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2001年7月の活動報告

七月
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七月三十一日 晴れ

今日の一言
『この事件を解決できるのは、警察ではなく、名探偵のぼくだけだ』

何ともはやまあ、実に素敵な言葉です。こちらも『そして五人がいなくなる』より。
名探偵に憧憬を抱く私としては、多少現実から外れていると揶揄されようとも、この
ように自らを名探偵と称して憚らず、快刀乱麻に謎を解く存在が推理小説には不可欠
だなあと改めて思うのでした。しかし、第二作の『幽霊は夜歩く』だけが何故かみつ
からなかったのですよ……しょぼん。

さて、今日は少し新人社員なら憶えのある話題にしようと思います……それは保険外交
員。私の会社にも毎日のように複数者の保険会社から外交員が派遣され、各々が少しで
も顧客を増やそうと切磋琢磨しています。が、ある意味直接接触は避けたい相手でもあ
ったりするのです、これが。

何故かと言えば、彼女たち(何故かうちに来るのは女性ばかりでした)は定時が過ぎて
疲れの少しばかり溜まってくる時分を狙って押しかけてくるからです。まだ帰りまでに
は余裕があるというならともかく、鞄を持っていざという時に捕まり、三十分近く保険
についてつらつらと説明された日には存在しない神さえ呪いたくなります。

しかし、断ろうにも営業の役目について社員教育の時に散々叩き込まれたせいか、どうも
無碍に断ることができません。この辺りは優柔不断なのかはたまた気の良いせいかはわか
りません。どうせ取るつもりがないのなら、長話を聞いて相手を期待させることも避けた
方が良いというのは分かっています。

けど、一度捕まると逃げ難いのが保険外交員マジックというか、こちらが反論をみつけよ
うとするのを見計らって言葉をかけてくるその能力には、はっきり言ってずば抜けたもの
を感じます。正に、食らいついたら虎でも逃さぬその勢い、既にそれに敗北した同期社員
の姿もちらほらみかけられます。

私は金銭的に余裕がないと逃げて――実際に同人誌を刷るのにお金がかかって少し貧しい
状況なので嘘は言っていません――いるのですが、秋頃には私もその毒牙にかかる可能性
が高いです。勿論、最初かどこかの保険に入る気ではいましたし、割と真剣に選んでもい
るのですが、今は取る気はないと言いつつ毎日のように話を聞かされると流石にノイロー
ゼに近くもなってきます。特にクリーニングに洋服を取りにいかなければならないのに、
捕まってしまった時などは。

『離せ、離してくれ。あのクリーニング屋は午後八時までしか開いてないんだよう』

そんな心の叫びも虚しく、私は長話につき合わされなければならないのでした。

「いや、でも万が一という時もありますから……」

私に欲しいのは万が一の時の保証ではなく、日々の糧です(泣)

さて、今日で七月も終わり。今日は『Eternal Kanon3』の申し込みをしてきました。
あとは何気に渡された『はーとふるだいありい6』の方も近日申し込んでみる予定で
す。余談ですがそのイベント、啓蒙活動の報酬がうまい棒なんですよね(笑)そうい
う興味があって、申し込んでみたい所存なのです……私ってお馬鹿?


七月三十日 晴れ

今日の一言
『かんたんにいうと『1+1=2』となるって勉強だよ』

『そして五人がいなくなる』より、夢水探偵の言葉です。私もこういう学問があると
知ったのは大学に入り論理学を知ることによってでした。正確にいうと数理論理学で
しょうか……。言い換えれば、皆が安心して『1+1=2』を使えるようにするため
の勉強というのが――正しい表現かは分かりませんが――私的にはピンと来ます。

さて、今日は健康診断というある意味、仰々しいものを受けにいきました。私は別に
引っ掛かるところはないだろうと思ってましたが、一つの事実が判明。

たんぱくにょー

だそうです。別に桜玉吉の漫画に出てくる提灯男の真似をした訳ではありません。正確には
『蛋白尿』だそうですよ。そして『あなたお疲れですね』と一言。

ううむ、私としては疲れてる気など微塵もないのですが、やはり夏は私から知らぬ間に生
気を奪っているのでしょうか……おのれ太陽。

……電波っぽいことを言うのはこれくらいにして、今日はエルデシュ先生という数学者の
伝記(になるのかな?)を読みました。数学があれば女はいらぬとばかり、持ち前の天才
と数学にかける偏執的な情熱と放浪とで様々な証明や問題を残した人物らしいです。現在
百ページほど読みましたが、以前読んだ『フェルマーの最終定理』とはまた別の面白さが
あります。『フェルマーの最終定理』がその名の通り、この一大定理を主役とした話なら
今回のは正にエルデシュなる数学者の人生が主役です。

世の中には、どんなルールをも受け付けない天才を受け入れる許容はまだあるのだなと
この本を読んでよくよく思いました。まっ、日本では無理なような気もしますが……。
つくづく、日本という国は真の天才が生まれにくい土壌にあるのかなと僅かばかり感じ
たりもしました。凡人の共用できる天才など、ほんの僅かなものに過ぎないのでしょう
に、努力すれば天才になれるという人間が日本には多過ぎます。本当は天才になれない
から、努力して少しでも自分を高めるしか上に登る方法がないというのが、正直なとこ
ろだと私は思うんですけどね……。

相変わらず、Key・Tactics系から斜めに外れた話題ですが、私には真面目なネタを切り
売りして日記を埋めるしかないのです。後は斜めにふざけたネタで。

明日で七月も終わり。とうとうXの日まで12日程と迫ってきました。えっ、Xとは何だ
って? と聞く人はいないでしょうから、Xとだけ言っておきます。それでは。


七月二十九日 曇時々晴れ

今日の一言
『わたし、こんなに簡単に人が殺せる……なのにどうして悲しくないんだろう』

今日もNOIRより、今回はもう一人の主人公、夕叢霧香さんの台詞です。前日のミレイユ
姐さんが公私共に活発なタイプなら、この霧香嬢は闘う時だけ活発なタイプ? です。
彼女が『canta per me』の音楽と共に登場した場面は、恐らく第一話で一番綺麗な場面
ではないでしょうか?

今日は『火刑都市』を読了しました。これは予め知識がなければ分からないという点で
は『ホッグ連続殺人』に少し劣りますが、それでもミッシング・リンクの魅力というの
は十分に引き出せていたと思います。最初、少し退屈なのを除けばストーリィ的な流れ
もかなりのものでした。

次は……まだ夢水探偵シリーズの新しいやつは買ってないので埋もれさせていた『黒祠
の島』でも読もうかなと思ってます。まだ海外作家の古典では読んでない作品が幾つも
転がっているのですが、そちらはもう少し後になってからということで……。

そして、昼頃には例のAIRトレーシートを見つけるために東京の店舗を幾つか回ってきま
したが、結果はNONE、NONE、NONEの連続。結局、ハンバーガでお腹一杯になってしまいま
したとさ(泣)

まあ、それは百歩譲って良しとしましょう。今回はマクドナルドの前科についてです。
あのピエロ系ハンバーガチェーン、数年前にCCさくらのトレーシートを作ったらしい
です。何故、いきなりAIRと私は思ったものですが、その前に緩衝材となるものが一つ
存在した故なのですね……かなり納得です。

その他、選挙があり私もこっそりと投票してきました。小選挙区の方は該当者なし、い
わゆる白紙で出しました。こういう首都圏勤務に対応した選挙活動というのを、どの
候補者も全く成していないような気がします。今ならネットだってあるのに……と思って
たら、どうもネットでの選挙活動は公職選挙法に抵触する可能性があるということ。は
はん、アイティー革命と言いながらこれまでの政治家は所詮イット革命くらいしかやって
来なかったということでしょう。もしかして傍聴法がIT革命の一部なんて言いだすのでは
ないかと心配でしょうがありません。

まあ日本は以前、第五世代コンピュータの開発に成功したと思い切り嘘をついてますから
ねえ……あ、ちなみに第五世代コンピュータとは推論型、まあ三段論法を計算機が実行で
きるという風にぶっちゃけて考えて下さい。一応、今も全世界で試行錯誤が成されている
最中……と言うと察しがつくと思いますが、まだあれが完成したなんて話はどこでも聞か
ないです。上手く行かなかったと絶対に言わない日本官僚の悪癖とそれを話してくれた講
師は文句を垂らしていましたが、できてもいないものを出来たと騒ぎ立てる体質は日本に
おいて全く変わってないようです。

やるならXDSLの常時接続料金を2000円くらいに下げるくらいの努力はして欲しいもの
です。後は光ファイバの積極的導入ですか。折角、大金をかけて都市部の地下にせっせこ
と埋蔵しているのですから、切符よく使わせて欲しいものです。いくたインフラストラク
チャ、基盤整備が成されたところで無意味なんですよね……。かといってADSLが流行
ると将来、光ファイバが導入されなくなると言ってずっとNTTは採用してきませんでし
たし(隣の韓国なんてADSLは既に相当普及しているというのに)国もその姿勢の追随
という形を取ってしか来ませんでした。救い難いですね、この体質は。

かといって、他の野党の言ってること、やってることがもっとタコでは比例区で自民党と
入れる他に道はありませんでした。非拘束名簿には反対だから個人には入れなかったし。
まあ『あと一回』というところでしょう。これで何も変わらなかったら、私が愚かな選択
を下した一人であるということでしょうね。

ともあれ、今回の選挙が「愚者の祭典」とならないことを祈るのみです。


七月二十八日 晴れ

今日の一言
『私じゃないわ、アーネスト・ヘミングウェイよ』

『NOIR』よりミレイユ・ブーケ姉さんの台詞です。以前、一話だけ見て特に音楽に
惚れ込んでサントラを買い、うっかり割って買い直したという顛末のある? 作品
ですが今日、DVDの一巻を手に入れました。やっぱり、第一話から見ておくべきでし
た。それくらい、スピーディでサイレントリィでクールでビューティ。静と動の使い
方が非常に上手くて、それが日常と殺陣の乖離を際立たせているように思えます。
実はDVDソフトを買ったのは初めてなのですが、ビデオにはないインデックスな
んてものも付いていて、良い感じですね。中々に便利でした。

さて、今日は先日のチャットで出た話題をば。どうもマクドナルドの一部店舗でトレイ
のシートにAIRの絵が使われているようです。私も聞いたときは驚き、今日何軒か回って
みましたが、残念ながら見つかりませんでした。しかしWEB上で公開されていた映像を見
ると、どうも発売日に間違いがあるのですよね。『八月発売』とありましたが、実際に
発売日は『九月十三日』ですからJAROに訴えられるかもしれません(笑)

そして何故かはやみねかおるの『そして五人がいなくなる』を読了しました。いやあ、
あの小説ほどテンポよく読み下せた推理小説って他に類をしりません。児童向けという
ことですが、一般書籍にも負けないくらいトリックと謎が詰め込まれており、本当に小
学生高学年向けかと思われる言葉も出てきましたが、書評サイトの評判に違わぬ面白い
話でした。特にあの文体の小気味良さが、とても好感触です。続きの方も、早速買って
読んでみようと思います……火刑都市はほっぽいて(笑)


七月二十七日 晴れ

今日の一言
『子供は風の子』

馬鹿も休み休み言えと、何度大人に言いたかったことか……。子供だって炬燵で
ぬくぬくするのが好きなのもいます。私のように(笑)

でも実際、子供の頃は半ズボンで一年を過ごすような健康体もいたから、一部の子供は
そうかもしれません。ただ一部ではない人間を巻き込んで、寒い外へと追い出されるの
は、いまいち納得がいきませんでした。些細なことですが、そうだったのです……。

とまあ、子供の頃の愚痴をここでうだうだ言ってもしょうがありません、次。今日は、
『火刑都市』を半分ほど読みました。今週は忙しくなると言いながら、どうもそれが来週
以降に伸びたため、今週は比較的楽でした。ただ昨日辺り、22:00から26:30へとタイム
リープしていた辺り、やはりときには疲れが時限爆弾のように出るのだなと。既にもう
十連休なんて長期休暇を楽しんでいる方がいる昨今、帰省で疲れだけ溜めなければ良い
なあと切に祈る今日この頃です。

話を火刑都市に戻します。この作品、以前に『人狼城の恐怖』でミッシング・リンクもの
の傑作と評されてました。同じく紹介されていた『ホッグ連続殺人』が相当な当たりだ
ったため、今後どういう展開に流れていくか楽しみではあります。それにしても『ホッグ』
は色々なミステリ系作家が影響を受けているように思えました。私が知っているだけでも、
これと同じトリックを使っていた作品を三つはあげることができます。これをあげると、
ネタバレしてしまうのでここでは明かしませんが、『ホッグ連続殺人』を読んだ後、思い
当たる作品に出会えることは確かでしょう。

ただこのミッシング・リンク、目を通した人には分かるように解ければ即犯人に繋がるので
書き手側には一抹の躊躇が現れると考えています。或いは犯人に繋がる線がこのテーマには
隠されていなければ反則となる可能性が高いです。その点で、マガジン連載時の金田一少年
の某事件はアンフェアと(コミック版では訂正されています)言えます。さてはともいえ、
この問題はまだある程度新しい品が出せそうな分野ではあるので、面白い作品がでてくるか
もしれません。いや、願う!

話は変わって昨日、黒髪の女性に対する考察を出したらレスが素早くつきました。やはり、
こういう場所ではこういうことも話題にしなければならないのですね……。ということで、
今日もそのネタを一つ。

SSとか見て回ると、よくエプロンを着けた女性に転がり回るという人が多いようです。私
も高校の家庭科の時間、エプロンを着けて料理をしている姿を見ると、普段は洒落にならな
いほど姦しい女生徒でもそれなりにしとやかに見えました、衣服の持つ効果というのは不思
議なものです。私は割と、家庭的という言葉に弱いのかもしれません。

しかし、よく見るとこのエプロン、多くはもう一つのオプションを伴ってでてきます。それ
は『素肌に直接』という付随効果です。所謂、男の浪漫の十傑集の一つとも聞いたことがあ
りますが、定かではありません。個人的には冬場、暖房の利いた部屋で厚い上着を脱ぎ、少
しばかり肌を出したような服装にエプロンという方が、押し倒したいという気持ちが強いの
ですが(笑)いつかはそういう幸せな? 光景が自分にも回ってくれば良いなと。

恋人いないんですけどね……。


七月二十六日 晴れ

今日の一言
『5分だ!』

何が5分かって? それは秘密です(お

もうとっくに絶滅したと思いましたが、都会には無駄にメイクのけばい叔母さんみたいな
女子高校生(とすら本当は呼びたくないのですが)が、私の視界に極めて不快な感情をと
もなわせるような態度をもって現れることが多いです。こういうのがラッシュ時、急いで
いるのに前でのべんだらりと携帯をかけながらトロトロ歩いているのを見ると反転衝動す
ら湧きます。同じトロトロ歩いていても、清楚で黒髪のさらさらなびく無口なお嬢様風の
高校生だったら、喜んでエスコートするのですが。

えっ、何かどこかで聞いたことあるような人物描写だって? いえいえ、そんなことは、
滅相もございません。決して魔女風な例のお方を想像したわけじゃないですから。

それはともかく、最近はとみに女性が茶色や煉瓦色に髪を染めるのが一般のようで、さら
りとなびく黒髪が好きな私のような人種としては非常に悲しい世の中となっております。
赤とか緑とかそういう極彩色に染めているとかえって好感を覚えるのですが、半端に茶色
に染めていると、ああ勿体無いなあと感じるのです。まあ、欧米とかでは逆にそう言った
絹のような黒髪が尊ばれているらしく、国際化の波はこういう場所できっちり収支をとっ
ているのかもしれません。ただ願わくば、もう少しくらいとうの日本人女性も黒髪の美と
いうものを再認識して貰えるとこちらとしては目の保養となります(笑)

しかし、あと今日を入れて四日だというのに全然誰に入れて良いか分かりません、選挙。
比例の方は大体決めてあるのですが、選挙区となると千葉にいる方の時間が少ないゆえ、
休日ぶらぶらしてる時に目に映る僅かばかりの立候補者のみ。これでは判断をつける以前
の問題です。今はもう、白票を入れてしまおうかなとさえ考えています。本当は、これも
避けたい道なのですが。

選挙の話なんて面白くないので次。『土か煙か食い物』を読了しました。最初から最後まで
電波と宇宙的意志に則って行動した素晴らしい男たちの物語でした……終わり。これはミス
テリの形だけ変えて中身は全然別物でしたが、絶妙にイっちゃってる文章の綱渡りで、こち
らとしては案外楽しく読めました。唯一、ミステリっぽいのと言えば少しばかりでてくる、
暗号等と三角蔵の『うんこ事件』でした。ミステリは数多くあれど、うんこ事件なんて題を
つけるに相応しいのはこの作品だけでしょう、多分。正に糞っ垂れの連続です。

こういう本を日本が出版できる許容性を持ってるなら、まだミステリの世界は風通しが良く
なっているのかもしれません。

さて、メールを読んでたらFreewebのアドレスがインフォシークと合併する故に変更する
必要があるみたいです。一週間前に言うものかよ! と思いましたが、8月になったら
一斉にフルパスのリンク書き換えという面倒な事態になりそうです。アドレスの変更も
メール飛ばして告知しなければいけないですし……ああ面倒い。

それに、昨日のQEDの考察についても一つも意見はつかないし……このサイトに来る人って
何を目当てに見てるのか分からなくなる時があります、憂鬱。


七月二十五日 晴れ時々曇

今日の一言
『世界広しと言えども、パトロールする兵隊に銃を持たせない軍隊は自衛隊だけではないだろうか』

これを読んでまあ、自衛隊ほど歩哨の危険な軍隊というのもないのだなあと改めて驚いて
しまいました。これを、日本が平和な証拠だという人間がいたら、その人は余程お目出度
い頭をしているのでしょう。機先を制し得ざるの軍隊が如何に不用意で危険なものか憲法
九条を守るとか言っている政治家はこのことを是非とも考えて欲しいものです。せいぜい
有事の時は国民の盾になって下さい……なんて言っても、実際には戦いが嫌いといって、
真っ先に逃げるんでしょうがね、こういう偽善的な政治家って。

さて、そんなことも思いましたが『未完成』を読了しました。こちらも良かったのですが、
『UNKNOWN』に比べて伸びた分が冗長とやや思えた点、犯行の解明のされ方のダイナミズム
の少なさなど処女作と比べると少し威力が落ちている感じがしました。と言っても、犯行に
至るまでの伏線や状況設定はかなり上手く、また日本という国の在り方についても何かと
考えさせられ、一粒で二度美味しいといった構成になってます。

現在は舞城王太郎の『煙か砂か食い物』を読んでます。まあ文字がぎっしり詰まってる上に
かなり独特な文体なのですが、不思議とすいすい読めるのが不思議な感じです。個人的に、
これを二段組にしなかったのは正解かと……二段だったら少し、読むのにばてそうですから。

そして現在もバイバイゲームで本の増えつつある昨今、次は石崎幸二『あなたがいない島』
辺りを読んでみようかと……余裕ができれば『火刑都市』も。

話は外れて最近は『Q.E.D.〜証明終了〜』のサイトを色々と回ってます。『魔女の手の中に』
で手紙を出したのは誰かという感想を書いてる場所を探すためです。以前にも手紙の出し主
については話題にあげたのですが、ここの掲示板では盛り上がらなかったので再度。

以下はネタバレ、要反転。

サイトを見ていると大体のところでセアラ説とエド説に分かれてます。一番動機のあるのは
アニー検事ですが、彼女は死んでいるので良くも悪くも不定……とは、先日ここのチャット
でも話されたことです。私はどちらかと言えばセアラ派だったりします。根拠は幾つか。

1.まずエドは、燈馬がセーラム事件解決の影の立役者ということを知る前にその舞台を
去っていて、知り得ないであろうということ。

第一、エドならちゃんと名前を書くでしょう。名前を書かないということは、その素性を
故意に隠匿したいと考えている人物です。

2.そしてセアラにとって、燈馬は彼女の計画犯罪を潰した根源であるということ。セア
ラの性格からして、彼を皮肉るような手紙もまた、送りそうであるということ。

しかし以下の2点では一つだけ問題があります。それは、セアラもまた燈馬とは直接の
接点がないということです。しかし、これはもう一つの要因を絡めると有り得る可能性
として妥当性を帯びてくるのです。その3つ目の点とは、これは多分間違いないです。

3.アニー検事を撃ったお婆さんは、セアラに唆されて犯行に及んだ。

という点です。実際、そのお蔭でセアラはたった7年の懲役になることができました。
また、模範囚なら罪は更に軽減される筈です。夫が不法に武器を流していたのに憤り
云々ということを流布すれば、同情も浴びますます彼女に有利となる筈。

となるとセアラはお婆さんにアニーを撃たせるために、色々とその行動パターンや規則
を探った筈です。協力者としてMITきっての天才が絡んでいると耳に挟んだのはその
辺りの事情があると考えられます。またセアラが手紙を出した4つ目の考えとして、

4.セアラの刑期と次の冬というのは、クロスする確率が高い。

という辺りも鑑みることが可能かもしれません。この4点から、魔女の手紙を出したのは
セアラであるというのが私の出した結論です。

幾つかの反証や他のサイトの感想も元に、できるだけ妥当性の高い説にはなっていると
思うのですが、どうでしょうか? 意見の方、お待ちしています。


七月二十四日 晴れ時々曇

今日の一言
『メアリー先生!』

彼女の生徒になったら死亡率七十五パーセント以上です(泣)
何しろ手塩にかけて育てた生徒を自分から刺しに行きますからね。
あれほど恐ろしいものはないです……。ちなみにクロックタワーの初代を
やっていないと話が通じないと思います……南無。

さて、今日はやっぱりというか予想通りというか『未完成』を先に読み始めました。
現在は、もう解決編を残すところというまで読みました。前回も感じましたが、やは
り自衛隊という続柄とその置かれた状況には私はかなりの興味を憶える方です。どち
らかと言えばミリタリ系の知識というより、社会的な知識の欲求からなのですが。

自衛隊というのは、私的な体罰が他の軍隊と比べてかなり少ないという特徴がありま
す。基本的に私的体罰――公的な体罰というものはどこの軍隊にもあり、規律を守る
ためにしばしば行使を認められているのだが――の少ない軍隊というのはその統制力
や行動力においても高い資質を示すことが言われています。実際、もう少し日本のお
偉い方が外国に媚びず、またその使い所を正しく示せるのならば、これほど頼りにな
るものも少ないということが厳然とした事実としてあります。

そういう事実を袖に出来るのが日本の平和なところであり、また無慈悲なところでも
あるのでしょう。

今日は、書くことがないのでここまでです。というより、宅配便の荷物を歩いて10分も
あるコンビニに持っていったせいで、腕が一杯一杯なのです(泣)


七月二十三日 晴れ

今日の一言
『遊ぼうよ、ジェニファー』

私は鋏を持ったシリアルキラーとなんざ遊びたくありません(お
しかし、こうも鋏を持ったヤツに狙われるジェニファーと言う女性が
薄幸過ぎて涙が出そうになります。しかもロリコン男性まで惹きつける
挙句、本性を見抜けずに結ばれてしまったのですから事態は最悪です。
近い将来、バラバラ屍体の被害者第一号とならぬことを祈るのみです(爆)

さて、それではBS9レポートの完結編です。実をいうと前編、後編と書いた時点で
補足した部分もあるので、後にもう少しまとめるつもりですが、それでは祭の後の
大騒ぎ、色紙オークションとジャンケン大会編の始まり〜。

荷物を宅配便で自宅に送り、私はBS名物と聞き及んでいた色紙オークションを見物
することにしました。怒号張り裂け、悪夢のような金額が飛び交う戦場……とまでは
聞いてませんでしたが、あの活気は他の即売会では真似できるものじゃありません。

不肖私は、残念ながらその光景を眺めるしかできませんでした。初心者が入り込む……
というより、小心者の入り込む余地がないほど、大声が飛び交っていたからです。中に
はどう考えても声量の足りない人もいたり、丹精込めて描いた絵なのにふざけたような
値段を毎回叫びまわるような不遜な輩もいましたが、基本的には見ていて面白かったで
す。流石に初っ端から41000円などという爆発的な値段が着いたときには少しやり過ぎ
かとも思いましたが……。

お金を持っている人は持っているものです……。

その後は幾つか高値で推移する代物もありましたが、基本的にはスピーディ(途中で明ら
かに打ち合わせ不足という箇所もありましたが)に、進んでいきました。中にはいかにも
ネタになりそうな色紙が何個かあったので、もう少しで手をあげそうなのを必死に堪えた
り(特にクロマティのKanonパロディはかなり面白かった)と、もしかして回りから見れ
ばかなり怪しい人だったかもしれません。まあ、それくらい熱狂的だったということで。

で、色紙オークションが終わると今度はジャンケン大会ですが、そこにいました。

ジャンケンの『神』です。正に神というに相応しい勝率の持ち主が、BS会場にいました、
私は時々『神はいない』と言いますが、それは唯一絶対万能の神という傲慢な人間が生み
出した妄想の産物のみ。多神教の神は信じてます、少しだけ。

しかし、BSの会場に最後までいた方なら分かるかもしれませんが、正にラプラスの悪魔
に魅入られたかのような勝ちっぷり。数百人もいる会場で、五度も賞品を獲得するなんて
人間業じゃあありません。正にジャンケンの神っ・・・・! 某賭博黙示録な主人公がい
たら泣いて欲しがりそうなスキルです。実は、私も密かに欲しいと思いました。私ははっ
きりいって、人生のかなりをジャンケンで損、しています。

会社では二度、ジャンケンの敗北で厄介事を賜ることとなり、小学校の時は11/12という
勝ち残り確率の中で見事に敗退するなど、そりゃもう、運や駆引きとは無縁な毎日を、
生きてきたりもしてきました。で、結果? 勿論賞品、一つもゲットできずです(泣)

世の中、私よりジャンケンの弱い人間なんてそうざらにはいません……トホホ。

さて、私の遍歴における愚痴など少ししたためましたが、客を喜ばせようとするパフォー
マンスの上手さはなかなか楽しめるものがありました。あれでもう少しだけ段取りがよけ
れば、もっと評判も良くなるのでありましょうが……サークル参加二度目という事実を含
めて色々と興味深い体験のできた一日でした……完。

とうとうお次は真夏の夜の夢の祭典、コミックマーケット60です。私はどうも、活動容量
の割に重たい本を扱いがちなので、今回だけは手伝って下さる方を半ば強引に引っ張って
来ました。私はネット関係の知り合いが少ないですから、半ば強引に勧誘をするしかない
のです、よよよよ。嗚呼、私もいつかは友達百人欲しいなあ……ギャルゲ系のサイトのく
せに、ミステリィとか社会派の日記を書いてたら無理! なのかもしれませんが。


七月二十二日 晴れ

今日の一言
『全ての人間に死を!』

クロックタワー・ゴーストヘッドより鉈男「才堂不志人」の言葉です。
いやー、あの鉈ずりずりって音は恐かったなあ……。

ところでこのゲーム、以前にGファンタジーで前後編に分けて漫画化された
のを見たのですが、あれってコミックスに収録されているのでしょうか? 
確か『高河ゆん』の綺麗な絵で恐い展開が印象的だったのですけど……。

とあまり誰も知ってそうにない話題を振り撒いたところでBS9レポート、後編です。

それから12時近くまでは割と絶え間なくやって来て、その合間にお隣のサークルの
方と話をしてました。ちなみに反対隣のサークルは、何か終始うつらうつらしていた
みたいで、私は恐くて声をかけることもできませんでした……南無。

で、いつだったか忘れたのですが、夏コミ用のコピー誌(夏コミの或いはサークル番号
が書かれたBSのコピー誌)の部品をコンビニに忘れたというアナウンスが流れ、笑い
が巻き起こるシーンも。私も同じことをやりかけたことがあるので、なかなか冷や汗の
流れるものがあります、それは。

客のざわめきを縫って、音楽系サークルのアレンジアルバムの曲が、少し経つと流れ出
しても来ます。こういうのはああ、即売会ならではだなあと素直に思えます。

で、12時前になるとまた、二人ほど私に声をかけて来ました。以前、大阪で何度か会った
ことのあるヤオさんとグリフォンさんです。特にヤオさんは、徹カラで共に戦った身です。
関東に来てから数ヶ月、関西の知り合いに出遭うと何やら感慨めいたものを感じました。
彼らはスペースをうろうろしていたらしく、更にもう一回りしていくと残して去って
行きました。

でまあ、1時くらいまではちらほらとお客が来ていたのですが、今回の本は装丁とか厚さ
とか色々あって、何人もの方が尋ねてきました。曰く、

タイトルの由来とか、はたまた装丁が凝っているとの評判もいくつか頂けました。この
辺りは文章と同じくらい、力を入れたところなのでかなり心の中でガッツポーズ取りま
したよ。K談社ノベルスそっくりとは言われませんでしたが(笑)

で、12時半頃だったかな?(この辺りは曖昧なのですが)NOLISさんが再びやって来て、
これから秋葉原へプラモデルを買いに行くとのこと。流石にあの会場に、初めてでフル
タイムいるってのはしんどいですからねえ。私も一般で参加してたら途中で帰ったかも
しれません。

一時を過ぎてからはまったりとして来たので、お隣さんや逆向かいさんのサークルと
色々雑談をしてました。曰く、関西から東京までの交通機関や、文章を書く上で影響を受
けた作家とか、会社の忙しい時期とか、そんなことです。

そして一時半頃、私にしおりの作り方を教えてくれたサークル『feel wind』のHashiさん
が訪ねて来ました。同じく結構分厚いSS本を作っている故に、大変だったこととか、S
Sは平均的じゃなく、かける時にしか一気に書けないとか私にもあるなあということを、
少しばかり話しました。 二時頃からは、特にラストまで何のイベントもなしに(ネタなしという奴です……)
終わってしまったのですね……。当然、サークルで個人参加ということで殆ど回る
チャンスはありませんでしたが、文庫本を二つ手に入れることができたので満足です。
とまあ、しかし今までの出来事が前振りと思えるくらい、その後が面白かったのですよ。

完結編に(今日はしんどいので続きは明日)続く……。


七月二十一日 晴れ

今日の一言
『意外とバカじゃなかったのね』

『魔女の手の中に』における犯人の最後の台詞です。どこで誰の台詞として出てくる
かは秘密ですが、余裕をもって言いのける辺りに不敵さというものを感じます。

さて、今日は約束通りBS9レポートです。
ああ、もう色々な意味で暑い会場でした。

その日、私が起きたのは6時20分。サークル参加はもう少し後なので、私は余裕でもって
7時前に住まいを出ました。そして自転車に揺られること二時間弱、Mr.Childrenの『Cro
ss Road』を聴きながら遥かな道を行く……って、結論から言って食料を買い出しても、
30分くらい余りました。ので、一般の列をぐるりと見るとかなりの数の参加者が列をな
していました。私はそれを見つめる一般人の怪しげなものでも見るかのような視線にさ
らされると、思わず逃げ出したくなります。それが、5歳くらいの子供だったりすると、

『あたし、汚されちゃった……』

と某ガイナックス作品の頭を良くした真琴(笑) の台詞が頭を過ぎります。無垢な幼児
の瞳は、ある意味神の従者の第15番目の精神攻撃より効くのです。

まあ、これは冗談としてこの行列を当たり前のものと捉えられるようになった私の感覚は
着実にずれつつあるのでしょう。会場となった大田区産業プラザPIOというのは、名の通
り、大田区の産業興進のために立てられたそうですが、BS9がそれに貢献しているかは、
かなり疑問なところがあります。絶対してないってぇとは、隣で会場が開くのを待って
いた名も知らぬサークル参加者でした。

この辺も本編とは関係がないので、端折って会場が開く九時半になると、私は心を天使の
ように落ち着け……ようと努力してままならぬまま、ティケットを獄卒に差し出して無事
に侵入に成功しました。それからスペースを探すも、紀州蜜柑という文字の入った箱が、
私のスペースに存在しないので、一寸慌てて受付へ。

『ああ、サークル番号とサークル名を書いて下さらないと……』

えっと……一応、サークル番号は書いてあったのですが住所欄が小さかったせいと、まあ
良いやという理由でサークル名は端折ってたのです。これからは、気をつけないと……。
で、無事に見つかった紀州蜜柑の箱を抱えて私はスペースに。新刊の方は既に搬入されて
いたみたいで、机の下にセットされていました。某鈴木さんゲームのように爆弾がしかけ
られてあることもなく、中身は本と溢れるほどの梱包材。まるでムスカ大佐になったかの
ようにそれらを必死に掻き分けていくとようやく、本を一冊取り出すことができました。

それから、既に到着されていたお隣さんに挨拶。『オーパー』というサークルのガンちゃん
さんと言う方でした。私はあれどこかで聞いた名前だと思いながら、どうしても思い出せ
ず、どこかのHPで見たのかなと漠然と片付けてしまいました。(後に私がよく訪れる、
あおいろえんぴつというHPで名前を見ました……だからだったのですね)

彼は関西から今日、夜間高速バスに乗ってこの帝都までやって来た猛者で、今回でサークル
参加15回目だとか。私はまだ2度目なので、場数が違います。BSにも参加したことがあると
いうこと、BSは色々と特殊なイベントである故、聞くことがありそうだなと思っていたので
すが、その予感はすぐ様的中してしまいました。

特に準備する物もない筈なのに、スペースの設営が切羽詰ってきた時分、見本誌回収封筒な
るものが回って来、私はそれの書き方が分からず、尋ねました。曰く、

『そんな十分やそこらで詳しく書くのは無理。KanonSS、コピーくらいな書き方で良い』

との言葉を受け、励まされた私は本当に大雑把に書きました。この辺は、書き方を詳しく
指定していないBSのスタッフが悪いのです。しかし封筒を書いて、本を一冊ずつ人身御供
に出したものの、なかなかスタッフ回収に来ません。スタッフが少ないせいかも知れませ
んが、全体的に手際が良くなかったような気がします。どうも全てが後手後手というか、
前日の段取りをしていない印象を受けたのです。既に8回も開催しているのですから、前
準備はもう少ししっかりとやった方が良いのではないか……これがまあ、サークルで参加
しての、不満点ではありました。

しかしまあ、当日はそれを言っても詮無きこと。シャッタが開き、一般客が入場すると同
時に見本誌回収されて、それなら回収する意味がないようなと思いながら、入ってくる
一般客は会場をグルリと輪で囲みました。フォークダンスがかかっていたから、ライム
ライムでもやるのかとやや投げ槍気味に考えてましたが、やがてアナウンス。曰く、

『午前6時に来た人も(そりゃ、マナー違反ですよ)、午前8時に来た人も、平等にする
ために、全員が会場に入って貰って散って頂きます』

……前回のAMRの時も思ったのですが、注意しても走る人いますしそれって絶対に危険
なのでは? 下手すると重傷者さえ出ると思うんですけど……。

「これって、全体的にばーっと散っていきませんか?」隣のサークルの人に私が言う。
「大丈夫、みんな最初は大手に行くから」ガンちゃんさんが言う。
「じゃあ、端の方にばっと散っていくわけですね」

『まるでドラゴソボールだ……』

勿論、そんな平和的なものじゃなかったことを付記しておきます。

始まりからの十分間は、至って誰も来ませんでした。私はその間を使って残りの準備と、
雑事を済ませることが出来、結果としては良い方向。ぽえーんと、もう少し分かり易く
言えばまったりとしていると、その元へ第一の刺客……もとい、訪問者が。

ASIMOの携帯ストラップから、それは以前に訪れると賜っていたNOLISさんに間違いあり
ませんでした。事実、正解。これに対抗するには先行者Tシャツだと内心では思いなが
ら、色々と話をしました。曰く、こういう即売会に来るのは今日が初めてとか。

もしかしたら、同人誌即売会はああいう入場が一般的だと思ったかもしれないので、も
しここを見たのなら一言だけ。BSというイベントが、他に比べて特殊なだけです(笑)

余り口が達者でないなりに色々と話をし、会場をぐるりと一回りしてくると言い残して、
BSの会場を回りに行きました。

それを皮切りに私の方は少しずつ忙しくなってきました。中には光と影を抱きしめたまま
って何か参考にしているものはあるのですかと尋ねてきたので「田村直美」ですと答えた
ら満足そうに去って行きました。これなら「終わりなき夜の始めに」の方も元ネタを知っ
てますと現れる人がいないかと期待したのですが、それは一人もなし。やはりクリスティ
の、しかもかなりマイナな作品のことを知ってる人なんてそうそうはいないのだなと実感。

実際、私が確実に知ってると思える人物を私は一人しか思い浮かべることができません。

さりとててんてこまいとしていると、私の元に第二の来訪者が。以前、KeyMixに来た時に
うちを訪ねてきたNaoyaさんでした。彼曰く、『村人。さんは来ましたか?』

私は『まだ、来てない』と答えると後から来るかもとのこと。

しかし村人。さんは、現れることはなかったのでした……何故?

後編に続く(お


七月二十日 曇のち晴れ

今日の一言
『もう、限界みてぇだ……』

キャシャリン、御昇天!!!。

いや、今日はマジで眠いので寝ます。要のBS9のレポートは明日に。


七月十九日 曇

今日の一言
『いいえ あなたに望むことがある人は そのことを話さなくてもきっと話そうとしてる』

じゃん。三日間続いた『QED〜証明終了〜』のやつもこれでおしまい。2桁達成と
いう思いもありますが、『魔女の〜』は、エンドのあっけなさから逆に色々と推測
できたりして、二倍楽しめるお話となっておりました。以前に手紙の主は誰とか、
結構な考察をやったのですが、QEDのサイトが私の思いつく限り、一つしかないので
他の人と意見の付き合わせようがありません。

というわけで『魔女の〜』を見た人、ネタバレにでも意見を書き込んで下さいな。
『どちらかが彼女を殺した』以上に気になりますよ、あれは。

さて、それで以前から話してた痒いSSですが、今日の奴です。一応、連載物の続きである
っぽい描写はしていたので、分かった人は分かったかもしれません。以前、八月頃に続き
を出すと言っていたのですが、ちょっとそのペースでは間に合わないという点と、あとは
予防線という意味があります。

アレ以上の描写が嫌という人もいるかもしれませんが、その場合は逃げ道なしということ
で、覚悟を据えて読んで下さいってことで。あと弁解しておきますが、あのように甘甘な
話を書くのは得意ではないので、幕間の台詞通りかなりパラノイアティック……偏執的な
描き方をしてます。但し、それは私がパラノイアというわけではなく、ああいう愛情のあ
らわし方自体が後の展開への布石となっているから、です。言い訳臭いですが。

話は変わり、明日はBright Season9です。小生、スペースとって参加するのは二度目で、
或いは以前からずっと参加したかったイベントの一つだったので、これでまた一つ目的が
現実へと変わることができました。当日はどなたがやってくるか基本的には不定なのです
が、二人ほど来訪の分かっている方がいるので、そちらが楽しみです。

で、鞄に入れ忘れて『火刑都市』の方は全然読んでなかったりして。

追伸:今週の『探偵学園Q』のトリック、絶対に匂いと痕跡が残りますよねえ……。


七月十八日 晴れ

今日の一言
『それじゃどうやって判断するんです? 不可能ですよ』

昨日の台詞の続き、そして明日に続きます。
さて、今日は『火蛾』と『日曜日の沈黙』を読了。

火蛾の方は、200ページ近くかけて電波話を精一杯聞かされたような、ある意味以上の
パラノイアティック、所謂、偏執的な物語でした。ただ、最後の論理については、な
かなか傾倒するものがありました。閉じた世界の美しさと言いましょうか。これはある
意味、評価が分かれそうですが私は哲学とかその辺りは好きなので非常に興味深く読む
ことができました。

日曜日の沈黙の方は、それとは打って変わって非常に楽しいお話です。謎解きの方は
ラストが少し気に入らなかった(これは究極の密室を謳っていた46番目の密室でも感
じたことです)のですが、全体的には謎のおもちゃ箱といった感じで非常に面白く、
謎を追うことができました。連続殺人? の謎に始まりコンゲーム風の謎解き、そし
て究極のトリックの解明と著者が冒頭で述べてる通り、かなり欲張りな内容でした。
それにしても人型汎用決戦兵器にあしゅら男爵って……何歳の台詞だ(笑)

次は島田荘司『火刑都市』を読む予定です。まだ溜まってる本は結構あるのですが、
それは幸せなことだと認識しつつ、どんどん進めて行こうと思ってます。何しろ通勤
時間が長くて、本を読み下す時間だけは目一杯ありますから。

でもその前に『未完成』を読むかも……。


七月十七日 晴れ

今日の一言
『いい? 人は本心を簡単に言葉にしたりしないわよ』

『QED〜証明終了』の第十巻より。というわけで、当日にばっちりゲットしました。
しかし、何で三件も本屋を回って一冊しか置いてないかなあ。これなら発売日は2
日遅れても、表に山積みにする方がまだマシってものです。それとも、発売日にわ
ざわざ急いで仕入れなくても十分に間に合うとでも思っているのでしょうか……だ
としたらかなり悲しいなと思いました。もっと仕入れろや(泣)

さて、愚痴も零したところで今日は驚きのトップ交代です。というかこれがかの有名
なバルカン300です。良い年した人間が何を作ってると言われそうですが、そこはそ
れ、電波者の愚かさということで……それに二番煎じですし(笑)

『火蛾』は、あと四分の一ほどで読み終えそうです。本当なら行きと帰りの電車で全て
読めたのですが、帰りはいの一番でQEDを見たのでその分量だと思って下さい。続けては
『日曜日の沈黙』を読む予定。


七月十六日 晴れ

今日の一言
『府中に出る前に、わたしは背広に着替えた。そして新幹線に乗ってやって来た』

古処誠二『UNKNOWN』より。どこの台詞かは読んだ方のみのお楽しみとしておきます
が、これこそが今の軍隊で非ず軍隊である自衛隊の現実を最も現したものだと私は
思いました。で、本編の方ですが正にどこから見ても遜色のない、偽りのない本格
推理小説でした。端々から拾われる伏線を地味ながら丹念に追い、やがて組み合う
知識を知恵へと昇華した名探偵が犯人とそのカラクリを厳かに指摘する……使い古
されたシーンですが、それを読者の形で納得して出すことが如何に難しいかをこの
本を読んで、思い返された気がします。

個性が足りないと散々言われた挙句、とってつけただけの個性と、そして僅かな突飛
の謎しか提出できない本格推理が確実に増加している中で、この王道ぶりと堅実さ、
そして作品の出来とは賞賛されてしかるべきではないでしょうか。これについては、
明らかに当たりでした。さて、次は『火蛾』を読むかな。

今日を含め、既に十日近く全く雨を見ません。既に梅雨も明けましたが、今度は逆に
水不足が心配です。都会は相対的に一人あたまの水使用量が極端に落ちるであろう故
そろそろ、水を使うときには少しデリケートになるべきかなと思っているところです。
そろそろ雨でも……あ、でも20日は降って欲しくないなあ。KeyMixの時は、あいにく
の雨でしたからね。

で、帰ってきてからはこそこそと痒い文章を打ってました。こちらについては、二日か
三日くらい後に公開出来る筈です。最近、平日にちょっことずつ、休日にまとめてとい
うサイクルが続いてますが、もしかしたら日記の分量を減らしたらもう少しSSの更新が
……増えないか。暇時間の残量には単純に比例しませんからね、今日はちょっと考えな
ければならないこともありますし……色々と。

取りあえず、ニュースで韓国がW杯の開催を盾に脅しをかけてるってのには随分とわらわ
せて頂きましたが、心の中で。そんなことをしたら、国際世論の非難ごうごうってこと
に気が付かないのでしょうかねえ。マスコミも世界の流れと同調すべきだと盛んにいっ
ているのですから、この恐るべき暴虐をもっと大々的に報道すれば良いのに。


七月十五日 晴れ

今日の一言
『この世界には、無数の糸が絡み合っている。美しい糸と汚れた糸、それをより分け、ほぐしながら、人はその一生において、一反の絹を織りあげなくてはいけない』

島田荘司『異邦の騎士』より。ということで、12日の時点で明日と言っていたの
ですが、あの日の酒のせいですっかり読み終えたということを忘れてました。こ
れ、もっと早くに読んでおくべきだったと悔やまれます。読了した感想は、斜め
屋敷の犯罪の次に良かったというものでした。詳しく書くと、これはすぐにネタ
バレになりそうな内容なのですが、ああ切ないなあという感じの物語でした。

この辺りの読後の寂寥感というのは『奇想、天を動かす』『北の夕鶴2/3の殺人』
などでも見られるのですが、それ故に島田荘司の作品は読み終えると別のものを
読んでみたいと思うのかもしれません。これは個人的な思いですが。

さて、今日は街を色々とぶらついていると「殺人」カタログ……もといコミケカタ
ログを発見したので手に入れておきました。WS版FFIIIの学者最強武器は間違
いなくこれを推薦したいのですが……と考える人は多数そうなので、言うだけ。

で、サークルカットを確かめてみるとちゃんと載ってました♪

って、別に音符マークを出すほどのことではないのでしょうがね。でも、サークルの
スペース位置を改めて調べると、広い通路に面した端なのでした。確かKeyMixの時も
何気に端っこだったし、私はもしかして端に呪われているのでしょうか。それはそれ
で面白いかもしれませんが(笑)

しかし、あのサークルカットって帰ってきて文字だけ印刷して正月に実家で資料を書
いて、戻ってきてから何故か締め切りギリギリになるまで出すのを忘れていたと言う
妙な経緯があるのですが、現在のところカットに書かれている通りに進んでいるので
予定調和というべきなのでしょう。予定調和……実に良い響きの言葉です。

しかし、コミケのサークルカットは最大、半年以上先のことを考えて書かなければい
けないのですが、それくらいの未来を見通して書いてる人がどれくらいいるのでしょ
うか。興味のあるところではあります。ある意味、予告殺人並の度胸がいるのかもし
れません。私は大分、先のことまで決定しているので予告殺人や計画殺人をやるタイ
プなのかもしれません(違

そういや話は変わりますが「金田一少年」見るの忘れました。まあ、幽霊客船はアニ
メでもう映像化されてるので特に構わないですが。さてどんな事件がでるのでしょう
か、今回は。また転校するとかいうネタで強引にラストになりそうなのが、恐いとこ
ろではありますが、にはは。

まっ、今回も明智警視の居場所は剣持警部が取ってるみたいでそこは笑い所かも。

追加、今日は街を徘徊してる時、色々と面白い台詞にありつけました。

1:2ちゃんねるで情報収集したらいけないよという会話

確かに、あそこは無闇に素人が手を出したら危険な魔城です。私もあそこには滅多に
行かず、以前に紹介して貰った「清涼飲料水先生」のスレッドと「地球連邦vsネルフ」
のスレッド、後は以前にあった盗作問題の関係で「SS討論」のスレッドを覗いたくらい
です。まあある意味、ありとあらゆる方向から善意、悪意問わず(悪意の方が圧倒的に
多そうな気もしますが)情報が集まるところなのかなと思ったり。そこで私は二重に驚
いたことがあるのですが……これはまあ秘密ってことで。見た人は分かるでしょう。

2:Yカメラにてこみパの同人誌買った〜と言ってた会話

私、笑いを堪えるのに必死でした。というか、仲間? は身近にいるものだと再認識
しましたよ。以上、今日の日記の追加でした。


七月十四日 晴れ

今日の一言
『ここは天国なんかじゃない かといって地獄でもない
いい奴ばかりじゃないけど 悪い奴ばかりでもない』

シンプルではあるが、ここ最近で最も心に残った台詞の一つです。
この曲は多分、有名であると思うのですが知ってる人はいるでしょうか?
まっ、と書いてロクに返答のあったためしがないので分かる人だけはああ
あの曲かと肯いといて下さい。答えは聞かれたら掲示板かメールで答えます
が、ここでは書きませんので……合掌。

さて、昨日は掲示板に書き込んだ通り酔って頭をしたたかにふらふらとさせて
帰宅。とは言っても、両サイドを固められてというわけではなく、ただとこと
ん眠たかっただけです。私は強度酩酊状態になる前に、強制的な理性の防御壁
というか、酒に負けて眠くなるせいでDYING OVERとなることはないのです。し
かし、きっちり頭と胃が痛かったのですぐ眠ったのでした、ユニバース。

あ、ちなみにユニバースとは南無参という意味です……参考の程に。

てなもんで、ようやくMr.Childrenのベストを聴く余裕がでました。実を言うと
私、Not Foundという曲が無茶苦茶気に入ってよく聴くようになったのです。一時
期は狂ったように、カラオケに行くとこの曲を歌ってたものでした。で、今回、
改めて聴いてみると多タイプの優れた音楽を残してるのだなと実感。CROSS LOAD
って以前に従兄弟が歌っていたのですが、当時は余り良い曲だと思ってなかった
のですよね。それが今回、聴いてみると凄く良いなと思えるようになってました。
その辺りにも、自分の心の変遷というか思考の変化というものが見えて、昔との
対比ができたような気さえします。

まあ、今の私の心情を一番良く表しているのは『Not Found』ですね。何しろ、ネット
で調べ物ということが飛躍的に多くなり、一日に一回はこれで涙を流しそうになってい
るのですから(涙)

今日は週末の如く(本当に週末なのですが)色々と買い物にでました。名刺入れと本、
それから本と本と……もとい本を四冊買いました。買ったのは古処誠二『UNKNOWN』、
古泉迦十『火蛾』、石崎幸二『日曜日の沈黙』、夢野久作『人間腸詰』でした。
ここに来てる人で、全部知ってるという人は一人しか思いつかないのですが、これも
メフィスト賞の作品を全網羅していた本屋の陰謀(笑)なのかも。そこで、ネットの
書評で評判の比較的良かった三冊をチョイスしてきました。さて、当たりがいくつ、
存在するか楽しみ。あと『人間腸詰』は表題作の含まれた短編集ですが、以前読んだ
『夏のレプリカ』で引用に出されてた『冗談で殺す』という話が含まれてたので、興味
を持って買ってきました。

そういえば文庫で『人狼城の恐怖 フランス編』『数奇にして模型』の文庫がでてまし
た。既にノベルスで持っているのに、購入しようとした私は、ある意味で病気なので
あることは誰にも否定はできないところですが、そのうち柳沢教授のように家全体を
本の置き場にするような生活になりそうで恐かったりします。あ、でもそうなったら
和島尊の『本棚トリック』を試せて面白いかも、にはは。

ラストに、最近の妹の心配事。
『DREAM編の往人って、EVEの主人公と同じで喋らない気がする』だそうです。


七月十二日 晴れ

今日の一言
『うるさい、リーダーは俺だっ!!』

第三次ロボット大戦で、誰がリーダーかで揉めた四天王のヴィガジが最後に、
こう言い放ったのです。いや、このシーンに声が入ると緊迫感台無しですね。
もう、コンプリートボックスでは四天王の会話を組み合わせて笑ってましたよ。

それにしてもヴィカジは、四天王の中では最も存在感薄いですよね、登場は一番
多いのに。メキボスは第四次にも出るから覚えてるにしても、もっと出番の少な
アギーハ、シカログ夫婦が濃い存在だから結局、霞んでしまうのです、リーダー
には一番合いそうなのにねえ(笑)

とまあ、第三次をやってない人には全く分からない話題でした。今日は島田荘司
「異形の騎士」を半分ほど読みました。最初の事件を読むのが(勿論、小説での
時間軸上ですが)一番最後というのも何ですが、明日には読み終える筈です。エ
ルデシュ先生のやつは結局、少し後回しになりそうです。

残念ながら、今日は他に書くことがないので以上です。


七月十一日 晴れ

今日の一言
『負けてボロボロになってすっかり情けなくなっても あんたを好きでいてくれる人はいるものよ』

だと、良いんですけどねえ(遠い目)
というわけで「スパイラル〜推理の絆〜」からの台詞でした。

さて、唐突ですが時間は有限です。人間、時間というものにはどうしても
振り回される運命にあるのではないでしょうか? 例えば五分遅れてきた
電車の所為で、ニアミス過ぎるクリーニング店の無情なるシャッタのかけ
られた入り口を見た時など……正に。

ええ、全部、私のことですよ(泣)

まあ、それはそれで良いのです。服など次の日、量販店でも買い足せば良いのです。
一人暮らしの独身には、ぴいぴい言っててもそれくらいの余裕はあります。悲しい
のは、明日作業が増えるのを見越した上でうって出たダッシュが何の役にもたたな
かったことではないでしょうか……。いくら頑張っても成果がでなければ意味のない
シビアな世界なのです、今の日本は、特に時間において。

それにしても、都会の人間ってのは何故、急ぐべき時に急がず、どうでも良い時に
適当に焦ってみせる人間が多いのでしょうか。しかし朝夕、まるで旅情サスペンス
のアリバイトリックの如く危うい乗り継ぎをやっている人間には、それも時として
鬱陶しいものがあります。満員電車など最早、大した苦痛ではありませんが、時に
急ぐべき時そうしない人間の怠慢な所業には腹が立ちます。みんなで渡る赤信号は
罪ですが、青信号と知ってて渡らないのは更に罪です。ああ、お願いだからもう少
しだけ焦って下さいと願わずにはいられない今日この頃なのでした。

話は変わり、今日は「月長石の魔犬」を読了。感想は、何につけてもまあまあ……
そう、まあまあでした。キャラクタのタチっぷりはなかなか面白いのですが、謎が
平板で「あっ、こういう風なのかな」と漠然と思ったことが全て正解だったりした
のは流石に情報の与え方に少し問題があるかもと思いました。ただ、冒頭の独白と
いうかあの書き方は気に入ったので、今後思ったことがあればあの形式を使わせて
貰うことにします、にはは。物語としては、それらを足して二で割った結果がまあ
まあということです。

次は何を読もうか……エルデシュ先生の伝記でも読むとしますか。あ、後はミスチル
のベスト盤を二枚ともゲットしました。まだ聞いてないので、感想は明日。


七月十日 晴れ

今日の一言
『温いポカリはまずい』

言うまでもないことですが、今日は身をもってそれを体験しました。やっぱり
清涼飲料水なんて言われてるものは冷たいうちが華なのでしょう。きっと温い
メッコールなんて地獄の不味さである筈です。

さて、これ以上延ばすとまずいので今日はAMRのレポート……と言っても軽くですが。
結局、とある出来事に圧倒されてすぐに帰ったのですから。

今回は並ぶ気も起こらず、10時40分頃に到着。カタログは見てたので少しばかり月長石
の魔犬の続きを読んでました。さもありなん。

11時に入場して、2時間ほど会場を回っていたのですが、時限コピー本とそこに蟻のよう
に群がる人にうんざりして最後まで見ずに帰りました。スタッフは時間が来るまで並ぶな
としきりに叫んでいましたが、有名所がそれをやればまるで時限爆弾みたいに人が導火線
のように集まることなど自明の理ではありませんか。誰がやり出したのかは知りませんが
あんな混雑を助長するだけのもったいぶり行為は一刻も早く撤廃して欲しいものです。

まあ、それでもみさき先輩の本が多くて個人的にはほくほくとしてたのですが、七夕の
笹飾りを眺めていた時に大地を震わすほどのダッシュが起きるに至って、彼らは小学校
の時、廊下を走らないという標語さえ教師に教えられなかったのかと思いました第一、
私三度も足を踏まれましたが、誰も謝りすらしませんでした。こういう場所って事故や
怪我が起きたら真っ先に会場を追い出されるってこと、自覚しているのでしょうか? 
してりゃドタバタと走り回るわけないですよね……せめて大の大人くらいは社会人の自
覚をもって毅然として欲しいものです。

まあ愚痴はそのくらいにして、会場自体は突発的な殺伐さはあるものの楽しいものでし
た。私と同じくらい一線を引いて、楽しくスペース周りをしていた方も多かったですし
何よりみさき先輩関係が多いことがまあ、嬉しかったりなんかしたりして。限定ものの
イベントというのは数多くあれど、第二弾があれば再び赴いてみたいですね勿論、時限
コピー本は全廃で。

さて、今日は「月長石の魔犬」を半分ほど読みました。感想は保留、まだ全部読んで
ないので。最近、どの本を読んでどの本を読んでないのかという境界が曖昧なので、
今週末くらいに整理しておきたいところです。

話は変わって、皆さんはとても書けそうにないような話を流れのせいで書かなくては
いけなくなったということはないでしょうか。自ら悶え苦しむような文章とか、えち
ぃ文章とか、まあその場のノリでやると後悔しそうなジャンルではあります。まあ、
私には関係のないことだと以前は思っていたのですが……。

私、両方ともやらなくてはいけなくなったようです(泣)

ああ、どうしよぅ……。


七月九日 晴れ

今日の一言
『あるといわれたらないと思え。ないといわれたらあると思え』

魔術の公理第二条、だそうです。それを肝に置いてデビット・カッパーフィールド
の奇術を見てみましたが、私にはその種すら皆目分かりませんでした。まあ、魔術
師が謎解き小説を少し齧ったくらいの人間にすぐに見破られるようなネタを仕込む
ようだったら、寧ろ才能がないと言えるたぐいに入るのかもしれません。

さて、そんなことを思ったのも束の間。今日は、何だか鉛のように身体が重かった
です。風邪は治り、睡眠時間はたっぷりだったのに、です……何故でしょうか?

AMRのレポは少しだるいのでパスして、今日は日が変わる前に寝ます。現在は、NOIR
のサントラを聴きながら、気分を高揚させてるところです。一枚目は私が不可抗力で
曲げてしまったので、これで二枚目です(泣)が。でも良いです、これ。全体的には
かの幻想水滸伝IIの音楽に似てますが、それよりもっと狂おしく激しく、それでいて
圧倒的なる静かさとが満ちています……特に4曲目辺りは溜息の出る綺麗さ。

そう言えば幻水の最新作はPS2で出るんですよね……ううむクロス2とどちらが先だろう
か気になります。それにしてもコナミは音ゲーが色々と流布されていますが、真に賞賛
されるべきは幻想水滸伝のようなファンタジィの世界を彩る世界観を音で構築している
という点にあると思います。あの世界にあの音楽がなければ、全く別の世界になってい
るでしょう。一度クリアした後にOPのシーンで流れる回想の曲は本当に涙を流しそうに
なります。初めてより二度目、三度目の方が感慨が深いのではないのでしょうか。最近
物語や感動や操作性を、どこかに置き忘れてるとしか思えない某ファンタジーよりも、
なんでこちらの方が評価が低いのでしょうかねえ……ゲーム雑誌各々。


七月八日 晴れ

今日の一言
『右手を出されたら、左手を見よ』

昨日今日で「フリッカー式」と「人形はなぜ殺される」を読了。硬軟両極端の組み
合わせですが、両方を足して二で割ると溜飲もいくらか下がるというものです。

で、まず後者。人形殺害の理由がこの事件の決め手と何度も文中で言われてました
が……凄いです。この事件のトリックを見て私が思い浮かんだのは「人形式モナリ
ザ」の一行でしたが、本当に人形殺害の意味が分かればバタバタとドミノが倒れる
ようにして真相が白日のものとされていく、その話の書き方は見事としかいいよう
がありませんでした。私? 私は、残念分かりませんでした……がっくし。

そして前者の方ですが、ネタとしては確かに楽しめるタイプのものでしたが、詳しい
感想は掲示板を御覧次郎。基本的には期待はずれでした

さて、「天使の〜」はあと二つでプロローグが終わります。流石にあの分量ではまず
いと思ったので少し圧縮して、本編に伏線を割り振りました。基本的には休日を中心
に書いているのでやはり週一のペースの更新になりそうです。

AMRのレポートの方は、少し体力が落ちてるので明日に。


七月七日 晴れ

今日の一言
『受け取ってください――これはあなたの答案です』

金田一少年の事件簿のとあるシーン――犯人指摘のシーンですが――のはじめの一言
です。金田一少年はよく、犯人に罠を仕掛けますがこの答案のやつが一番好きです。
知的な騙しと言うか、正に舞台に相応しいやり方。

今日はYahooの天気予報が外れて、ずっと晴れでした。この状況をYahoo天気予報を
信じきっている会社の同期に言い放ってみたいものですが、あまりに悪趣味なので
やめておくことに決定です。ちなみに明日も晴れです。たった二日後の予報なのに
かくもダイナミックに外してくれます。このままでは、混沌性の完全排除なんて、
まだまだ千年位先の話なのでしょうね。ラプラスの悪魔は、一神教において悪性の
腫瘍であり続けるようです、ざまあみろ。とりあえず明日が晴れということはAMRに
いけという啓示……いや流れ故にいくことにします。本当はこれにでたかったので
すが、あのでかいサークルカットを埋めるのが無理だと思って断念した記憶があり
ます、Damn It!!

というか、今日は午後に古本屋に行った帰りに見た安らかな死に顔の雀を見てから、
どうにも脳が色々考えてしまったいけません。故に――何かのアイデアが逃げてしま
わないように――その思考をつらつらと書き連ねていました。

生きることを楽しいと思っている生物は人間しかいない――だから、絶滅なんて目に
追い込まれても報復の一つもしないのだ――とか、人間が進化したら何になるかとか
人間の咽頭に両親指を押し付けて思い切り潰したら何秒でで死ぬかとか、です。

こういうことを考えてると精神が不安定とか言われそうですが、最近は自分でも驚く
ほど精神が安定してます。あの頃に比べれば、大学時代の方が余程不安定でしたから。
一年に一、二度、御し難い程の鬱状態に入ったり自分なら完全犯罪ができるのではと
過信してみたり。でも良く考えれば、ミステリ的な殺人が起きたら私が真っ先に疑わ
れるのは必然なのですから、あのとき衝動に任せて始末してしまわないで本当に良か
ったです。え、あの時っていつかって? 私に三十万近い品物を不当に売りつけようと
した口だけ上手くて、クーリングオフしようとしたら散々甘言をひけらかして心構え
を変えないと分かったら怒りながら品物を受け取って逃げた名前を思い出すのもむか
むかする悪徳販売員です。

本当にね、悪質な訪問販売員を取り締まる法律が早くできないものかと切に、切に願う
次第なのでした。最近は寮住まいなのでその類の不愉快には出会わないのですが。

というわけで今日。古本屋で「吸血鬼ドラキュラ」も「ギリシア棺の謎」も「そして
五人がいなくなった」も見つからりませんでした。全く、BOOK OFFは店舗だけは広く
て馬鹿綺麗な癖に欲しい本は全然売ってないのが困りモノです。これなら店長や店員
の態度は最悪でも、大抵のものなら揃うO県のM書店の方が余程マシってものです。

故に帰り道の本屋で「月長石の魔犬」と「フリッカー式」を購入しました。古書がない
なら新書というわけですが、「月長石〜」はタイトルと序章の雰囲気が気に入ったから
故に。やはりミステリというのは、このようにして衒述的なタイトルが魅力的で良い感
じです。実をいうとウィル・コリンズの「月長石」を読んでないのでそれも気になって
ということもあるのですが。「フリッカー式」は以前、掲示板で柴楽さんが情報提供し
てくれたので――志保ちゃんニュースというやつでしょうか(笑)――買ってみました。
「月長石の魔犬」を真面目な意味で期待しているのとは逆に「フリッカー式」は不真面
目な意味で期待してます。

さて、今日は少し長くなったけどこれでおしまいです。まあ七夕なんて屋号がついてるけ
ど私には全く関係ないことです。


七月六日 曇時々雨

今日の一言
『メガネをしてない先輩なんて先輩じゃないっ!』

はいっ、ここは試験に出ますよ。それでは皆様、復唱してください。メガ……。
ええと、只今大変電波が混線しています。妄言、失言の類があったことをお許し
下さい……って、やっぱりこの台詞は笑いどころですよね、ねっ。

というわけで昨日、月姫のシエル編をクリアしました。何というかその、肉体的にも
精神的にも痛い描写が凄かったです。それにしても余程、薀蓄と眼鏡が好きなのだと
……アルク編の時は前者だけ思いましたが……思った私は穿ちすぎでしょうか? が、
衒述的表現の素晴らしさにやっぱり私の頭はメロメロになりました。

色々と中途半端に忙しかったり、魂が磨耗していたりで一ヶ月以上空きましたが、
知識に酔うという快感のせいで再び魂が磨耗してしまいましたとさ。さて、次は
二人分クリアして謎が一番残ってる秋葉編に行ってみるつもりです。この場合、
クリアした時点で最も謎の残ってるキャラに進むとネタバレもなく自然と進める
ようです。これは私の経験則というか勘なのですが。

とにかく、気が付いたら四時前ということはないようにして次のシナリオは進めたい
と思ったのでした。話は変わり、どうにもこうにもNOIRのサントラを手にもった私は
バランスを崩して転倒、CDを持った手で両手を支えてしまい折れ曲がり……。

帰らぬモノになってしまいましたとさー!!(泣)


七月五日 晴れ

今日の一言
『悩みはいつも絶えなくて不満を言えばきりがない』

今日は以前に引き続きthe brilliant green『There will be love there』より。
一時期、この曲は相当に聞きまくりました。もう、本当に……課題で徹夜の時に
エンドレスで流れてて全てに立ち向かう強さを……はい、頑張りますって感じで
そういう意味でも感慨深い曲です。

何を言いたいのか良く分かりませんが、好きな曲だってことなのですよ、うっす。

さて、馬鹿がかかる夏風邪にもきっちし罹った昨今、これで夏に風邪を引くことは
ないなと早合点。そんなことを言って、大事な日に風邪を引くことのないようにし
たいです。後は参議院選挙という国政選挙まであと間近、さて日本に一歩も帰って
来ないのに人気だけで当選しそうな気配も濃厚な中、彼を当選させてしまったら、
本当に日本は後に戻れない気がします。国政に参加しそうにないってことはもう、
目に見えてそうな人間ですからね……正にどぶに金を捨てるようなものです。

まあ、どの党も多かれ少なかれそんなことをしているのですから、後は少しでもまし
なことを言ってる党に入れるしかないのでしょう。とかいって消去法して残るのが、
あっさりと自由党になるのですが、かといってあそこには全く期待をしてません。
けど白票を入れるのも不本意だし、そうなったとしても選挙区の方は何とか自分の
意見を政治に反映させてくれそうな人を選ぶのみです。

さて参議院選挙は7月29日。誰にも入れる気はなくても白票は投じましょう。要は意志
を少しでも反映させる方向に持って行くのが、民主主義の選挙というものです。有選挙
権者の半分しか投票しないで喜んでるようでは、完全に民意が反映されない事態がきて
も反論の一言もできません。胸に潜めた皮肉の刃を突き出すためにも、私はそれを研鑚
して振りかざすことのないよう、祈りそしてささやかな行動を起こすのみです。


七月四日 晴れ

今日の一言
『生き延びなければならない人と、死んでもいい人、そんな区別は本来ないはずなのに――人は時として、平気でそういう差別を受け入れてしまう』

さて、風邪も段々と下り調子。止まらない咳はどうにもかくにも止まったのですが、
今度は関節の痛みがこんにちは。最近、妙に風邪が関節に来ます。これもある意味、
精神と肉体の衰えなのでしょうか……。

さて、前段はこれくらいにして面白いニュースを見つけて少々辟易しているところで
す。少し前ですが、宮崎県の裁判所で被告に死刑が休憩されたのですが、そこの裁判
長が泣きながら「死刑はしのびないから上告しろ」と言ったとか。

ははは、ふざけろという感じです。

何年も勉強を重ね、倍率の高い試験を通り抜けたからといって須らく立派な裁判官が
生まれるとは限らないようです。まあ、センチメタリックに泣くのは勝手ですが司法
の番人として、下した判決の意義と重さすら背負えない裁判官は三流以下です。なら
もっと上なら被告の意義を汲んだ判決を下してくれると期待したのでしょうか? そ
れなら涙の一粒でも流す前に、自分の信念に従って他の裁判官と喧喧囂囂やりあえば
良かったのですよ。判決下しておいて泣くなんて偽善、それは優しさですらありませ
ん。いわば、自分で心臓に刃物を突き立てておきながらにやりとしてあかんべーをす
る醜悪な人間の如しです。

私がもし裁判にかけられる――と言っても、私がそうなる機会と言えば白昼堂々鈍器
や刃物を振り回すような人間を防衛のために殺害するくらいでしょうが――ようなと
きに、最後に裁判官に慰めをかけられたならば、法曹の場に唾を吐き捨ててやること
でしょう。裁判官は己の信念に従い、全ての意見と判例とに耳を傾け、最後には自ら
の心で持って世の規範と公平とを示すものです。人間的なところなど、被害者に対す
る少しばかりの慰めだけで良いと思います。

米国の陪審員制度はどうも駆け引き主体な気がして好きになれないので、優れた裁判
官が世に多く生まれ、今日本に蔓延りかけている陪審員制への道をきっちり塞いでほ
しいものです。

話は変わって米軍の騒動……について書くと日記の濃度が上がること必然なので今日
はパス。代わって、今日再び、バルカン300を作ってみました。これは近日、写真に
とって公開予定。それにしても今週のガッシュ、完璧に予想通りでしたがそれでもひ
たすら熱い! ですねえ。本気を出した井上くんがあそこまで強いとは……と同時に
心の強さが如何に本と子供の力を引き出すかが分かったような気がします。

それにしてもラシルドって何でも跳ね返せる訳ではなかったのですねぇ。まあイージス
っていうのも面白みがないですし、我武者羅に前に出るというのがガッシュと清麿には
似合っている気がします。正に何も考えずに走れ! ですかね。


七月二日 晴れ

今日の一言
『満足だぁ……』

ゆで卵一個で満足できる? 花中島マサルさんの一言です。
今日は私……風邪を引いてます。どうやら社内に蔓延っていた
風邪が伝染ったようです。運命はいつも逆らうものには容赦しない(違
ちなみに「運命は〜」の台詞、何からの出典か知っている人、いますか?
有名どころのRPGを作ってるメーカなのですが……答えは明日。

それにしても二十歳を過ぎて、妙に風邪を引き易くなりました。脆弱になった
というべきでしょうか。兎に角、数ヶ月に一回は風邪を引いてる昨今、もしか
して突発性膠原病にでも罹っているのではないかと邪推したりもしましたが、
私は皇帝ではないのでその心配はないでしょう。

ということで、今日は掲示板にレスを返したらゆっくり休みます。


七月一日 晴れ

今日の一言
『それはスーパー部長に訊いてみないと……』

SUSHI DA!!
ということで、寿司をネタに珈琲を飲んだのでしょうか……。
うげえぇ〜〜。

さて、今日はPC関連書籍を求めて東京まで出ました。何とか目的のものと合致する
ものを発見できたので良かった良かった。あとはちょビッツの二巻をGET。私は別に
初回特典とかあまり気にしない方なのでさっさと買っちゃいました。あとは「NOIR」の
サントラもGET。いや、先日初めて見たけど音楽も映像も無茶苦茶格好良いものでし
た。ああ、何故最初から見なかったんだ、これ……激しく後悔。

帰ってからは「天使〜」の手直し、完成。確か第四部のプロローグが50KBくらいでし
たが、プロローグ、それで三分の一DEATH……。本当は「吸血鬼〜」のラストと重なる
部分までいきたかったのですがとてもとても無理。題名も変更して5つに分けました。
概算するとプロローグだけで150KBくらいになりそうですが、今までのシリーズの半分
の長さをもう使い切ってる気がします。なんか、あゆの設定をかなり勝手に作っている
気がしますがSSの本分とはそういうものだと割り切って進めてます。

あとは「There will be love there」のプロットが完成。何に影響を受けたのかは
容易に分かるでしょうが、こちらは美凪TRUE END後の話で美凪編のSUMMERとAIRに
あたる内容。以前から言ってた第二次大戦の資料云々は、このために集めてました。
この辺りの資料って感情的なものが多くて、参考になるのかどうか分からないのが
結構辛いところなのです……合掌。

と、昨日の書き漏らし。昨日はポルノグラフィティ「アゲハ蝶」を購入。いや、今回も
とても良い感じです。兄さん、私改めて惚れ直しました(お

さて、今日から七月です。会社は七月は忙しいと聞いてるので六月中で私用については
焦らずにすむように調整してきましたが大体、上手く行きました。あとはお釣りの両替
を早めに手配する、夏コミの集合場所を決めて連絡するなどが考えられます。こちらは
待ち合わせに有用な場所を、色々と調べてみるつもりです。まあ、駅前ってのが一番、
スタンダードな気がするのでそうする予定。

とりあえずBS9と夏コミでバルカン300友達を一人でも増やすことを目標に設定(笑)


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