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同盟の活動報告(2002-10)


2001 - ( 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 )
2002 - ( 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 )

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2002-10-31 Rainy

きょうはあめだった。わたしはかさをもたずにでかけた。

ひどいめにあった。

――さて、今日は月末です。月の最後と翌月の最初にどれくらいの差があるのか分からないが、月末だからまとめようと言うのは時間に縛られているようで嫌だ。しかし、世の中はそういう風にできているのだから、今の所は甘んじて乗っかっておこう。などと捻くれたことを、月末になると多かれ少なかれ考えているのが、ここの管理人です(唐突に

しかし、今月はまとめておきたいことが多いのも事実。ここは一度、すっきりと整理しておくことにしましょう。先ず、読んだ本です。

  1. 科学技術大学教授上田次郎の どんと来い、超常現象 (上田次郎著:学習研究社)
  2. ドラゴンの眼 上・下 (スティーヴン・キング著:アーティスト・ハウス)
  3. 赤緑黒白 (森博嗣著:講談社ノベルス)
  4. 裏庭 (梨木香歩著:新潮社文庫)
  5. 西の魔女が死んだ (梨木香歩著:新潮社文庫)
  6. 有心の詩 無心の詩 (ウイリアム・ブレイク著:角川文庫)
  7. 時計は止まらない
  8. イリヤの空 UFOの夏 その1 (秋山瑞人著:電撃文庫)
  9. ネシャン・サーガIII 裁き司最後の戦い(ラルフ・イーザウ著:あすなろ書房)

丁度、10冊でした。もう、ミステリィからファンタジィから自伝? からSFから読書気質が何でもありになってきた気がします。購入数の割に読了数の割合が少ないのが怖いですが、来月は出張とかも増えそうなので消化できそうです。この中で特にお薦めは――全部と言ったら怒られそうなので、心をギリギリに引き絞って一つに絞っておきます。『西の魔女が死んだ』 が特に印象的でした。この作品は是非、読んどくべきです。真実(ほんとう)に足を地に付けて歩むとはどういうことかを、教えてくれるとても優しいお話でしたから。

『モモ』 は第二部まで読みました。嗚呼、成程――時間泥棒ってこういう意味なのね(笑 個人的にはもう少し魔法的なものを想定していたのですが――これはこれでとてもユニークな盗み方だなーと思うこと頻りです。

残す部分は寝床で読み切ろうと企んでおいて。

あとは『ブラックジャックによろしく』の第3巻を読みました。うみゅう、相変わらず熱い漫画です。私は絵心が皆無なので詳しく表現できないのが悔しいのですが、一ページ一ページに、医療に携わる人間の心情や痛みが刻み込まれているような錯覚すら受けます。そして1巻や2巻でもそうですが、すっごく重たい主題をぶつけてくるのです。未熟児、不妊治療と。色々なところで語られてそうなことですが、他の作品やドキュメンタリィとは全然切り口が違っていて。以前も述べたのですが、医療系でここまで燃える展開の話が作れるってだけで、作者の物語に対する造形力というのがずば抜けているのが分かるような気がします。

読んだことのない人は是非、一巻だけでも――せめて一話だけでも見てみてください。ほぼ間違いなく、引き込まれますから、比喩なく。

話は変わり。今日買った本は三冊であることを追記しておかなければなりません。ここは大事なところです(ナルホドくん風

今日買ったのは以下の三冊でした。

『ゴールデン・ボーイ』は表題作よりも、併載されている『刑務所のリタ・ヘイワーズ』という作品の為――というところが大きかったりします。知ってる人は知ってるでしょうが『ショーシャンクの空に』 という映画の原作です。取りあえず、小説が原作の場合でそちらに目を通す主義の私としては見逃す訳にはいきません。

というか、誰も 『ゴールデン・ボーイ』 という作品に併載されていると書かないので、四ヶ月も本屋を探し回った挙句――『ドラゴンの眼』の書評を巡っていた時に偶然、判明した事実です。 『<卵王子>カイルロッドの苦難』 の時も、第一巻の本の正式題名(ちなみに『旅立ちはは突然に』が正式題名)を書いてくれない為にずっと、第一巻のタイトルはこれだと信じ込んで、なかなか発見できなかったという経緯があったり。証言はもう少し正確にお願いしますよッ!! と、思わず叫びたくなったことは、ここだけの秘密。

まあ、斯く言う私も本の題名だけでなく『出版社』や『作者』を書いてくれないと探しようがないと注意されたことがあるから、どっこいどっこいではあるのでしょうが。

最後の英題のは。思わず買っちゃいました――『アクロイド殺害事件』の原書(お

本当はずっと買おうとしていて躊躇していたライラシリーズ第一巻『Northern Lights』(『黄金の羅針盤』の原書)を買おうと思っていたのですが、世界のハリー紹介とかいう特設コーナが出来てて行方不明になってました。ぬう、こうして真の良作が人知れず闇に葬られていくのか。

ちなみに上述した本は、今年のチャレンジ目標ということで。年末になって一頁も読んでなかったりしたら、指を差して笑って下さい。しかし博多駅前の紀伊国屋は凄いなー、クリスティ作品の殆どがペイパブックとして原書で揃ってます。東京でも、ここまでの品揃えを誇る店は少ないのではないのかしら。

あとは『トルネコ3』と、BESTになっていた『ICO』をゲットーしてきました。前者は言わずもがな、というか言われては困る。このサイトに来て『トルネコの不思議なダンジョン』って何? と聞かれようものなら、私は自刃しかねません(やや大袈裟

後者は――ファンタジィ風という評判と『CLOCK TOWER2』に雰囲気が似ているという書評にヒカレマシタ。ちなみに『CLOCK TOWER』は、説明の必要はありませんよね。もし、説明して欲しいという方がいれば、個人的に[1]から[GHOST HEAD]までの筋やその魅力、怪しさを思う存分メイルで送って差し上げますので、積極的にドウゾ。というかカプコン様にはいち早く、3を出して頂きたい所存です。ええ、あのシリィズの大ファンとしては。話自体はトケイトウからもシザーマンからも離れてしまい、クロックタワーの名を冠するべきかどうか謎なのですが。

2はロリコン含有率の高さでも有名な作品でした(笑

週末は何気に実家へ帰ります。三連休後の出張先が広島なので、積もり過ぎるほど積もった話を清算するためにも一度、顔を見せておいた方が良い――と思ったからです。そんなわけで、2・3・4日は多分、更新ありません。掲示板もメイルもお返しできないので。取りあえず、積んでるPS2のソフトを消化しよっかなーとか、思い切りインドア派なのがアレですがアレしようかなと。第一候補は『トルネコ3』、第二候補は『Ever17』で――お前、後述のソフトを何で持ってるんだとか言われそうですが、九月中旬辺りには確保してました。某サイトで『アクロイド殺し』だーと、叫んでおられた書評を発見したので。そんなことを言われたら買うしかないでしょう(力説

ちなみに。私はあの作品は『アクロイド殺害事件』以外の呼び方を認めておりませんので、そこのところだけは宜しく。私は強い拘りをあまり持っていない人間ですが、クリスティの作風とその丁寧さ、端整の正しさから鑑みて『殺し』という無粋な言い方は明らかに誤訳と考えている人間ですので。

――えっと、あと書き残したこと。

SSこんぺについては他のサイトさんで一杯一杯語っているであろうから、私ゃは良い作品を一杯読ませて頂いてありがとうございますと。特に共に参加された方に述べておくに留めておこうとします。

ただ――前回もそうだったのですが――今回も多かったのですが。

『偽者』っぽいという感想が多かったなー(汗

元々、理詰めじゃないものを無理矢理理詰めに変換かけてるのがいけないのは分かってるのですが、直らないのですよー、これだけは、これだけはっ。

というわけでこれからも何気に偽者っぽかったりするかもしれませんが。その辺りは少しだけ、目を瞑って貰えると。代わりにしがない偽者系えろSS書きと呼んでも結構ですので(笑

――以上でしょうか。

んでは、もう11月になってますが、さようなら10月ということで。

2002-10-30 Sunny

現代の私たちも知っていることですが、ペイナは地獄への道が誠意の敷石でできていること、つまり、正しいことをしても地獄に落とされることがあるのを知っていました――そして、ときとして人間は誠意を信じるしかないことも知っていました。天使は地獄に落とされる心配はないでしょう。でも人間はそれほど幸運ではありません。人間にとって地獄はいつでも近くにあるのです。
(ドラゴンの眼/スティーヴン・キング)

[021030-1] トルネコ3前夜の武者震い(或いは怯え)

明日は『トルネコ3』の発売日ですね(唐突に ともすると忘れがちですが、このサイトの管理人である私が、不思議のダンジョンラヴァであることは、強く心に留めておく必要があるようです。と、述べてみましたが一部のダンジョンではそもそもレヴェルが下がらないなど、チョコボの悪夢を思い出させる要素が垣間見られる今回。ファミ通での評価は高かったですが、あの作品はそもそも大作や人気作に媚びを打ってるレヴュウをするので、今では微塵も信じていません(暴言

まあ、文句があればプレイしてから――ということなので次。

[021030-2] THE EYES OF THE DRAGONを読んで――。

掲示板でも述べましたが 『ドラゴンの眼 ―The Eyes of the Dragon―』[Amazon|bk1](スティーヴン・キング著:アーティスト・ハウス)を読了しました。何というか。これほどの物語をぽーんと娘にプレゼントする、スティーヴン・キングという作家の懐の深さを感じた作品です。よく似た例として、あとがきにも書かれていましたが 『不思議の国のアリス』 という作品を思い出させるものがありましたが。『ドラゴンの眼』もちっちゃい子供に語って聞かせる語り口、それでいて大人が読んでも深い含蓄に満ちた物語です。

内容的には善き王子ピーターと悪い魔術師フラッグの戦いという王道中の王道なのですが、それでいて読んでみると作者は余程、穿った性格をしてるんだなあと思わず頷かざるを得ない内容です(笑

主人公も、悪役も、それを取り囲む人たちも妙に人間臭くて。幾つかの悪癖に顔をしかめながら、しかし覚えがあることもないこともないなあ――とつい、認めたくない自分の性癖に気付いたり。だからこそ、模範的であるということが殊更よく際立っています。

よっぽど人間を観察してなければ、こういうお話は書けないですね。

上巻はそうした人間模様が中心です。加えて、やや大仰な時系列の置き換えもあり、人間関係や時系列を整理することも含めて、少しゆっくり読んだ方が良いでしょう。そして、下巻は息つく暇もなく一気に読み切ると。私的には、これが一番正しい読み方のような気がしました。勿論、それは人によって変わってくるのでしょうが。

幾つもの事柄が、ある一点を目指して徐々に収束していく様には目が離せませんでした。そのある一点が何かというのは、読んで確かめてねとしか言えないのですが、何故この作品のタイトルが『ドラゴンの眼』なのか。きっと、理解できると思います。宮部みゆき氏の『模倣犯』を読んだ時にも思ったのですが、タイトルと内容がぴったりはまるというのは、作品の地金が余程しっかりできてなければできない仕掛けです。

と、密かに主張してみるのでした。でも、面白かったです。ちょっと12歳の子供に聞かせるには生々しいかなーって点もなきにしも非ずですが、それらも含めて『ドラゴンの眼』という作品なのでしょう。私はそう思います。

ちなみに、上述の引用はペイナという法務長官の科白なのですが、お気に入りの言葉です。結局、正しいことは自分が信じてやらなければ先にも進めない、後にも退けないということなのだと思います。ネタバレになるので詳しくは語りませんが、某作品でも(正しいと思うためのことだったら)地獄に落ちてやると――そういうことを言った人がいて、格好良いなーと感じたことを思い出しました。私は――案外、邪悪なのかもしれませんねー。

でも、何もしないで天国に行くくらいなら、正しいことをよく考え、最後にはそれを信じて、それが地獄に至る道であってもやり遂げる――そういうのが真に人間らしい生き方なのではないかなーと。

だから、私は思うのでした。

[021030-3] 書籍サイトへのリンク、その他について。

以前に述べた『書籍購入サイトへのリンク』は、やるという方向で行くことに。メジャなタイトルは表に平積みにしてあるが、マイナな本というのは仕入れてなかったり売り切れでなくなっていたりする本も多く。更に言えば零細出版社の本なんて、コーナすら設けられていない可能性が高く。そもそも『ライラの冒険シリーズ』置いてない本屋多過ぎ←最大の理由

どんなに良い本も、そもそもそれ自身がなければ読まれる筈はなく。しかしWeb書店なら細部に行き届いた在庫がある。微妙に世の流行から外れたものをお薦めする傾向の強い当サイトにおいては、あった方が良いかなーという結論に。

こういう時、全ての読者にいち早く、作品の行き渡る手段として一番手っ取り早いのは書籍の電子化なのかなと思うのですが、そもそもPDF文書やe-bookってのが、基本的に目の弱い私には読み難いのです。あれの拡販を妨げているのは、目の悪い人間を排除(意図的ではないにしろ)しているからだと私は確信してます。PDFでは表示と印刷の見栄えを統一できるという長所がある反面、目の悪い人間にとっては殺人的に閲覧が苦痛になるという短所があるのです。横スクロールも面倒ですし、小説形式の文書に向いているとはどうしても思えません。

モニタを凝視することすら苦痛な人も多い昨今、まだ文書系においては――。

  1. 作成者が最低限のマージン(上下左右の幅)を決める。
  2. 文字の大きさはユーザ側で決める。

という形がベターな手法のようです。見栄えと印刷は統一されませんし、一行の文字数が変わりますがそれは些細なこと。少なくとも横スクロールをいじるという苦痛は味あわなくてもすみます。

勿論、作成者側の最低条件として文字の大きさが変えられるようなHTMLのマーク(そしてCSSの記述)が必要となってきます。私は以前、CSSの記述誤りで文字の大小が調節できないということを指摘され、慌てて直した経緯がありますが、それはそれ。語ってはいますが、私もそんなものは全然、詳しくありません。少し知ったかぶりをしているだけです。

閑話休題。

ただ、これだと公開出来るのが必然的に無料のものに限られるので(IDとパスワードを発行するという方法もやれないことはなさそうですが、無理っぽそう)した。

故に。Webブックが普及する条件としては以下の二律背反を満たす何らかの形式が登場する必要があるのではないでしょうか。

  1. 拡大してもスクロール操作が滅多に起こらない。
  2. 一意印刷される

PDFが将来的にそうなるのか、それとも別の形式がその座を奪うのか。どちらにしろ――そういうものができれば――私は更なるひきこもりになりそうですね(^^

[021030-4] その他のその他――どうでも良いこと。

ウッチャきナンチャきという番組を見て知ったこと。

――本気でどうでも良いことですけどねー。

[021030-5] そしてボクは思うんだ。

なんと素晴らしい世界よ(お

2002-10-28 Rainy

やっぱ『回想』は泣けるのか――(独り言

何の話かって? 勿論『幻水II』の話ですよ他に何がありますか、あーた。ちなみに『III』にも同タイトルの曲がありますが、私はアレを『回想』とは認めません。あんなコナンもどき(暴言

とまあ、かなりエキサイトしてますが、聴くだけで泣ける曲は――と問われれば、四の五の言わずにこれをあげます――ってくらい、切ない曲です。どれくらい切ないって言えば『あなたにあいたい』と無記名で手紙を出してくる女子心の31倍くらいはさ(丼勘定

――なんか冗談っぽく言ってるみたいですので少し真面目に。この曲、勿論元のピアノ調が最大の破壊力を秘めているのですが、幾つかのアレンジがあって、それが――。

管理人は、目に少し涙が浮いてきたようです。暫くお待ち下さい。

――さて(誤魔化し気味

でも、この手の経験ってあると思うのですよ。特に音楽の質の良い18禁ゲームとか――良いシナリオ中に流れる切ない旋律はパブロフの犬のように条件反射を生みます。

と、私は主張する。

ちなみに、私の場合は以下の曲がまずいです。聴くとリミッタが外れる可能性が大です。管理人の側では絶対流さないで下さい(笑

――全部分かった人は、凄いと思います。多分、4つまでは分かると思うのですが、最後の一個が分かった方は――私と同じ音楽嗜好を持っているでしょうね、間違いなく。

ネタがないので以前の同ネタをアレンジしてみましたが――クる楽曲として、どれかに心当たりはあると思われます。いかかでありましょうか。

2002-10-27 Sunny

『逆転裁判2』 クリアしました。1と比べて難易度が高かったのと余裕がなかった為か、時間はかかりましたがコンプリィトです。少しテンポが悪いのと、なまじミステリィに走ってるせいでそちらに慣れている人には容易に真相が読める(これのお陰で、証拠の叩きつけどころでかなり迷いました)こと――辺りが少し気になりましたが、総じて1に負けない良作です。特に4話は、タイトルの意味まで含めて合わせ技一本で上手いと思える話でした。

非人間への尋問に留まっていた1すらぶっちぎり、非生物まで尋問した馬鹿ゲーとしてこの作品は心に残っていくでしょう――ええ、いきますとも(笑

あとは『どんとこい――』で、上田次郎の電波に満ちた霊能力者との戦いを楽しんでいるところです。

2002-10-26 Cloudy

お盆を運んで札束がもらえるなら、
誰が検事などやるものかッ!

(逆転裁判2)

↑誰の科白かはお楽しみということですが、もしかして給料少ないのかしら――検事って(笑 ともあれ、逆転裁判2はもう直ぐクリアできそうです。

今日は以下のものを買ってきました。

いい加減、統一感ある買い物しろよと言われそうですが、そんなもの私には必要ないのさ。何故なら、私は地獄の果てで良心を語るものだから>意味なし

上記は冗談として、Jazzからファンタジィから自伝? からミステリィ? から、趣味が最近どんどん広くなっているような気がします。要は――ものの影響を受け易い性格にあるのかもしれないが。個人的には更に幅広く、ぶっ飛びたいのだが、難しいものだ。

取りあえず『どんと来い――』はTrickスキーなら買っといて損はなし。というか、上田次郎の生い立ちが面白過ぎ。ここまで電波な生き方をして来たからこその、あのキャラクターか。

――いや、阿部寛氏の演技が巧みだからってのは分かってますよ(訂正

『ゲド戦記』は何処言っても絶賛されてるっていう凄い状況に惹かれて――後はお薦めもあったので読んでみることに。『スカイクロラ』は時折発生する、慢性森博嗣作品欠乏症候群に罹った為に(笑 Louis Armstrongは――坂本真綾のCDを探していたら偶然、聖者の行進(原題:When The Saints Go Marching In)という名前が目に入り、衝動買いしてしまった。ああ――確かに同名ドラマでも、幾つかのCMでも聴いたことある。或いは、ディズニィ・ランドという単語が真っ先に浮かんできた私は、俗っぽいのだろう。

それにしても、非常に独特なダミ声が心地良く響きます、ルイ・アームストロングという方は。歌詞つきじゃないので『What a Wonderful World』などは、歌詞を探してWebを探したのだが、凄く深い詩だった。John LennonのImagineもそうだが、詩を通して『世界は素晴らしい』と歌える――それだけで、他人とは違う熱いハートを持っているのかもしれない。

私は――もし何かの課題で世界を表す詩を書くことになったら、先ず間違いなくOgre Battleみたいな曲しか浮かばないというのに。魔物達が跋扈し、欺き欺かれる世界。何の予告もなく惨殺される人々、強者に許しを乞い土下座する弱者、顔を踏みにじる強者。血塗れの大地、強酸の海、泥のような色の雲――。

如何に、ここの管理人が歪んだ想念しか持ってないか分かりそうな気がしますねー。

鞘継さんのサイトで知ったのですがIE7はタブブラウザになると。

んー、私的には余り有り難くないっす。マイクロソフトが実装しなくても、IEコンポーネント系タブブラウザの中には、NCはおろかOperaと同等以上の操作性を持つSleipnirなんてものもあります。個人的には、Mozilla1.1のように<link rel="◆" href="●">のヘッダ情報がSite Navigation Barと同じように列挙されるって機能の方に興味があったり。私は文書構造を保つとかそういう思想はさらさらありませんが、IE7にこれが実装されるという噂を信じて記述していました。無駄にならないと良いなあ。

2002-10-25 Cloudy

『ドラゴンの眼』 を読み始める。上巻を3/4まで読んだが、客先に行く時出していったのを忘れて会社に置いてきてしまった。続きが読めない(泣

気晴らしに聖書をめくってみたが、10ペイジで眠くなる――読めねえよ、こんなの。やっぱ、子供の頃から刷り込むようにしないと駄目なのか。でも、基督教をベイスとした作品を書いてる方はきっと皆、読み通してるんだろうなあ――聖書。ぼくにはとてもできない。

とあるサイトで『赤緑黒白』の酷いネタバレを見つける。注意したほうが良いのかなあと思うと同時に、面識も何もないのでいきなり注意して嫌な奴だなーとか思われるのも嫌だ。どうしよう。ウェブ・サイトでミステリィに限らず、物語のネタバレを許すのかっていうのは個人的思想なので、文句をいうこと自体が筋違いだなってのは分かってるのだが――やっぱ頭が固いのかなあ。

『ライラの冒険シリーズ』は何度お薦めしても、何処の掲示板に書き込んでも黙殺される。ライトノベルを一杯読んでる人が多いから、ファンタジィには簡単に引っ張り込めると思っていた私が浅墓だったということか。読んでみますって言う人もいるが、誰も読んでくれてる感じがしない。

どうも『ライラの冒険シリーズ』の場合、その前に『ファンタジィはライトノベル系だけ読んでおけば良い』という強烈なサイコロックを説く必要がありそうだなーという感じがします。

さて、どうしよっかなー。何か良い手はないかなーと、脳の100分の1くらい用いて作戦を練っている途中です。

2002-10-23 くもり

『赤緑黒白』 (森博嗣著:講談社ノベルス)を読了しました。

成程――下、ね。

夏コミの時、貴方が話してくれたことはどうやら正しかったようです。

まざこん(笑

――このことについては、お話しましょう、また何時か。

さて、上の文は暗号だと思って下さい。ただ、上記作を読了された方なら大体の意味は分かって頂ける筈。という訳で、瀬在丸紅子さんが主役のお話はこれで終わりということでしょう。近々、全読してない『今夜はパラシュート博物館へ』も読もう。あれの中のあれも、実はあれなんでしょうね――あれで。ああ、楽しみだ楽しみだ。

[021023-1] 今更ながらどせいさん。

皆様は 『どせいさん』 という生物を知っているでしょうか? あの埋蔵金発掘で、開発が遅れに遅れたと噂されるSFCの名作 『MOTHER2』 にでてくる謎生物です――ナマモノと読まないで下さいね、念の為に言っておきますが。MOTHER3は楽しみにしてたのに――と思っていた方は、非常に多いと思います。私もその一人でした。

怪しく読み難いフォントと、人間から僅かにかけ離れた言語センスと、実はタイムマシンすら作れてしまうという高度な科学力で、一部の人間を激しい虜にした――という伝説も残っている、あの――です。既に知っている方も多いかもしれませんが、そのどせいさん文字を再現した『どせいさんフォント』なるものを発見しました。勿論、懐かしさ余ってインストール。

ちなみにそのフォントはHifuni doseisan pageという場所でGETできます。興味のある方は、このサイトに書かれてある通りにどせいさんフォントを追加してみてください。この下のパラグラフの文字や、日付がどせいさん仕様に変わる筈です。

どせいさんふぉんとしよう。
どうですか。
みえにくいですか
あなた。
ことばです、どせいさんの、
これが。

ちなみに今、私のユーザスタイルシートは、全てがどせいさんフォントになるような作りになってます。おーる、いず、ふる、おぶ、どせいさんという人はどせいさん式CSSを至極適当に作ってみたので、物好きな人は試してみてください。貴方のサイトがどせいさんになります。究極の脱力系です(笑

ただ、ぞんざいな作りのユーザスタイルシートなので、サイトによっては致命的なデザインの崩壊が起きるかもしれません。その場合はCSSを勉強して、各自修正してください。それで、もし納得のいくものができた場合は私にください(他力本願

ただし、漢字と英語は対応してません。ひらがな、かたかなと数字、あと幾つかの記号のみ。それと、シリアスな物語をこのフォントで読んではいけません。感動も何もなくなってしまいます。お薦めは電波系の話です。フォントの電波さと相俟って、怪しさ大爆発になること間違いないでしょう。ユーザCSSの使い方は――面倒だから各自で調べておくれ。Googleで『ユーザ CSS』で検索かけて貰えれば、見つかるでしょう。物臭と言う莫れ、情報を補い合うのがハイパリンクを有しているウェブの最たる利点なのですから。

では。

2002-10-22 Cloudy

かたかたかた、かたかたかた。

HDDが、変な音を立ててます。もしかしたら逝っちゃう兆候かもしれないので、念のために主要ファイル設定のバックアップを取ることにする。で、色々とまとめていたサイト資産や個人的所有物を調べていたのだが、最新版じゃないものがちらほらと。この際、頻要するテキストエディタやftpクライアント、あとは色々とこまごましたものについて、最新版を落として万全の体制でバックアップしておくことに。

というわけで、今日は活動記録一回休み。 『逆転裁判2』 の続きもやりたいですし 『赤緑黒白』 も読み始めたことですし。本当にあの人はあの人なのかなー、楽しみですどきどき。

今日も、坂本真綾のアルバムがみつかりません。坂本教授のCDなら幾つか幾つか見つかったんですけどねー(マテ 少し教授でも良いかなーと思った私はイケナイ人間ですか?

いや、教授の曲ってよくよく考えると好きなもの多いんですよ。 『The Other Side of Love』 とか 『Clonic Love』 とか。そういや 『イエロゥ・マジック・オーケストラ』のシンセも教授だったような。うむむ、私って実は既に教授の楽曲にどっぷりなのね、ようやく気付いた(笑

あとそう言えば。『The Other Side of Love』も『Clonic Love』も渡部篤郎が主演張ってるドラマだけど、何か関係あるのかなー。

あとあとそう言えば。ケイゾク・映画の副題 『Beautiful Dreamer』 って、何か元ネタがあると聞いたのですが、それってどういう作品なんでしょうー。

Googleで検索すると、ケイゾク以外に『うる星やつら』で引っ掛かった――ってアニメかよッ!>元ネタ 私ゃてっきり、何かのミステリィが原典だと思ってたのに――。

追記:最近、ICQを立ち上げると同時に2人から4人の異人さんがほぼ同時にチャットを申し込んでくるので、落ち着きやしない(泣 黙って無視リストに入れるのも失礼な気がするんで、丁重にたどたどしいながらも、日本語しか駄目というのにきいちゃくれないし――というか使用できる言語に日本語しか入れてないじゃないですか、何故、何故に?

というわけで、別のメッセインジャに変更を検討中。やっぱ一番考えられるのはmsnなんだろうけど――msnの使用を要求する怪しいメイルが何通か来ていて、迂闊に導入するのが怖いという、笑えない状況だったりするのです、何気に。SS楽しみにしてるとか書いてたが、さりげなく悪意満々の文章だったので、割合に多いと噂されるセキュリティ・ホールを使って何か攻撃を仕掛けてくる気かもしれない。嫌だなあ――。

サーバ変えたことだし、もう一度チャット立て直そうかしら。

2002-10-21 Cloudy

今日は記録代わりに、前日記した『炎のかまどの秘密基地』について語ろうと思います。おそらくあれは、今まで生きてきた中で最も私の立場を危うくしかけた事件でした。幾つかの事象を除けば、私がアレほどピンチに陥ったことはなかったと思います。そして、つくづく身に知らされました。

炎を見くびっちゃ、いかん。

そう――あれはそういう話、でした。


小さな炎の運び手達

あれは小学校高学年の時だった。

季節は冬。

渡し達は私達は毎年の恒例行事のように裏山の秘密っぽい基地で、かまどを作り、火を起こして遊んでいました。所謂、火遊びというやつです。私や友人達は、火が好きでした。よく、探検ごっこと称しては山のど真ん中にて薪を組み、火を起こしてRPG気分に浸ったり。田に残る藁や枯草に火を付けて遊んだり。紙類だけで焼き芋が作れるか――雑誌何冊も燃やして検証したり。釣った魚をライタで炙って半生で喰ってみたり。生きた蛙をライタで焼いてみたり。子供の頃の残虐行為が、快楽殺人の兆候という今の心理学者の意見は嘘っぱちのぱーです。子供は、大人より平気で残酷なことをします。

やりたい放題でした。寧ろ、今の私が子供時代の私を見たら、やめれと小一時間問い詰めて(以下省略)

炎は小学校時代の私にとって、禁忌と興奮と――そして友情の証のようなもので。炎を焚くことが、がっちりと皆の心を結び付けていました。粗末な秘密基地、なけなしの小遣いで買ったおやつや台所からくすねてきた食糧、飲み物をささやかな子供だけの焚き火で囲んではしゃぐ。炎よ燃えろ、薪をくべろ、食って飲んで燃やせ。

今思えばノスタルジィの塊みたいな体験でしたが――誰しも一度は、大人を抜いて子供だけで火を弄んだ経験があるのではないでしょうか。上述した行為以外にも、ロケット花火を肩に担いで戦車ごっことか。ガスの切れかけたライタをアスファルトに叩き付けて爆発させるとか。私は火にまつわる大抵の馬鹿騒ぎをやらかした過去があり。表で真面目だった分、裏ではかなりの 『ふりょーしょーがくせー』 でした。

それ故、火に対する恐怖を思わせる体験もしました。それが――上で述べた『最も私の立場を危うくしかけた事件』です。

何気ない、ことでした。私と友人達は各々かまどを作り、火を焚いて遊んでました。繰り返しときますが、私はこの頃、小学生でした。――救い難い、馬鹿だったのです。

そんな私が思いついたのが――松明。

一杯の枯草を蔓でまとめ、木に括りつけた粗末なものです。油も、何も、塗っていません。しかし、季節は冬。しかも軽いながらも風が吹いています。少し考えりゃ、どういう結末になろうか分かるもんでしょうが、当時も私は馬鹿でした。松明というRPGちっくなアイテムに、心奪われていたのです。友人達も皆、賞賛の目で私を見ています。増長――してたのです。

燎原の如く着火、それを持ったまま小走りで草むらを駆けていると――。

草を束ねていた蔦が燃え尽きて効力を失う。

運の悪いことに強い風が吹く。

火の付いた松明の欠片が枯草の群ど真ん中に軟着陸。

――――。

―――。

――。

―。

轟っ!

うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!

冬、乾燥、北風――。

これらが揃った時、火がどれほど強くなるのか。

私は目の当たりにして初めて、思い知りました。

思わず叫んで水を探すも――用意してません。水が駄目なら土だ。錯乱した頭で土をかけますが、駄目です。火の勢いの方が強い――皆、焦りました。特に火を付けた張本人の私はめっさ焦りました。このまま山が燃えたら――死刑だって、ええ――本気で思ったともさ。

その時、友人の一人が――。

じーーーーーー(ファスナを開ける音)

まさか。

こんな極限状態で――。

出るのかッ!

――――。

―――。

――。

―。

ちょろちょろ――。

で、出――。

「あちちッ!」

――――。

―――。

――。

―。

ゑっ!?

――拙い、失敗だ。炎と関係ないところに行く小水を他所に、私たちは最終行動に移りました。要は、空気の遮断を広範囲で行えば良いのです、しかも瞬間的に。運良く、工事現場跡ということで落ちていたトタンを被せ、火がぶり返さないよう、必死に土をかけました。トタンで覆い切れなかった火は直接、土をかけて。皆、必死で消火活動にあたりました。本当――これくらい必死で何かのことをしたのは――。

団地内での『男子と女子の一大決戦事件』以来でした。この事件についても長い、長い顛末があるのだが、それは別の物語。また、別の機会に語ることにしよう。

で――。

何とか、火は消えました。トタン作戦は成功したのです。

友人のソレも、火傷はなく。その機能を失うことはありませんでした。

流石にやばかったせいか友人にも怒られましたが――。無事に消し止められたということで安堵し合い、その後はお互いの働きぶりに健闘を称えあったのでした。それで良いのかって気もしませんが、こういうサバサバしたところは子供の美点の一つだと思います(言い訳気味

その後も勿論、火遊びはやりましたが、惨事が起こらないよう十分に気をつけて望むようになりました。火の怖さを身を持って知り、少年達は一つ、大人になったのです。とてもちっぽけだけど、とても心に残る冒険の一幕。

おまえたちはまだおぼえているだろうか?
わたしたちの出会いを
そして、あの数々の冒険を……

幾つかは忘れ、それでも幾つかは覚えています。それらの一つ一つが私を強く、そして他の誰とも違う人間へと、ならしめているのかもしれません。

炎――。

危機とそれを乗り越えた友人達。

そう――あれはそういう話、でした。

小さな炎の運び手達 終


――――。

―――。

――。

―。

よし、今回は綺麗にまとまったっ(笑

というわけで、長い前振りでしたが『小さな炎の運び手達』をお送りしました。こういうことを実体験してる時点で、かなり綱渡りな生き方をしてきたことが伺えますが――まあ多かれ少なかれ子供ってのは綱渡りな生き方を好んでするのです。ええ、するのですよ。

[021021-2] 裏庭を読んで

今日は 『裏庭 ―GARDEN―』 (梨木香歩著:新潮社文庫)を読了。読むのに時間がかかったのは、逆転裁判2とか色々なものもありますが、さておき。 『西の魔女が死んだ』 に比べると本当に正統もののファンタジィなのですが、それでも人間の深い部分や本質を抉る厳しい言葉や、細かく情景の浮かぶような緻密で嫌味のない描写が素敵だなあと。よくファンタジィというのは、その時代を別世界化して語る鏡のようなものだと言われますが、多分『裏庭』という作品もそれを多分に反映していると思います。

絆の感じられない家族、痛みにどう向き合えば良いか分からない人々、そもそも――自分は意味があるのか、と生まれてきた価値を必死に問う人々――そういうものに対して、この作品は優れたファンタジィという側面を保ちつつも、一つの答えのようなものを出しています。それが何かは物語の核心になるので言えません。ただ、私はこの着地点が必ずしも正しいとは思えなかったとだけ述べておきましょう。

ある人には救いになるかもしれないし、ある人にはならないかもしれない。でも――或いはそれもどうでも良いことかもしれません。ただ一つ言えるのは、素晴らしい作品だった。作品に二次的意味を見出すのは後にして、今はそれだけで良いのではないかと思います。

[021021-3] 男は今日も、本を買う

買いました、5冊(汗

詳述は、明日。

2002-10-20 Rainy

今年最後の桜雪はいつの間にか雨に変わり……薄く積もった淡雪がはかなく融けてゆく その様に……俺は5年前の同じ日の思い出を重ね合わせていた……あの日、このはかない淡雪の中で無邪気にはしゃいでいた俺たち……それは大人になる痛みを知る前の、ほんの短い幻だったのかもしれない……。

(雪影村殺人事件/金田一少年の事件簿)

目が醒めたのが午後二時だったので外出する気力が(言い訳 いや、徹夜で逆転裁判2やってしまったんです――ダメニンゲンデゴメンナサイ。というわけで、第四話の導入部まで進んだところで一端中断しています。前作に負けず劣らず濃い人間ばっかで、管理人はかなりご満悦の様子です。

ただ、なまじミステリィぽさが増してる分、トリックから突っ込みどころが分かってしまうってのが欠点があることはあるのですが。第二話は事件が起きて半分しない内に大体の青写真が見えたし、第三話に至っては事件の概要を聞いた時点で真相が分かりました。やってることは○○○・○○○○。氏の某作品の変形でしたし。

中身は凄まじいまでの超個性ぶりなのですが、第三話なんかは向上心というものについて、少し考えさせられる部分もありました。そのものサーカスが舞台なのですが、芸人達の向上心ゆえの衝突ってのがお話のメインの一つになってて、向上心ってのはある意味で諸刃の剣なんだなあっていうことを強く思いました。

向上心というものは、ただ持っているだけではいけないのかもしれません。それを良い方向に向ける為には、ただ今より良くなろうと貪欲になるだけでは駄目で。時には省みることもあるだろうし、立ち止まることもあるのでしょう。早く生きろと頻りに急かされる昨今ですが、先に進む為のより良い糧になるならば、立ち止まることは決して悪くないことです。寧ろ個人的な意見ですが、スランプや挫折の多い人間は向上心が刃のように鋭く細く、逆に己を顧みないために、かつての自分とを客観的に見比べることのできない人格に多いような気がします。

自分は果たして以前に比べて、少しでも優っているのか。早く生きるということは、自分で自分を見ることを練習する機会が無くなるということです。そういうことを見られない人間は――不幸でしょうね。早く生きることだけを教える今の社会は――ある面では凄く不幸で。過去の自分に現在の自分が勝っているか――という観点だけでものを見てると、もっと大事な何かまで失っていくのかもしれません。それが何か答えろって言われても困りますが。どの生き方が自分によって丁度良いのかなんて私には決められませんし。

まあ、そういうことは一先ず棚に置き、第四話の続きに勤しもうと思います。

あとは、天城征丸が原作やってるというので『リモート』という作品を観ました。余りの駄目さに涙(苦笑 『探偵学園Q』といい、可愛くて(七瀬美雪に比べたら駄目駄目ばかりですが)変な女の子が出ればどうでも良いのかッ! と言わんばかりの駄目っぷり。即封印。

2002-10-19 Cloudy

今日は福岡のキャナル・シティというシネコンに行って来ました。本当は二作観るつもりだったのですが、目と心に非常に宜しくないので一作だけで引き上げてきました。今日観たのは 『Road To Perdition』 という作品でした。感想は少しばかりの理由があって後日としますが、ただ一言これだけは確実にいえるかと思います。

一度はスクリーンで観とくべき。

始まって30分は、凄く硬質な感じで最後まで観られるのかなと思ってたのですが、そこから先は物語に惹き付けられてぐいぐいといけます。一シーンごとの緻密さやそれらを繋げた時の展開の妙と言ったら、言葉に尽くせぬくらいです。ある事情から旅をすることになる二人の男が歩み寄っていく姿や束の間見える温かさ、少年の成長というものを1930年代の米国を舞台にして見事に描ききっています。ラストが簡単に読めたきらいはありますが、そうだとしても物語を楽しむには大して問題ないはず。

Bio は明日、観に行くとして、今は 『逆転裁判2』 をやってます。現在、第二章の後半・法廷部まで来ています。二代目狩魔検事最高♪ あの鞭捌きが素敵でたまらんのですよ。内容も相変わらずはっちゃけてますし、畳み掛けるような逆転の爽快感も薄れてませんでした。ただ――ちょっと有り得ないレヴェル(霊媒関連を除いても――例えば名前の件とか)の強引技が多いような気もしますが――その辺はTrickと同じで目を瞑ると(笑

全体的に1よりは難易度が高い(既に第二話で、前回の最終話レヴェル以上の洞察を求められる箇所もちらほらと)し、当然のことながら時間軸上、1のネタバレが存在します。初めての方は先に1をクリアしてからというのを激しくお薦めします

後は、IEでは文字サイズの調整がpx指定で上手くいかない部分を修正です。MozillaやOperaだと上手くいくし、普段IE使わないので気づきませんでした。そういうわけもあり、基本的にpx指定はやめてブラウザの基本設定か相対指定に変更。後は若干のアクセシビリティ向上工作。と言っても、各項目のインデクスに、トップページで貼ってるようなショートカットを追加しただけですが――これでも少しはサイト内が回り易くなるかなーと期待してます。

取り合えず、以前剛久さんの紹介にあった訪問者に優しいWebサイト作りという部分を参考に幾つか修正しました。個人系のサイトを営んでいる方なら、ここを訪れてみて何らかの利があると思われます。

2002-10-18 Cloudy

そんな安易な物語に全てを帰すな。因果、運命、そんなものに責任を負わせるな。そんなものを認めてどうする。人は運命や因果にくくられ、自らの意志、自らの努力、自らの足では未来を創れないというのか。この世に生まれ落ちた時から、人は絶対に変えられない道の上にあるというのか。

私は――私は認めない。
(A ROSE FOR THE DETECTIVE/Kyo Shirodaira)

『名探偵に薔薇を』 より。螺旋リングの辞書型掲示板で、瀬川みゆきが割り切れなかった鳴海清隆と書いてあるのを見てもう一度読み直してみたのですが、確かにそうなのかあ――と思う点があり。運命とか、因果とか、この辺りに拘っているのはやはり同じ作者故なのかも。

鳴海清隆が、名探偵であるが故に事件を解くだけでは満足できず、全てを意のままに操りその望む解決を巡らせる――神のような存在であるならば。

瀬川みゆきは、名探偵であるが故に名探偵であることに捉われ、名探偵であるが故に全てを暴かずにはいられず、結局誰もが望まない解決を巡らさざるを得ない、筋書きのないファウストのメフィスト・フェレスのような悪魔で。

結局、何が言いたかったのかと言えば、鳴海歩が最終的に着地するのはどこなのかなということなのですが――先にこの二人がいると、彼らをどう越えていくのかというのが想像できません。さあ――どうなのでしょうかね。

アニメ版は第二話を取り忘れたのですが、第三話はきちんと撮ってました。というわけで今日、ようやく観られた訳ですが――第一話よりは良いと思います。

でもね、一つだけ突っ込ませて下さい。

幾らお約束と言っても。

解除まで一秒なんて危うい時間まで推理かまして、歩自身は兎も角ひよのを無為に危険な目にあわせる訳がないでしょうに。ストップウオッチが00:01で止まった時、本気でそう思いましたよ。

アニメのスタッフは、鳴海・弟の内面を掴むくらいきちんと原作を読み込んでないのだなあと、少し絶望的な気持ちになりました。スパイラルはここから先、更に内面描写が深くなっていくので――大丈夫かなあって思います。

原作に思い入れあることを考慮しても、少し厳しい意見かな――。

明日は映画観に行きます。『Road To Partition』『Road To Perdition』 と 『Bio Hazard』の二本です。『Wind Talkers』はもうやってなかったので、DVDかVideoで観ることにしよう。

あと『逆転裁判2』買いました。

早速、第一話をやってみるつもりです。

思い起こせば一年前。

発売と同時に購入し、サイト内でこれは面白いと騒ぎまくってたのを覚えています。その頃は逆転裁判系のサイトも数えるほどしかなかったのですが、それなりに影響力のある書評系のサイトとかでも軒並み取り上げられるようになり、そこに至って面白いゲームだという話がちょっとずつ広がっていくのを観て――正直、ほくそえんでました、ええ、ほくそえんでましたよ。今はもうない、御神楽の後継者のようなシステムのミステリィADVのファンが急増していくのを。ええ、推理トリガーシステム自体は決して駄目なシステムではなかったのです――と信じたい。

2をどのくらいの方が購入されるかは分からないですが、今度こそは利益出るくらい売れて、この手のシステムと濃いシナリオが細々ながらも延々と続いていくことを祈ってます。

――さて、やるか(笑

2002-10-17 Sunny

――連日でお酒を飲んだ所為で頭がうにです。

うにうに。

基本的に私は酒を飲むとあらゆる理性的な反応や思考能力が根こそぎ持ってかれるのですが、連日で飲んだ所為か、今日になっても尾を引いてます。両日ともビール一杯だけでしたが、酒精の駄目な人間にとっては半地獄っぽい感じです。毎日ビールとかお酒飲んでも次の日けろっとしてる両親や約九割の大人が私にはどうしても信じられません。どうやったらお酒って潔く抜けるの? 飲み続けると強くなるって本当なの? 私は幾ら飲んでも強くなりませんが、ことお酒に関して日本人ってのは例外体質があることが認められないらしいです。狭量なことだ。

そんな私は明日、楽しみにしている 『逆転裁判2』 とか 『どんとこい超常現象』 とか 『金色のガッシュ』 とかが待ってるんです、ええ待ってるんですとか訴えても『酒を飲みに行くのも仕事のうちだ』と信じている人達に両腕を掴まれて飲みに行かされること半決定っぽいです。何が悲しいって、こんなに好きなものが揃ってるというのに、嫌いなものにひきずられなくてはいけないことくらい酷なことはないでしょう。酒、煙草、清涼院流水とは一生、相容れることはないと思う今日この頃でした。

あとはONEのSSを一個追加。酩酊の悪感情を誤魔化すように書いた所為か、ここにあるSSのうちで最大級に意味の分からん話になってます。題名は『STARS OF TEARS』――100万部近く売れたRPGのOPテーマのタイトルを拝借です――いつものことですが(笑 内容がこの歌とぴったり重なるようにした為か、少し詩子さんがちょっと偽者っぽいですが――その辺は敢えて気にしないことにする。

現在 『裏庭』 を半分ほど読みました。以前『裏窓』と書いたが、あれは間違い。裏庭が正しいです。内容的には鏡の国のアリスと果てしない物語を足して2で割ったような感じだけど、相変わらず決め細やかな描写が心地良いです。こういうのを読む度に物書きって絶対、男性より女性に向いてる職業だよなと思ってしまいます。私が単に、好きになる作家に女性が多いだけかもしれないが、男性の精緻な描写というのは絶対どこかくどさや鬱陶しさが残るんですよね。でも、上手い女性の小説家の作品を読むとくどさが全然感じられない。とっても微妙なバランスを保ってて、心地良い感じすらするのです。男女差別と言われるのを覚悟で言うが、やっぱ男性と女性の感性は根本から異なるんだなあという気持ちを強く抱きました。

2002-10-15 Sunny

[021015-1] 新たなる事実

先輩曰く。

お前もブロードバンドにしたら?

となるとADSLでしょうか?

笑止!

先輩なおも曰く。

これからの時代、非対称金属加入者線を導入くらいではインパクトがない。安いプランも出たことだし、光にチャレンジだ。

ということで、FTTHに挑戦します(唐突に

取り合えず、うちのプロバイダでキャンペインをやっていたので、そこから申し込み。コンサルまでには少なくとも七日から三週間ほどかかるらしい。というわけで暫くは傍観の日々が続きそうです。

これから数回、光の話題になると思うが――。後の人の参考になるような記述は殆どないであろうことを予め述べておく。そして。

先輩の性格は200%ほど誇張してあり実際の人物像とは異なることもまた述べておくことにしよう。間違っても笑止などとは言わない。

[021015-2] というか強過ぎ

今日も飲み会だった。というか皆、酒強過ぎ。焼酎五杯も六杯も飲んでけろりとしている人間に囲まれてると、それだけで眩暈がしてくる。はなから勝ち目の無い戦いだ――しかも週明けからいきなりそのピッチで飲めるのだから、アルデヒドの分解酵素の量とか私の十倍くらいあるのだろう。

取り合えず、私はおくらを食えないことが分かった(笑 これで私の嫌いな食べ物リストにまた一つ付け加えられ――余りに偏食の激しい自分を少し嫌悪してみる。

第一からして漬物の類が食えない、納豆も駄目、わさびの辛さが駄目。マヨネーズやドレッシングが一切駄目で、味に癖のある野菜も食えない。いくらなどつぶつぶが口の中に一杯という触感に耐えられない、炭酸が殆ど飲めない、酒は嫌い。

反して甘い物が大好きで、里村茜お気に入りのワッフルですら間違いなく美味しいと言って食べることのできるくらいの甘味らぶ。

そんな私に、かつて同僚の一人がある称号を付けてくれました。

おこちゃま

――――。

―――。

――。

―。

違うもぅん、私はお子様じゃないもぅん!!(繭風に

2002-10-14 Sunny

その時々で決めたらどうですか。自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きることを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか?
(西の魔女が死んだ/梨木香歩)

[021014-1] 西の魔女が死んだを読んで――。

今日は生活必需品をホーム・センタで買いこんで少しだけ荷物を整理。後は本を――そう、貯まってる本を少しずつ読んだり、色々と。取り合えず 『西の魔女が死んだ』 (梨木香歩著:新潮社文庫)を読了。これは一応、ファンタジィという分類になってました。確かに魔女という単語は出てきますが、途中まではこれのどこがファンタジィなんだろうと思いながら読んでいたし、これを初めて読む人はそう感じるでしょう。それでも、この作品は間違いなく ファンタジィ です。最後まで読んでやっと分かるのですが、ファンタジィでした。しかも、そのファンタジィの部分があって初めて物語が成立し、心にすーっと染みこんで来るような、すっごく優しい話です。

とあることから日常に馴染むことのできなくなった少女まいと、そのおばあちゃん『西の魔女』の交流が、一昔前の趣を残す田舎を舞台にして細かに描かれています。優しいこと、愛すべきこと、残念ながらそうでないものまでも。その一つ一つが、まいの心の色々なもの――優しさや強さ、憎むこと、苦しむこと――を動かし、その度にちょっとずつ成長していく姿が、魅力的に描かれていました。その一つ一つが積み重なり、そしてラスト―― 嗚呼、何て素敵な話なんだろうって――正直、無茶苦茶、感動しました。こんなファンタジィを書ける方が日本にいるなんて、今まで知らなかったのが悔しいくらいです。

明日から同作者の作品である 『裏窓』 を読んでみるつもり。恐らくは他の諸作品も。最近、どうもミステリィからファンタジィに読書傾向が移行しているような気もしますが、心配はありません。冬頃にはきっとSFになってます(笑

[021014-2] いただきストリートにはまった少年時代

上記とは全く関係ないですが 『いただきストリート』 ってゲームをプレイした方はいるでしょうか――きっと10人に8人ははいって答えるくらい、凄くメジャな作品だと思います。現在、3まで出ていますが、やはり一番バランスが良いのは初代FC版の 『北半球』 でしょう(唐突に

北半球は小学校の頃、友人と猿のようにやりまくりました。雨の日、四人以上が集るとほぼ間違いなくいたスト、北半球で数時間が矢のように流れていったものです。

さて、このゲーム――基本的に、人間だけでやるのとNPCを混ぜてやるのとでは様相が全く変わって来ます。基本的にNPCを混ぜた時は、なるべく強く生意気なことを言うキャラを混ぜ、結託してそいつを地獄に落とすという至極、外道なことをやってました。流石、某大作RPGの4作目にてAIを導入した会社の作品だけあって、NPCが小賢しく憎たらしいものばかり。現実世界でああいう態度を取ったら、間違いなくスカンくうだろ―なーという見本市の如く。 殺せ ――それがキィ・ワードでした。何て殺伐とした子供達だ――(汗

しかし、人間だけの場合は違いました。勝負の前に先ず、現実の派閥によって勝負が決まってしまうわけです。NPCは競売や店舗交換の時に損得でしかものを計りませんが、人間同士の場合は対等な取引であっても『こいつ気に食わんから協力したくない』の一言で、蹴られることがあります。よりシヴィアなのです。人間性や現実の人間関係の構築状況ってのがじわーっと滲んで来ます。

まあ、それは兎も角。基本的には2対2という形で組み、グループ同士で派閥を増やしていきます。このゲームには区画という概念があり、ある区画を同一人物が所有していることで、投資可能額や、ひいては購入株価の値段に跳ね返ってきます。特に独占できれば、相手から多額の金を奪うこともでき、有利な訳です。しかし、一人の力で一区画を独占できることはなかなか難しいもの。賽の目加減(或いは乱数の思し召し)は白河上皇の嘆きの如く、ままなりません。しかし二人ならば、そして予め買い占める場所を決めておけば――だから取り合えず2対2という構図が生まれ易いのです。勿論、相手が買い占める予定の土地の株を買い込み、向こうが投資で株価を上げたところで売り払い、相手に打撃を与えつつ設けるといった常套手段を仕込むことも忘れてはいませんでしたが。

卑怯と言う莫れ、みんなやってました。それくらい姑息でなくて、あのゲームで勝利できるか。勝ち残るのは一名なんだ、馴れ合おうなんて考え持った奴が負けなんだよっ・・・・!(賭博黙示録風に

――しかし、たまに人間関係の状況によって1対3などという恐ろしいハンディ・マッチを迫られることもありました。こうなると、もう並大抵の方法じゃ勝てません。相手は三人がかりで向こうにとっての天国、こちらにとっての地獄を築こうと襲ってくるのです。正攻法ではこの危機を切り抜けられません。で、私が取った方法が『地上の楽園島構築作戦』という、普通だったら余りお勧めできない戦法です。

[021014-3] 『地上の楽園島構築作戦』とは?

 北半球にはハワイという区画があります。妙にでかいハワイですが、ここにも店があります。しかも通常の場所が四区画であるのに対し、ハワイは六区画。買い占めた時の破壊力は他を凌駕します。しかし、飛行機マスという特殊なマスに止まらなければ行けない為、普通はここに目を付けたりはしません。でも、私は奇策が必要だった。そしてここは出る時も飛行機マスに止まらなければ出られない。一度誰かがはまれば、延々と搾取できる可能性ありです。一点集中突破、天上の楽園を打ち破るには、地上に地獄を作る必要がありました。楽園ハワイ島を地獄にするのです。

私はこの作戦で1対3という状況の中、何度か勝利したことがあります。勿論、負けることもありましたが、五分五分の勝負だったのです――5000を越える金を搾取し、最下位から一気にトップをもぎ取ったことすらあります。

しかし、余り続けると作戦がバれてしまい、最終的には通用しなくなります。まあ、少し考えてみれば当たり前ですね。それからはなるべく2対2の勝負になるよう、上手く対人関係を調整するようになりました。そういうことで、このいただきストリートというゲーム、人間関係は円滑であるにこしたことはないと私に教えてくれた唯一のゲームでした。ちなみに、裏切り者っ! って科白はやっぱ多かったってことは付け加えておきます。

まあ――青春時代の殺伐した思い出の一つですね。

2002-10-13 Sunny

何かを望みさえすれば、それがかなう、と思っているひとはたくさんいます。宝くじを買うときには、だれでもそうじゃありませんか? こうなったらいいなと想像するのはたのしいものです。でも、それだけでいいのかというと……。

……こたえはバツです。望むだけではレースには勝てない。全力をあげて努力し、トレーニングしなくてはなりません。それでもだめかもしれない。自分より能力のあるひとがいるかもしれないからです。つまり、何かを望むなら、努力や失望など、それについてくる全てを受け入れ、失敗をおそれない気持ちをもつことが大切です。
(CLOCKWORK OR ALL WOUND UP/Philip Pullman)

厳しいなあ――と思った言葉。そして、世の九割九部の人間には何らしかの心当たりのある科白かと。自分は才能がないとか、逆に自分には才能があるとか――そういうのを言い訳にしたらあかんよ、と。でも、こういう科白を見ると子供向けって感じる。狭い了見しかもてない大人は、この科白に反発する人も多いんでしょうな。

さて、今日は某ロケットマンの夏をインストール。1時間半ほどやって、妙にタルいテキストに半挫折状態。舞台は魅力的なんだが、それを補う言葉が全然ないというか。まあ、その辺りは個人シナリオに入ったらあるのかもしれないが――続けてやる気力は起きなかったということで。どうもネタにできそうにない気がしてきましたと。

他は何もすることのない日でした――たるいので記録はお休みします。

2002-10-12 Sunny

おかしなことですが、ものを安く買おうと思ったら、お金持ちになることです。お金のない人はいつだって値段どおりに買わなくてはいけません。
(CLOCKWORK OR ALL WOUND UP/Philip Pullman)

[021012-1] CLOCKWORKとプルマン氏について

売ったら宣伝になりそうな人に安く売り、価値と知名度を上げて――広告活動の基本ですね。というわけで今日は『正しい原チャリの盗み方・後編』まで読んでから 『CLOCKWORK』(Philip Pullman著:偕成社)に。こっちはファンタジィ・ミステリィだったのだが、相変わらずストーリィの作り方が並外れて巧い作家だと感じる、プルマン氏は。物語が終わらない故に語られなかった世界や登場人物が行き場を失い、そして色々なものに干渉しだすという、ファンタジィの常套手段なのだけど、語りが上手な為、気にならない。ちりばめられた警句や皮肉も心地良くて、お話を盛り上げてくれる。ハートって何処にあるのという問いに、無邪気な子供っぽさで答えてくれる、温かいファンタジィだと感じました。着地点は誰でも決められるが、巧い具合に全てがまとまる方向に着地を決められる作家はプロだって滅多にいない。間違いなく、それができる数少ない才能なのだ、きっと。His Dark Materialsに比べると軽い調子だけど、かといって物足りなさはないと思う。ミステリィ仕立てなので、そういうのが好きな人にもお薦めできそうです。

作品とは関係ないところで面白いなと思ったのが後書き。この時点では日本語タイトルが英語の原題を訳していたらしく 『黄金の羅針盤(The Golden Compass)』 ではなくは 『北極光(Northern Lights)』 になってました。

[021012-2] ZABADAKに手を出した

今日は色々なものを買いました。先ずはCD。坂本真綾のCDを探したけどなかったので、変わりに前から興味あったアーティストZABADAKの 『DECADE』 に手を出してみる。CHRONO CROSSのサントラで紹介されていたバンドで綺麗なギターを奏でるなーと印象を持ったので興味を感じていたのだ。帰って聴いてみたのですが、凄く趣味に合いました。柔らかく優しいギターと、透き通るようなヴォーカル。涙が出そうになりました――良いです。

[021012-3] ラルフ・イーザウの新著がーー!!

その後、1つ上の階の本屋へ。で、これみよがしに並べてあるファンタジィ書の中に 『盗まれた記憶の博物館』 の文字が。近日発売と書いてあったので楽しみにしていたのですが、まさかこれほど早く手に入るとは吃驚。勿論買ったさ。買ったのは以下。

『ドラゴンの眼』は、竜の眼って名前でお薦めされてたので探していたのですが、ずっと見つからなかった代物。紀伊国屋の書籍検索システムで検索をかけるとドラゴンの眼でヒット――発見して購入。良いのか、これで?

『裏庭』 と 『西の魔女が死んだ』 は、ファンタジィ書評サイトで軒並み評判が高かったので購入してみました。『夜は無慈悲な――』は私の未来日記に 『年末はSFにはまる』 と書いてあるので(笑 購入。読むのは多分、冬になったからでしょう、きっと。ウイリアム・ブレイクの 『有心の詩――』 は『His Dark Materials』やクリスティの『終わりなき夜に生まれつく』に強い影響を与えた作品であり 必然的に私にも大きな影響を与えた作品であるが故に。実はこれだけ、家で真っ先に読んだのですが――。

[021012-4] ウイリアム・ブレイクの詩を読んで

うーー、あーー(泣

詩を読んで泣いたのは初めてだ――言葉ってのは短いものであっても突きつければここまで純粋に人の心を動かすのか、凄いや。私ゃ基督教圏の人間ではないので深い所までは読み取れなんだが、そんな私でもそれを下敷きにしてより高次のもの、人間の葛藤や苦悩、歓びがこれでもかっ! というくらいに表現されてあって、情緒を誘うこと誘うこと。特に私の場合、同氏に影響された作品を読んで感動したという体験を持つので余計にキました。

[021012-5] ロケットマンキターーーーー!!

本屋を出て、返す足で不足しているRを買いに行く。マシンの調子が少し不安定で、大事なデータのBKUPを取っておきたかったからだ。幸い、家から自転車で五分のところにアプライドがある――問題は無い。その中に、ゲームショップがあるというので足を運ぶ。18禁専門店だった。家から最も近いゲームがエロゲ専門――どういうことか。まあ――色々好都合(お

入って直ぐ、今週の新作という棚に『ロケットの夏』という作品を見つける。ヒロインは端でかっとんでいくロケットが中心という構図の、ある意味で冒険してるパッケージデザインが私の目を引いた。で、裏の説明を読んでみる。

以下、パッケージ裏より引用

かつてその街にはロケットの夏という季節があった。

昔、(中略)

幼い頃には天才少年と呼ばれる程、自作ロケットに熱中した主人公(後略)

――――。

―――。

――。

―。

ロ――。

ロケットマン発見っ!!

どうやらこの作品、主人公がロケットマンみたいです(笑 そうなれば買わずにはいられないでしょうということで買ってみました。ロケットマンの夏(違

ちなみに私がロケットマン認定してるのは以下の二人。

  1. ブライアン・ウォーカー
  2. R(正式名不詳)

2は有名として1は、かつて私を抱腹絶倒の渦に巻き込んだらあやさんのフリートーク故に。私が初めてその存在を知った『ロケットマン』です(笑 共通点は自作個人ロケット持ちということでファイナル・アンサです。

さて――どうしようこのソフト――。

最優先プレイ義務発生?

追記:後はCGIのデザイン変更をちまちま。一応、デザイン案だけですがこんな形でできました。相変わらずブラウザごと妙にずれやがるので苦労しましたが。案はサイトデザインの例のようになってます。

何故、メアリーの暗黒物質研究室なのかは聞かないように。

2002-10-11 Sunny

「さびしい?」イオレク・バーニソンはいった。「さあ、わからんな。みんな、ここが寒いという。おれには、どこが寒いのかわからない。おれは凍えたりしないからな。だから、さびしいってのがどういう意味かもわからない。クマはひとりで生きるようにできてるんだ」
(Northern Lights/The Golden Compass)

[021011-1] 孤高のクマさん(ビクトールではない)

上記は 『黄金の羅針盤』 より孤高のクマさん、イオレク・バーニソンの科白です。読む方に、このクマの気高さと強さを感じさせてくれます。ちなみにイオレクは白熊とのことですが、イメージを喚起できるであろうしろくま専門サイトがあったので紹介しておきます。その名もずばりしろくまさんというサイトです。これにスカイ・アイアンで作った鎧を身につけた姿を想像してみてください。それだけで、ええ――燃えるでしょうとも(笑

[021011-2] 色々と同盟巡り

予告通り、光田康典同盟に参加しました(笑

向こうでも書きましたが、私のお気に入りは以下の五曲。

ゼノギのサントラ聴きました。クロスやゼノサガに負けないくらいレヴェル高いです――凄いなー。特に 紅蓮の騎士 格好良いですね。あと 神に背くもの とか 最先と最後 とか、イメージ全部違うけど良い感じです。何処の場面で使われてるのかー。

――というかその前にゼノサガの続きやれ、私(叱咤

まあ、それは少しだけおいといて。同盟関係で検索かけて見つけました。 『名探偵に薔薇を』同盟 をば。一度見たけど行き先忘れてたから、再発見できて良かった。今度はきっちり参加と。しかし26番誰だよッ!! 上代蒼司って(大笑 世の中にはもう一人、水夏ファンで名探偵に薔薇をファンがおるのですね。希望が一個増えたような気がするよ。

同盟の主催者サマのサイトでRose Gardenというとこにもリンクを。ここには世にも珍しい、瀬川みゆき女史のCGがあるので、名探偵に薔薇をが好きな方は是非是非。凄くイメージ通りに書かれているのですよ。格好良いですー。

それはお約束。前回貼り忘れた新興ソフトウェアブランド 『MOON STONE』 さんのとこにもリンク。ここは言及する必要ないでしょう。第一作の方向性も決まったようで、楽しみにしてます。公式ファンブックでエラリィ・クイーンネタかます人ですからなー、シナリオライタの方は。それだけで動向観察確定ってなもんです(笑

あとは 『イリヤの空――』 1巻を読了。確かにこれは凄いなー、色々なところで狂ったように騒ぎ立てるのも分かる。緻密な描写とキャラクタの引き立ちぶりがここまで高く融合したものを書けるってだけで凄い。私なんて小学校や中学校の頃、かまど付き秘密基地作りとか、スパイごっことか、ハイツ巻き込んでの男女大戦争とか(笑、裏山を火事にしかけたこととか、自転車で町内一周トライアルとか色々馬鹿なことをやってた所為で、郷愁を感じるところが有り過ぎて有り過ぎて。そういう子供の頃、訳もなく馬鹿騒ぎしていた頃のことを思い出しました。ま、この辺はもっとでかいサイトで散々こぞって褒めちぎってるからそこを見。私は敢えて語らない。三番煎じ以降は極力避けるのが、メモリ有効利用のコツ。

しかし、思い出すとつくづくロクなことやってないなー、小学校時代の私は。下手すりゃ死んでるぞ――特に山火事(滝汗

色々と読むのは明日以降ということで――今日は眠い。

2002-10-10 Sunny

Teo toriatte konomama iko
Aisuruhito yo
Shizukana yoi ni
Hikario tomoshi
Itoshiki oshieo idaki
(Teo Toriatte/QUEEN)

――QUEENの日本好きはその手の人に有名らしいですが、このローマ字直訳丸出しの歌詞を見ると、やり過ぎだーと思うのは私だけでしょうか。第一、今気付いたけど、ヘボン式だと『てをとりあって』じゃなくて『ておとりあって』じゃないですか(泣

それはおいていて。語感からすると――。

手を取り合って 此の侭行こう
愛する人よ
静かな宵に
光を灯し
賢(いと)しき導(おし)えを抱く

――確かにTactics Orgeのイメージだって思います。思いますよ。でも、Teo Toriatteは駄目だと思うのです。Teo Toriatteだけは――これだけは――。

ちなみに昨日は書き忘れましたがFFTのChapter4『Somebody To Love』もQUEENの曲だそうです。本気でQUEENが好きなのだな、このシナリオライタは。

今日は紀伊国屋(ここで地上の楽園を語る言葉が数十行に渡って続くが中略)買ったのは以下の六冊。

上二つはNHKで映像となったものを見たことある人も多そうなので、敢えて言及する必要は無いでしょう。有名シリーズの原作です。下三つはミステリィ、海外物が弱いのを補う為、評判の良かったジョン・ダニング氏の作品二つ、プルマン氏の作品はもう完全に衝動買いです。電撃系はデュアンだけとりあえずキープ、他は保留。しかしフォーチュンのエピソード4――まだ五ヶ月もあるのかー。アレで一年間も待たされちゃ、やさぐれ心が落ち着きません。復習してパステルの気付いた黒フードの男を推測しようとも思ってるけど、手元に旧フォーチュンが無いのー。実家から送って貰おうかな。それで読み進めていって――推理の旋律が奏でられるのです(螺旋風に。

正体が分かったわっ。

ぶぶー。

恥。

既に一度、手紙の持ち主(Q.E.D. 証明終了10巻 魔女の手の中に)のことで無茶苦茶恥ずかしい推論をかましてしまっただけに、今回は辞退させて頂きます。というのは冗談で、エピソード4の出るまでに答えは出すつもりですのでご安心を(何が

んで、少し考えたのですが。購入本や読了本、感想を書いた作品の横にアマゾンBOOK ONEにて挙げた作品の購入欄への直リンクを貼り、作品が直ぐ購入できるような仕掛けを作るのってどう思われますか? うちは個人サイトということで、広告や管理人が特定の団体に対する肩入れによることによる訪問者への危難というのはできるだけ避けたいという方針を持ってます。書籍のオンライン購入サイトにリンクを貼ることで、利益がそのサイトの運営会社に誘導されることは間違いありません。私的には便利だなーと思うのですが、こいうのってどうなのかなーと。もしお暇があれば、掲示板かメールで意見を聞かせて頂けると嬉しいです。

で、問題がなさそうならそういう外部窓口を作ってみようかなと思ってます。

あとはようやく『琥珀の望遠鏡』の感想を書きました。といっても琥珀――自体、幾つもの求解を含んでいるので詳しい感想は書けないのですが、本気でお薦めです、この本は。食費半分、ゲーム一本削ってでも読む価値はあると思います。分厚いとかライト系じゃないとか所詮は児童文学だろとかファンタジィは余り趣味じゃないとか――そういう偏見は一切捨てて、読んで見て欲しい作品です。しつこく言うようですが、本当に凄い小説ですよ。

2002-10-09 Sunny

Let Us Cling Together As The Years go by
Oh My Love, My Love
In The Quiet Of The Night
Let Our Candle Always Burn
Let Us Never Lose The Lesson We Have Learned
(Teo Toriatte/QUEEN)

日付が少し格好良くなったと思いませんか(唐突に

[021009-1] Teo Toriatte(Orge Battle Sagaの話題)

ちなみに上記はQueenが日本人に向けて作った曲――だそうです>Teo Toriatte。あと、Episode8の副題として予定されている IN THE LAP OF THE GODS も出典はQUEENらしく。Orge BattleとMarch of the Black Queenは聴いたことあるのですが、上の二つは未チェックだったので今度、聴いてみる予定です。ただ、Episode8は――全てがSQUAREに譲渡されてしまった為、もう出るかどうかすら分からない。FFXIIの後くらいに発売されるという噂を聞いたのですが、不定のよう。もし一生出す気がなかったら、私ゃSQUAREを半永久的に恨むと思います(笑

[021009-2] 連帯責任についての苦い思い出

さて――以前、連帯責任が嫌いということを書きましたが、私ゃ別に連帯責任全てを否定している訳ではありません。例えば軍隊などでは、全体の指揮と質を高める為に同制度を上手く使っていますし、同じように一人でも欠けたり怠けたりするだけで大きな穴が空く作業や仕事などには、なくてはならない制度だと思っています。ただ、連帯責任は良い方向に働くと全体的な質の向上に働きますが、悪い方向に働くと 『皆と同じ作業分だけやれば良い』 とか 『誰か一人に押し付けたら他は楽できる――平均さえ満たしていれば罰せられない』 という、悪い方向に進んでしまいます。規律や錬度の悪い軍隊では往々にしてそのようなことが起こりますし、20世紀にほぼ全ての共産党主義体制が崩壊したのも同じ理由と言えましょう。

人間はなかなか、他人が頑張ってるのだから自分もこれだけやろうと言う気にはなりません。往々にして他人はあれだけしかやらないのだから、自分もこれだけで良いやという思考に流されがちです。或いは明らかに他の人は悪くないのに良いことをやっている人間の足を引っ張ったり。良い意味での連帯責任を保つに、組織の上の方の人間というのは如何にしてモチヴェーションを持続させるかに心を砕いていますし、多くの企業では今日、モチヴェーションを高く維持できる組織作りの追求に余念がありません。景気が底を打っている今だからこそ(以下省略)

まあ、どこぞの経済何とかの開会式ではないので、適当に堅いことは置いといて――連帯責任の及ぼす悪い例ってのを一つ。

そう、アレは中学二年の時でした。

まだ、私でも俺でもなくボクでもなく、僕と名乗っていた時です。僕は友達数人と歩いていました。エラリィ・クイーンと夏樹静子の模範に従い、その友人達を仮にX、Y、Z、Wと名づけることにします。体操服を着ていたので多分、部活の時だったのだと思います。

「明日の天気は何かなあ」Yが言った。

「よし占ってみよう」Xが答えた。

Xは足を振り上げ、ぶーん――。

がっしゃーーーーーーん。

――――。

―――。

――。

―。

ゑっ!?

上履きは余りにも強烈に放たれ過ぎ、窓ガラスと一体化してしまいました。俄かに慌てるX、己が振った話題だけに気が気ではなさそうなY、呆然とする僕、Z、Wの三人。壊れたのは、尾崎豊の歌の中でやたらと叩き壊される運命にあることで有名な、あの、学校の窓硝子です。

「どうしよう」と、X。

「行くしかないんじゃないのか」とZ。

「僕もそう思う」と僕。

無言だが促すW。

「なるべくなら怖くない先生が良いな」と、Y。

そして、同学年では一番穏やかなM先生の元へ行くことに。勿論、M先生はカンカンでしたが、それは仕方ないと思っていました。

で、最後の一言。

「代金の弁償は均等に五等分」とM先生。

僕は悪いことしてません。無責任な話題も振りませんでした。唐突でしたから、止めることができないというのは明白です。しかも僕の当時のお小遣いの四分の一もの額です。

――悪くないぞっ。

誰も僕を責めることはできないっ!!

え、お金?

勿論、払いましたよ――あはははははは。

――誰にも責める権利はなくたって、僕が悪いんじゃなくっても、ここで何もしなければ私は 悪人 決定です。貴方、正論を貫き通せますか? 自分が悪くないと最後の最後まで言い通せますか? 教師と友人達の非難を一身に浴びてまで。ぼくにはとてもできない。

――うん、なるべく責任の所在をはっきりしなければ、連帯責任というのは逃れ難い理不尽を生んでしまうのです、生んでしまうのですよ――。

――。

―。

――生むのです。

さて、話を変えましょう。

[021009-3] His Dark Materialsの番外編が出るかも?

His Dark Materials(ライラの冒険シリーズ)応援サイトにて、原作者のフィリップ・プルマンが His Dark Materialsの番外編を書くかもしれないという情報が。非公式のものらしいですが、イオレク・バーニソンとリー・スコーズビーの出会い、セラフィナ・ペカーラとファーダー・コーラムの在りし日の恋、そしてライラの四年後と、出たら這ってでも買いに行きますよって話ばかり。もう興行的理由で続編は出さないって言ってるんで、プルマン氏本人の心にだけ留まってるのかもしれませんが、出して欲しいですっ。出たら絶対、原書で読みますよ――訳されるまで待ってなどいられません。

[021009-4] もしかしてダストの正体?

今年ノーベル物理学賞を取った小柴昌俊氏の専攻はニュートリノだったとのこと。存在の予測されたニュートリノの検出、並びに質量が存在することを示したことが受賞に結びついたとのこと。このニュートリノという物質、所謂ダークマターの最有力候補ということで――もしかしたらライラの冒険に出てくるダスト粒子がこれに当たるのかなーと妙な想像をめぐらせたこともあり、こちらで取り上げてみました。しかし、となると――メアリー女史が映画ではお爺さんになったりしないだろうな、どきどき(お

[021009-5] おお、まるでロケットマン第二話だ(笑

RSA社の64ビット暗号解読というニュースを見て。4年もの時間と33万1000人のボランティアの力を集め、ネットワークを用いた並列計算により解読に成功した模様です。これってロケットマンの第二話でやってた 『臆病者の選択』 って話とそっくり(勿論、違法と合法の差はあれど)と思いませんか? 良いですね、こういう地道な努力と革新的なアプローチで壁を破るというのは。ニュースを聞くだけでどきどきします。

というわけで、今日はニュース系みたいにしてみました。しかし悉くストライク・ゾーンを外した話題だな、これって(汗

追記:付け終えたコンペの感想をざっと眺め回してみる。保呂草潤平、瀬在丸紅子、犀川創平――こんな名前が感想に入るのは間違いなく私だけだよなあ(笑

2002-10-08 Cloudy

[021008-1] 雄牛! と叫ぶ前にSPAMメイルで遊ぶ方法

妙に気合の入った長文(英語)のメールが届きました。軽く目を通してみても、それが鼠講ということは燎原の火の如く明らかなので、訳してみました。もっとも私ゃさらさら訳すつもりなんてありゃあせん。Exciteの翻訳ページにご登場願いました。ただで対英翻訳ができるなんて――情報化社会万歳、ネットワーク万歳、というわけで早速実行することに。おっとその前に、今から載せるのは鼠講の勧誘メイルですので、間違っても興味を持って投資など考えませぬように。では翻訳――の前に比較の為の原文。読むのが面倒という方は、強調部だけ注目しておいてください。この先に出てくる訳文の衝撃度が増す筈です。

Hello!

You may have seen this business before and ignored it. I know I did - many times! However, please take a few moments to read this letter. I was amazed when the profit potential of this business finally sunk in... and it works!

With easy-to-use e-mail tools and opt-in e-mail, success in this business is now fast, easy and well within the capabilities of ordinary people who know little about internet marketing. And the earnings potential is truly staggering!

I'll make you a promise. READ THIS E-MAIL TO THE END! - follow what it says to the letter - and you will not worry whether a RECESSION is coming or not, who is President, or whether you keep your current job or not. Yes, I know what you are thinking. I never responded to one of these before either. One day though, something just said: You throw away $25.00 going to a movie for 2 hours with your wife. What the heck. Believe me, no matter where you believe those feelings come from, I thank every day that I had that feeling.

I cannot imagine where I would be or what I would be doing had I not. Read on. It's true. Every word of it. It is legal. I checked. Simply because you are buying and selling something of value.

AS SEEN ON NATIONAL TV:

Making over half a million dollars every 4 to 5 months from your home.

THANKS TO THE COMPUTER AGE AND THE INTERNET! BE AN INTERNET MILLIONAIRE LIKE OTHERS WITHIN A YEAR!!!

Before you say Bull, please read the following. This is the letter you have been hearing about on the news lately. Due to the popularity of this letter on the internet, a national weekly news program recently devoted an entire show to the investigation of this program described below, to see if it really can make people money. The show also investigated whether or not the program was legal.

Their findings proved once and for all that there are absolutely NO laws prohibiting the participation in the program and if people can 'follow the simple instructions' they are bound to make some mega bucks with only $25 out of pocket cost.

DUE TO THE RECENT INCREASE OF POPULARITY & RESPECT THIS PROGRAM HAS ATTAINED, IT IS CURRENTLY WORKING BETTER THAN EVER.

This is what one had to say: Thanks to this profitable opportunity. I was approached many times before but each time I passed on it. I am so glad I finally joined just to see what one could expect in return for the minimal effort and money required. To my astonishment, I received a total $610,470.00 in 21 weeks, with money still coming in.

Pam Hedland, Fort Lee, New Jersey. =============== Another said: This program has been around for a long time but I never believed in it. But one day when I received this again in the mail I decided to gamble my $25 on it. I followed the simple instructions and walaa ..... 3 weeks later the money started to come in. First month I only made $240.00 but the next 2 months after that I made a total of $290,000.00. So far, in the past 8 months by re-entering the program, I have made over $710,000.00 and I am playing it again. The key to success in this program is to follow the simple steps and NOT change anything.

More testimonials later but first, =======

これを二分割して翻訳にかけてみたさ。以下訳文。こちらも強調部に注目して下さい。

こんにちは!このビジネスを以前に見るかもしれないし、それを無視しました。私は、行ったことを知っています。多くの回!しかしながら、この文字を読む少数の瞬間をとってください。私は驚嘆しました、いつ、最後に沈まれたこのビジネスの潜在的利益...また、それは作動します!使いやすい電子メールツールで、また選ぶイン、電子メール、このビジネスにおける成功は今速い、容易、そしてインターネット・マーケティングのことをほとんど知らない普通の人々の能力内によく。また、 所得可能性は本当に千鳥足です! 私はあなたに約束を作りましょう。終了へこの電子メールを読んでください!― それが文字に言うことに従ってください。また、RECESSIONが来るか、誰が大統領か、あるいは、あなたが現在の仕事を維持するか心配しないでしょう。はい、私は、あなたがどう思っているか知っています。私はどちらかの前にこれらのうちの1つに応答しませんでした。ある日しかしながら、何かがただ言いました:あなたの妻と2時間映画に行って、遠方に25.00ドル投げます。何、地獄。それらの感情が来るとどこに信じても、私を信じる、私は、そのを抱いたことに毎日感謝します。私は、どこにいるだろうか、あるいは、私が何を行うだろうか、想像することができません、持っていた、私、ない。読み続けてでください。それは真実です。そのすべての単語。それは有効です。私はチェックしました。単にある程度の値を買っており売っているので。

全国テレビで見られたAS:あなたの家で4〜5か月ごとに50万ドル以上を作ること。コンピューター時代およびインターネットに感謝!一年以内に他のもののようなインターネット百万長者です!!! 雄牛と言う前に、下記を読んでください。 これは最近ニュース上で聞いていた文字です。インターネット上のこの文字の人気により、全国毎週のニュース番組は、それが実際に人々利益を出すことができるかどうか確かめるために、下に記述されたこのプログラムの調査に最近全ショーを当てました。そのショーは、さらにプログラムが有効かどうか調査しました。絶対にあるこれを最後に証明されたそれらの発見物、プログラムへの参加を禁止するNO法則、そして場合、人々、できる「単純な指示に従う」 それらは25ドルだけの現金支払原価であるメガ雄を作らざるをえません。 人気&尊敬の最近増加によりこのプログラムは到達しました。それは現在作動していますこれまでよりよい。これは一つが言わなければならなかったことです:この有益な機会に感謝。私は何度も以前に接近されました、しかし私がそれを渡すごとに。非常に嬉しいので、私は最小の努力の代わりに人が何を予期することができるか単に確かめるために最後に参加しました。また、金銭は要求しました。私の驚きに、私は、まだ中へ入る金銭と共に、21週間で610,470.00ドルの合計を受け取りました。パムHedland、フォートリー(ニュージャージー)。

別のものは言いました:このプログラムは長い間存在していました。しかし、私はそれを信じませんでした。しかし、ある日、メイルでこれを再び受け取った時、私は、それに私の25ドルを賭けることを決定しました。 私は単純な指示およびwalaa.....に従いました。 3週間後に、金銭は中へ入り始めました。私が240.00ドルを単に作った最初の月だがその後の次の2か月、私は合計290,000.00ドルを作りました。これまでのところ、プログラムを再び入れることによる過去8か月で、私は710,000.00ドル以上を作りました。また、私はそれを再びしています。このプログラムにおける成功の鍵は単純なステップおよびNOTを次のとおりです、何でも変更します。より多くの後の証明書だが1位の、

――――。

―――。

――。

―。

なんか――英文訳した時に何処かの電波を取り込んじまったんじゃないかなっ! と思うくらいの、妙訳バリバリです。巷で噂の 『ロード・オブ・ザ・リング』 の字幕なんて屁でもありません、これを読んだ後じゃ。

  1. 所得可能性が千鳥足――この訳文に紛れ込んだ電波の良心的なところが伺えます(笑 絶対に上手くいきっこないって暗示ですね、これは。
  2. 雄牛と言う前に――雄牛っ! 誰が鼠講の勧誘文を読んで雄牛っ! なんて叫ぶのか、できれば詳しく教えて欲しいところです。
  3. それらは25ドルだけの現金支払原価であるメガ雄を作らざるをえません――何ですか、その25ドルで作れるメガ雄って――アレですか、クロマティ高校のアレの量産型ですか(笑 一体、こんな電波な文に変えたのは誰なのか――。答えは――そう、最後の方にあったのです。
  4. 私は単純な指示およびwalaa.....に従いました。

これです、このwalaaなるものが、この怪文書に電波を紛れ込ませた張本人なのです。つまり、これは危ぶまれるべき陰謀を誰かに伝えようとしているwalaaという人物の助けの声なのです。そしてExciteの翻訳に隠されたデコーダでのみ解読できる――盲点です。そして、私には分かりました。これは25ドルで作られるメガ雄が大量生産されるとき、人々は雄牛っ! と叫び、それに従わざるを得ない――つまり、メガ雄による人類支配のシナリオが記述されていたのです。これは驚きっ!!

――――。

―――。

――。

―。

結論。

かの有名漫画MMRは毎回、こんなノリで編集会議がなされて来たのかなあ(苦笑

[021008-2] Switch Back and Step Back

こんばんは、昨日に続けての長い前フリですが、こういうことをやるのは得てして日常のネタが無い時に限られますが、どっこい今回は違うのです。

私――10日に東京出張することになりましたー。ってまだ十日しか経ってないやん(泣

という電話が昨日、本社からありました。私ゃ焦って飛行機の予約とホテルの予約取りましたよ。支社の方も巻き込んで。そしたら今日――来なくて良くなったよと電話が。

――――。

―――。

――。

―。

そっこーでキャンセル(大焦

三日前に読んでおいて二日前にキャンセルしないで下さいよぅ(大泣 

明日になってまた「ごめん来てくれ」とか言われたりしないかと思うだけで――胸が非健康的に震えます。沈鬱、そしてブルゥ――嗚呼、確率論の父に物語とはいえ死んでしまえと浴びせかけたことが悪かったのか(ちなみに確率統計論の始祖はフェルマーとパスカルなのです――参考の程に)どうにもこうにも。これ以上、私の運を下げないでおくれ(錯乱気味

まあ――会社っていうのはたまに仕事と関係ない場所で不条理なのです。

2002-10-07 Cloudy

ぼくのなつやすみ(煉獄篇)

最初に。

この話はタイトルこそあれですが、バックに井上陽水の少年時代をかけてはいけません。もしバック・ミュージックが欲しければ――黒夢の少年をお薦めします。

ちなみに、この物語に出てくる少年Kは実在の登場人物とは一切関係ありません――多分。

では――どうぞ。


ボクは水がキライだ。なんというか、キライなのだ。ようちえんのころから、かおを水で洗うのがこわかった。かおを水につけるなんてもってのほかだ。だから、ボクはうきわやビートばんなしでははしっこから一ぽも進めなかった。おかあさんはよわ虫だーと言うけれど、だめなものはだめなのだ。でも、水の中につかるといきができなくなるのだから、こわいとおもってもそれはぜんぜんふしぎではないはずだ。

それよりもボクは、なぜながいあいだいきをしないでだいじょうぶなのか、そのほうがふしぎだった。おとうさんは、にんげんはりくに上がってしんかしたと言っていた。わざわざ水につかるひつようはないじゃないか。よのなかはまちがってる

でも、ボクがどんなに言ってもげんじつは大人がきめてしまう。今の大人のルールでは、プールでかおをつけられないとせいせきはがんばりましょうになる。ちなみにボクのがっこうでは[よくできました]と[できました]と[がんばりましょう]の3つにわかれている。[がんばりましょう]はクラスで一人か二人にしかつかないので、これをとることはとてもくやしい。

とうぜん、ボクはなつやすみもほしゅうでプールにかよわなければならなくなった。しょうじき、おなかがいたいと言って休もうかとおもったけど、にげるのはひきょうだとおもったのだ。でも、水がこわいのをなくすのはむりだとかんがえていた。ボクは水がこわいのだから。

そしてしょ日。みんなは学こうに行くことなくあそびまわっているのだろう。そんな中、一人で学こうにかようボクはとてもみじめだった。まちがいなく、ボクははい北しゃだった。ボクが大きくなったら、えらくなって水にかおをつけられなくても[がんばりましょう]がつかないようにしようと、ボクはほん気でおもった。

学こうにつくと、K先生というたんにんの先生がまっていた。この先生はすこしこわいけど、いつもはやさしい先生だ。だから、ボクにむりなことはさせないとおもっていた。

おもっていたんだ。

でもそれはまちがいだった。

とんでもないまちがいだったんだ。

つめたいシャワーをあびてしょうどくそうにこしから下をゆっくりつける。ボクはしょうどくそうのにおいがきらいだ。プールにやってきたという気ぶんになるからだ。でもボクはがまんした。そうしないと先生がげんこつでぶつからだ。まえにげんこつでぶたれたやつがいるから、まちがいない。ボクはそいつがボクのことをいじめるからないしん、ざまあみろとおもった。

かみさま――ボクはいのった。かみさまにいのればよいことがあると、おばあちゃんが言っていたからだ。あまり水の中に入らずにすみますように――ボクはいのった。

じゅんびたいそうがおわって、ボクはたんにんの先生にいきなりかくりされた。ボクだけべつのとっくんをするそうだ。なんだろうとおもいつつ、ボクはせのとどかないふかいほうのプールに――。

なげこまれた――。

いっしゅん、なにがおこったのかわからなかった。けど、みずははなや口からようしゃなく入ってくる。このままではまずい、なんとかかおを水からあげると先生が水の中に入ってボクのほうにやってくる。たすけて、ボクは先生にしがみついた。

ボクははじきとばされ、もちあげられて水の上にたたきつけられた。ぶくぶくぶく、空気のかたまりがボクのまわりをうろうろとーー、水がー水がー、おじいちゃんたすけてー。

それでもがんばってふ上すると、でも先生はすぐにボクをなげとばす。ざばーん、がばごぼごぼ――いやだー、こんなのいやだー。

おねがいやめてー、ボクしぬのはいやだー。なげてはぽーい、しがみついてはぽーい、ないてもさけんでもわめいても先生はようしゃしてくれない。

そうだこれはゆめだ、こんなことはゆめにきまってる。でもはながつーんとするから、ゆめじゃない。げんじつだ。いやだーいやだー、ボクはさけんだ。ボクはさけんだ。ボクはさけんだ。

さけんでもそれはげんじつだった。先生はようしゃしてくれない。ボクはこころの中でさけんだ。 のーもあひろしま、のーもあひろしま、あやまちをくりかえすなー

――そのねがいはつうじなかった。

――――。

―――。

――。

―。

けっきょくのところ、あらりょうじというのはあるらしい。ボクはそのとっくんのせいでなぜか、かおをつけてもへい気になった。なぜ、そうおもえるようになったかはわからない。それはボクがまだ子どもだからだろう。きっと大人になれば分かるに違いない。大人はなんでもしってるから、ボクが大人になればきっとわかるのだ。

でも、とりあえずはボクもげんきんだった。かおをつけられるようになり、およげるようにもなると、せんめんきにかおをつけておかあさんやおじいちゃんやおばあちゃんをおどろかせてやった。ボクもやるきになったらこれくらいできるんだぞと、じまんしてやった。みながおどろくので、ボクはすこしよい気ぶんになった――えっへん。

でも、あんなのはもういやだ、もうたくさん。お水をのみすぎておなかがたっぷんたっぷんだ――ちくしょう。おかあさんのりょうりがおなかに入らないんだから。

――ちなみにその日、おふろでちょうしにのってしゃんぷーが目に入り、タイルの上でのたうちまわった。しかしそれはべつのものがたり、またべつのき会にかたることにしよう。

おわり。

――。

―。

えんどろーる。

登場人物

少年K

K先生

名もなきいじめっこ

少年Kの家族

ばっくに流れる黒夢の曲。

(前略)

少年は夢見てるーーー♪

(中略)

少年は叫んでるーーー♪

(中略)

どこまでも。

どこまでも。

どこまでも。

――――。

―――。

――。

―。

ぼくのなつやすみ(煉獄篇) おわり


――ちなみにこのK少年、とある筋からの情報によれば17年経った今でも、何故自分が水恐怖症を克服できたのか未だ、よく理解できてないそうです(笑

さて、どこぞのラヂオ番組の開始風に始まったのですが、他に書くことがありません。上記は単なるネタの掘り起こし、再利用、アーカイバからの略奪行為、幼児退行です。いや、以前に久慈光樹さんがやってから私もこういうの、一度試してみたいと思ってたんですよね。ようやく念願が叶いましたー。

ちなみに上記の物語は小学校に入って最初の恩師であるK女史に捧げます――繰り返し言いますが、物語のK先生とK女史は違う人ですからねっ(念押

あとは相変わらずサイトの微調整をしてました。Googleの検索機能に寄生した似非自己サイト検索機能(但しGoogleが引っ掛けてくれるには少しの時間がかかりそうですが)にトップページのアクセス性の向上作業、リンクページに有名な検索エンジンのサイト軒並貼りなど、より外に出て行き易い仕様になりました。

こんぺの方の結果は6位だったよう――前回もそうでしたが、今回も公共の場ということにかこつけて肩の力をを抜きつつ真面目な顔して本気で実験したSSでしたので、これだけの評価が貰えたのは素直に嬉しかったです。感想や今回のお気に入りは近い内に掲示板に書くのでここでは省くとして。

読んで下さった皆様、感想を下さった方、ありがとうございましたー。あとで掲示板の方にもレスをする予定ですが、こちらでも述べておきます。

しかし、やっぱ誰もタイトルの元ネタ分かった人がいないのか――ああ、もうっ、こちらもネタバレしておくと、ルース・レンデルの 『死はもはや存在しない ―No More Dying Then―』 って作品がタイトル引用元です。前回の 『Falling Down』 よりは(ちなみにこっちは 『Q.E.D.―証明終了― 』 第8巻収録作品 『フォーリング・ダウン』 より取りました。)分かり易いと思ったのですが――。

やっぱ、ミステリィネタは分からないのかしらかしら。題名だけで思いつくだけでも――森博嗣、麻耶雄嵩、浦賀和宏、有栖川有栖、北山猛邦、アガサ・クリスティ辺りを引用元にしてるのですが、指摘あったのは最初の作家の方だけでしたし。

――これだけ、少し侘しいと思いました(半泣

いじょ、終わりっ。

2002-10-06 Rain

Il pleure dans mon coeur comme il pleut sur la ville
(lipIcme dans mon Comm/Verlaine, Paul)

いきなり仏語持ち出して何やねんと言われそうですが――このサイトでは割とよく出ている一文の原文ママというやつです。仏蘭西の詩人、ヴェルレイヌの詩の一部と言えば、分かって頂ける方もいるかもしれません。

ちなみに訳は 『巷に雨の降る如く 我が心にも雨ぞ降る』 です。あっはっはー、今日は雨で結局は引きこもってた記念ということで(お

やってたことはサイトの微調整が2割。こっちは縦だけなく横にもメインのコンテンツに飛べるような場所を追加して、ヘッダに色々と情報も追加。パラメイタをちょくちょく弄り、よりシンプルに、よりふにゃふにゃーとした表示のされ方をするように改良しました。で、こんぺの採点が2割。最終的に付けたのは6割強くらい――全部は無理でした。実際のお引越しにサイトの引越しも重なってたら無理だと思うのー(弱音 幸い、生活リズムは安定しているので中編の方はもちっと頑張ろう。

残りの5割は 『ネシャン・サーガIII 裁き司最後の戦い』 に費やされました。この分厚い書物ともようやく、決着を付けたという感じです。少し急ぎ足というかんはありましたが、バール=ハッザトとの肉体的・精神的闘争が目一杯で、正にジェット・コースタのような味わいです。ヨナタンと伝説の杖とはまるきり正反対のイメージでしたが、総ての物語の関連付けや精緻な世界の作り方は他の大作ファンタジィとも通じるところがあり、ネシャンという世界を堪能させて頂きました。少し御都合主義と言えなくもないですが、己を失わないこと、創物主ひいては総ての生き物に対する愛を全うすることに己を捧げる主人公 ヨナタン/ジョナサン の存在は、少し危なげながらも魅力的だったと思います。最後の〆め方にエンデを意識してるのには少しクスリとさせられました。

個人的には第二巻 『――第七代裁き司の謎』 のラストが好きです。齢を重ねた老人二人の、とても優しく心の重みに満ちた姿がとても印象的でした。

で、残りの1割はって? 本屋です。で、例によって児童書のコーナをうろついてる妖しいお兄さんだったのですが、そこであるものを発見。

ドリトル先生シリーズ――。

全13巻っ!

このとき、私の胸に一つの指輪の誘惑のように抗い難い感情が。

全部買ってしまえ!!!

賃金労働者
唯一の特権。

大人
買いを
しろっ!!!!!!

――暫し熟考し、一巻だけ欠けているのに気付き呪縛から解放。私は指輪の誘惑を撥ね退けました(お

帰ってみると直ぐに注文していた 『シルマリルの物語』 が到着。ファンタジィ書物がどんどん増加してます。取りあえずは 『イリヤの空――』『赤緑黒白』 を読了してから、取り掛かろうと。先ずは 『モモ』 を読みます。

2002-10-05 Sunny

犯人は 左へ進んでください。

上のメッセージを見て何のことか分かった方。

同士ですね(何が

公開して一週間ってメッセージを一年間近くほったらかしてた自分って一体――(自己嫌悪 リンク抜けも沢山あるし、もうちっと頻繁にリンク情報は更新しなければ駄目ですねっ!

苦戦しながら、新サイトに仮引越しすることができました。仮――というのはまだSSの移転が終わってないから。いちいちマークアップのやり直しなんてやってられません。簡単なスクリプトを組むことである程度まではシステマティックにいけるのですが、やっぱ手動で入力しなければいけない情報もある訳で。中には一作品でファイル50個を越えるという凶悪なものもあるので、一日やそこらじゃ移せないのでした。

と、リンクを17箇所追加しました。以前からリンクの約束をしていたところ、完全に己の趣味で貼った所、以前から交流があったところでどさくさに紛れて貼った所、光田康典氏らぶーで貼った所(笑 と色々ありますが、輪を増やしました。入口は広く、出口も広くの精神で。

掲示板はゲストブック用としてTCUPの掲示板を借りました。それとアクセス解析も新たに追加してます。リファラも狩ってますので、何処から来たのか悟られたくない人は、お気に入りにするなりURLを直打ちするなりすれば回避できます。カウンタも新調して、結構他力本願な管理体制へと移行しているようです。

あとソース見りゃ分かりますが、今回はデザインにTABLEタグ使わないことに拘りました。CSSをかなり勉強し、他人のスタイルもちょぱって、色や配置の微調整を繰り返し、ブラウザの互換性のなさに泣きながらも何とか完成です。CSSが嫌いだーっていう人間が多いのも分かります、統一した表示のされ方しないのだもの。私のサイトだって、結構強引に辻褄合わせたところがあるし。しかし、基本形は定まったので、これからはデザインの管理がもっと楽になります。

あとは、サイトの規定とかも変えました。余り書かなさ過ぎるのもアレみたいなので、割と細かにうちのサイトの管理方針がいかに適当であるかを綴ってあります(笑 どこにリンクしようが、アンリンクしようが、引用しようが、要約しようが、自由ということで。また、そんなことするような尊厳の腐り切った人間はいないと信じたいが、コピィして勝手に別のサイトで自分の書いたように振舞おうと、割とどうでも。そんな馬鹿とは関わり合いにすらなりたくないので、こっちからは何も主張しません。泣き寝入り――と言えば悲劇的だけど、著作権なんてWebに一度公開したらもう、有名無実のようなものですから。あんまそういうのも信じられない世の中なのかもしれないけど、ネットワーク使用者の良心ってものを、私はもう少し信じたい。GWのサリィ・ポォみたいに。

まあ、それは割とどうでも良いとして。新しいスペースで適当に歩き出して『続』なんて文字もついたけど、やってることは微塵も変わりはしません。これからも同じようにやっていくのでしょう。それでも良ければ、これからも宜しくお願いします。

1つだけ願い事があるとすれば――幻水のアイコン、できれば使って欲しいなーと(笑

では、続きの作業は明日ということで。

2002-10-04 Cloudy

すべてが夢のようだった、遠い夏の日々
わたしたちは風のようにかけぬけ……
おまえは、空から落ちた
ひとつぶの 星のかけらだった……

(Radical Dreamers 盗めない宝石)

上記。SFCで発売された 『Radical Dreamers』 という作品からの引用です。元々はサテラビュー配信専用ソフトで、この作品を目にした方は殆どいないであろう、幻の作品。トリガーとクロスを繋ぐ作品ということで是非ともやってみたいんですが、今ではほぼ不可能らしく。私ゃクロノ・トリガーもクロノ・クロスもかなり好きで、特にクロスは初代PSでプレイしたRPGの中で最も思い入れの高い作品の一つ(もう一つ、直ぐ浮かぶのが幻想水滸伝ですね)なので尚更、再販してくれないかなーとか思ったりします。

しかし、クロノのシリーズって何気に台詞回しが綺麗で良いです。なんか詩的で、難しい謎解きのようだけど、そんなもの考えないでただ感じれば良いじゃんって――一言ずつからそういう雰囲気が漂って来ます。上記の科白もそうですし、クロスのオープニングも然り。

―CHRONO CROSS 時の傷痕―

始まりは何だったのだろう?
運命の歯車は、いつからまわりだしたのか?
時の流れのはるかな底から、
その答えを拾いあげるのは、
今となっては不可能に近い…
だが確かにあの頃わたしたちは、
おおくのものをあいし、
おおくのものをにくみ…
なにかを傷付け、
なにかに傷付けられ…
それでも風のように駆けていた
大空に笑い声を響かせながら

この言葉だけで、壮大な冒険ってものを感じられるでしょう。こういう科白が全編に満ちているのです――魅了されたのも当然というべきか。でも――Radical Dreamersメインのサイトがあったのですが、これを見るとRadical――でしか語られてないことが結構ある気がしました。私もこの知識があれば、初見でもう少し理解度を深められたのですが。私も一度やってよく訳が分からなくて、攻略本の情報と再プレイでやっとこさ理解できたくらい複雑なストーリィですからな。

ただ、お薦めできる作品であることに変わりはないですな――今なら安いですし。面白いRPGがないかと言われると先ず、私ゃ幻水の話を振り、はまってくれたら次にクロノを薦めるようにしてます。しかし――やっぱ微妙に流行りものからずれてるな、私は。

今日は博多駅口の紀伊国屋書店に行きました。一階全部本屋だけあってまあ、品揃えが凄いこと凄いこと。何か地上の楽園? 対オーソリティ用最終要塞? みたいな。ここだけで私、ご飯三杯食えますってくらい、本の山。いやあ良い街だ、博多って(お

で、下にDVDも売っていたので 『ロード・オブ・ザ・リング』 のコレクタエディションと 『モモ』 (ミヒャエル・エンデ著:岩波書店)を購入。本当は 『鏡の中の鏡』 という作品も欲しかったのですが、見当たらなかったので。 『ネシャン――』 は通勤中を見計らって200ページほど読みました、40%というところです。

では、暫くはDVD再生機となることが確実となったPS2にて心ゆくまで楽しもうと思います――ロード・オブ・ザ・リングを。

でわ、さやうなら。

2002-10-03 Sunny

「神を信じるのをやめたとき、善悪を信じるのをやめたの?」

「いいえ。ただ、わたしたちの外に善の力と悪の力があると思うのをやめたのよ。そして、善と悪は、人間のおこないについていえることで、善人と悪人がいるわけじゃないって信じるようになったの。わたしたちにいえるのは、これはいいおこないだ、だれかの役に立つから、あれは悪いおこないだ、だれかを傷つけるから、ということだけ。人間は、単純にレッテルをはるには複雑すぎるわ」
(琥珀の望遠鏡 ―The Amber Spyglass―)

今日もライラの冒険シリーズより。やや子供向けに噛み砕かれてはいますが、含蓄のある言葉だと思います。 『ネシャン・サーガ』 と並行して現在、 黄金の羅針盤 を再読しているのですが――何時か、イオレク・バーニソンに会いに北極に行きたいとか半ば本気で思いそう。ちなみにイオレクというのは鎧を付けたクマさんなのですが、こいつがめっさ格好良いのです。何というか? 燃える存在なのですよ。

昨日、お酒のせいですっかり忘れていた 『ロード・オブ・ザ・リング』 のDVD版を買おうと足早に帰っていたら本拠地からの電話。

障害発生っ!!

会社へリターン決定。

ちまちまと対応。

買いに行く気力ないっちゅうねん(汗

なんか、どっかのやらせバリバリなバラエティ番組さながらに強制イヴェントが入りました。最近、ちょっとずつネタの王様に好かれ始めています。良い傾向なのか悪い傾向なのか。でも、同行していただいた先輩に、上手い豚骨ラーメン奢って貰ったので、それは嬉しかったり。そのラーメン店は 元祖長浜屋 という、生粋の関東人などが喰うと拒絶反応すら起こすらしいと先日も所内で物議を醸し出していた、そのものだったので少し緊張しましたが、私はそれと対峙しました、真っ向から。これを捻じ伏せられるか否かで、福岡への順応性が分かってしまいます。謂わば私は期せずして、試されていたのです。

ビッグ・マザーに(違

私は――それを貪るように喰いました。

替え玉なんかも、しちゃいました。奢りだって最初に聞いてれば、絶対にしなかったと思います(滝汗

そう、ぶっちゃけて言うと――。

美味し。

素晴らしく、美味し。

――――。

―――。

――。

―。

母君、父君、色々なことがあったけど私、この街がとても好きになれそうです(お

――週末は屋台のラーメンを喰い歩くか。

追記:初めてAmazonの書籍購入を試しました。購入したのは 『シルマリルの物語』 (J・R・R・トールキン著:評論社)の上下巻。何処の本屋に行ってもみかけないのですが、意外にあっさり買えて満足風味。この調子で ドラゴンランスゲド戦記 も揃えようかしら。

ハードカヴァの本ばかり増えて、一年後に哭くっていうのは分かってるんでけどね、重々。

2002-10-02 Sunny

ぼくが戦ったのは、戦う必要があったからだよ。天性は選べないけど、自分がすることは選べる。ぼくはもう自由だから、これからは自分の意志で選んでいくよ。
(琥珀の望遠鏡 ―The Amber Spyglass―)

ライラの冒険シリーズ第三部、琥珀の望遠鏡より。二人の主人公の内の一人であるウィルが、ある決意を持って前進していくことを誓うシーンなのですが、強い人間の言葉です。彼はここから、大人という階段を少しずつ進んでいきます。ライラの冒険シリーズを通して、作者が知らしめたかった大人という像の一つとして、自由意志を選択できる強さというのがあるのかなということを、切に思わせる科白です。ちなみにライラの冒険シリーズは、私が目下、一大推薦し回っている児童文学系ファンタジィ。兎角移り気な私が、生涯に渡ってこの作品と人間の触れる機会を少しでも促そうと真剣に考えるくらいの作品です。昨今のファンタジィ・ブームに照らしてすらマイナな位置にある本作ですが、それを抜きにしてもこの作品を読んでないというのは余りに勿体無さ過ぎ。見つけたら必ずゲットして読むが吉です。間違いなく震えます、ドキドキします、そして感動します。

――琥珀の望遠鏡の感想も早く書かないとなあ。

話は変わり。二日目は、やぶさかない程度に飲まされました。しかも余り体質に合わない酒だったのか、お腹がぐりょんぐりょん言ってます。腐ったおにぎりや腐ったパンを食べた時のあの効果音。そう言えばトルネコの大冒険3が10月30日発売ですねー、楽しみですー(現実逃避気味

まあ、それは置いといて。今は 『ネシャン・サーガIII 裁き司最後の戦い』 を読んでます。前作の 第七代裁き司の謎 が評判通り、息をつかせぬ展開の連続で私の心を満たしてくれたので、こちらもかなり期待できそうです。

2002-10-01 Sunny

今日は新職場、初出勤でした。とある情報筋で、初日にしこたま飲まされると言われていたのですが、嘘だと分かりました。なーんだたばかられていただけか、納得納得。

オノレ――コレガ、シンテンチニムカウモノヘノ、シウチカ(ナミダ

まあ、それはさておき。今日は 『スパイラル―推理の絆―』 のアニメ第一話を観ました。え、何で観れたのかって? やだなあ、しっかり録画してたからに決まってるじゃないですか。さっくりと観ましたよ、ええ観ましたとも。

(黙して観測後の感想)

うっわーー、無茶苦茶、中途半端ーー(嘆

アニメの製作者、ぶれちるが全部揃うまで端折りまくる気満々です。

ということの他に、余り語れることがないのでした。

しかし、最近はSSこんぺの影響か、所々で文章作法や物語がどうあるべきかとか真剣な意見が述べられていて、耳が痛いなあと思うことがたまにあります。特に三点リーダとかの決まり事は、初めてそういうのを見るまで知らんかったような気がします。ええ格好しーでみーはーな私は、そういう規則が全て海外推理小説の模倣でした。アガサ・クリスティのような文章を目指し、もろ形から入っていったのです。ちなみに文章自体は同女史やクイーン、ヴァン・ダインを倣って英対訳風の堅い堅い文体を理想に、物語は浦賀和宏氏の 『時の鳥篭』 に迫るものを目指して。理念を他者から拝借しまくってる億劫者、それが今の私さ。

まあ、それはさておき――でも、文章規則なんてものはある程度、適当で良いと思うのです。即物的な公正的精神で、規則はゲームや制限性のある事象に対して須らく適用されるべき、などと考えてる訳じゃない限り。自分は規則に煩い人間なので、自らを縛り過ぎない程には守ってますが、規則だけに縛られてると真に奇抜で優れた読み物など生まれんと思うのです。例えば――少し前に読んだミヒャエル・エンデ氏の作品で 『はてしない物語』 というものがありました。これは文字の大きさや色、挿絵、装丁に至るまで全てが折り重なり、優れた一つの作品です。こういう作品は、文字に関する作法、規則性だけが小説の総てだと思っている人間には到底できない発想でしょう。色や文字の大きさ、文字を越えた仕掛けでより楽しめる作品を作ろうという気概があるのなら、寧ろ規則や作法なんて積極的に破っていく方向で行けば良いのです。少なくとも私はそう思います。

失敗も数多くあろうでしょうが、その中から第二、第三のはてしない物語が生まれるかもしれないと思うと、考えただけでも楽しい気分に――なるのは私だけなのかなー。

でも、文字によって世界観の色分けって――ええ、私も本気で真似してみたい。みーはーですからねー私は、琴線に触れたものは試して見たくなるのです。例えば、火の国なら濃い赤とか、水の国なら群青とか、目に負担とならぬような配色を選んで。で、挙句の果てには白地に白い文字。名づけて 『読めない国』 (笑 これは本でやったら はだかの王様 と同じですが、Webブラウザなら反転すりゃ見えるから――。

ぐっ!(親指

――――。

―――。

――。

―。

誰か、私の代わりにやって下さい(他力本願

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