぇの手を汚し、同じところまで堕ちてやれ』
(BY <卵王子>カイルロッドの苦難)

何だか最近、晴が多いなと思っている方々へ。決して、コピペばかりして確認をとって
ないのではありません。本当に、最近は良い天気が続いています。このまま何もなく、今年
も暮れて欲しいなと贅沢な悩みを抱いています。師走のヒトコマ。

さて――。現在は冒頭の一言からも分かる通り『カイルロッドの苦難』を次々と読破
しています。現在四巻まで、丁度、ターニングポイントらしいです、あとがき曰く。

この辺りまで来てようやく、皆がこの作品を良いと紹介してくれた意味が分かって来た
ような気がします。というか、三巻のラストは思わず涙が出そうに――こういう悲哀の
シーンを衒いもなく正面から、しかも白々しさを感じさせず描くというのは本当に凄い
です。現在、七巻までストックありますが、明後日くらいには尽きてしまいそう。明日
あたりに八巻と九巻も買っておこうかなと構えている昨今。

転話改題。
さて、色々と遅れ気味のリクエストSSですが、余裕ができたのでDQ4とのバランスをとって
更新していきます。後は、DC版シレン発売まで続きを書くと言っていた『輝く大地〜』の
方ですが――延期になってます――二ヶ月ほど―――――ごふっ(喀血)

あ、でも最初の約束は守りますので(焦り気味

他にも公私共々、これから色々とありそうで、私も師走という季節を肌身で感じるの
だなと――今更ながらに実感しては覚悟が遅すぎるのかもしれませんね。


十二月二日 晴

『だが自分を弱者と呼んで、そこに座り込むことで誤魔化せるくらいの苦痛なら、いっそ初めから口にしない方がいい』
(BY 玄い女神)

私は――これを言われたら立ち直れないかも。ちょっと厳しいですね。ただ、
自分を憐れむだけで何もできないということを正面きって言われると――。私も、
本当なら自分を天才だと言って憚らない人格に生まれたかったですね。或いは、誰
からも影響を受けない天性と強い心と。魔剣天翔の台詞でしたっけ――私は誰の
影響も受けません。私が影響を与えるのです――ちょっと違うかな?

さて、昨日から今日にかけては表紙とカバー以外のデータを印刷所に送りつけ
ました。というか、そっちの方が余程重要なのですけどね。昨日の更新がなかった
のは、ページ数とかデザインの関係で――実は四ページほど多くて何とか圧縮をか
けてたりしていたのですが――四苦八苦してました。

十二月といえば、師も脱兎するくらいの忙しい時期。私はその時期が何故か、
先月に来ていたのはとても不思議なのですが――。

で、そろそろ年賀状の時期なんですが――面倒いですね。別にメイルでも良いような
気がするなと思う私は、風情とか礼が足りないでしょうか。うちの父も、年賀状なんて、
資源の無駄だから、電話で伝えればよい。直接、声を伝えた方が想いが伝わるというのを
持論として持ってますから、私も影響を受けたのかもしれません。

個人的には、手紙でも、電話でも、E−MAILでも、自分が最も相手に思いを伝え
やすいなと感じる方法で良いと思います。数十年前ならともかく、手段がいくつもあるの
ですから。

まあ、そちらは一歩譲っといて、ちゃんとして手書きでないと思いが伝わったことに
ならないと言うのは、絶対に私は認められません。私は、小さい頃、プリントごっこで、
年賀状を作ったことがありますが、ちゃんと思いが通じるかな? 楽しんで貰えるかなと
精一杯、考えました。それを、手書きでないからといって思いを否定されたのではたまっ
たものじゃありません。そういう人間には年賀の思いなんて送りたくありませんね。

だから、大学の頃からもう、最低減以外の年賀状は送ってません。全部、E−MAIL
か、直接の挨拶で済ませてます。例外として、関係が疎遠となっているような友人やかつて
の恩人においては、葉書で送ります。個人的には、E−MAILか何かで挨拶をおくりあう
システムが思想的にも機構的にも確立されたなら、数億枚の紙が節約され、資源を守ること
にもなると思っているのですが、どうなのでしょうか――。

ちなみに、上のことを同僚に語ったら風情がないねと言われました(泣

読書近況ですが、現在は『玄い女神』を読了。個人的には『未明の家』よりかなり
完成度は高いです。物語と建築云々、人物背景が乖離していないし、何より伏線の張り方
に念がいっていて丁寧なのが好感触。次も同じくらいの内容だったら、シリーズ全部
読んでも良いかなと思えました。次は『翡翠の城』ですか――と、その前に『鳩笛草』
と『カイルロッド』を読まねば。

あと、言い忘れていましたが東急ハンズで色々と買ってきました。と言っても、
スペースを二段で活用できるような棚と、ブックカバーと両面テープ、ブックカバー
くらいだったが。ブックカバーは、付いたやつを持っていかれたので緊急補充したと
いう、曰くつきのエピソードが――。後は新しいマットも購入。

古いマットが、関西のイベントの際に預けた荷物の中に入っており、なんか冬コミ
の時に使えそうにない可能性があるので。というか、BSXでもはーとふる6の時と同じこ
とをやられたら、私にはどうすることもできません。私は次のイベントの時に送って欲
しい、信頼しているからと言ったのに、裏切られました。

お世話になってる方だから、強く言いたくはないのですが、そうしないともういけ
ない時期に入っていて、迷ってます。ああ、やだなあ――こういうことで悩むの。

何か、最後は愚痴のようになってしまいましたが、微妙に慌ててる状態はなかなか
改善できないなあと、嘆息するのでした――。

変わって最近、ブラウザ情報に面白いのが毎日のようにでてます。

パーシヴァルたん、反キリストや異教徒は人間じゃありませんから、アッガイ萌え
Mozilla/お兄ちゃん専用、セガの重力に魂を引かれた者――etcetc

明らかに同一人物の意図を感じます(笑 まあ、以前に正体はこっそりと教えて
貰っているのですが――お兄ちゃん専用は個人的にツボでした。

私だと――ええ、きっと『兄くん専用』になってるのでしょうね(遠い目


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