二月三日 水曜日

第五場 回想

 授業の終わりを告げるチャイムが、学校中に鳴り響く。わたしは黒板に書き写される文字を、ノートに取ることなくずっと外を眺めていた。空は昨日の雪が嘘のように晴れ上がり、中庭に積もった雪は冬の太陽の光を浴びて宝石のように乱反射している。ヒータの効いた教室の空気に微睡むこともなく、また教師の弁舌に眠気を誘われることもない。ただ、ぼーっと、何の意味も無しに時を過ごしていた。「今日はここまで」という声と共に、教師はいそいそと教室を去る。あとには書きかけの数式と、ようやくの放課後を迎えられた生徒の歓声が残される。本来なら、わたしにとっても楽しい時間の始まり。けど、今はとてもそんな気分になれない。祐一と香里、授業から解放されたことの喜びを分かち合う大切な二人がここにいないから……。一昨日も、昨日も、今日も。

 その理由を、わたしは知っている。祐一と香里にとって、とても大切な、大切な人がこの世から永遠に失われてしまったから……それはわたしにとっても最初は信じられないことだった。

 一昨日の夕食後、祐一はその前日に遅れて帰って来たわけをわたしとお母さんに話してくれた。栞ちゃん……わたしも一度だけ彼女と話したことがある。バケツのような容器に山一杯のパフェに、わたしと栞ちゃん、祐一、香里の四人で一生懸命挑んだ。食べ切ることはできなかったが、あの時の充足感と栞ちゃんの笑顔は、今でも容易に思い浮かべることができる。そして夕暮れ時、香里が栞ちゃんのことを妹だって呼んだ時の得もいえない幸せそうな表情。わたしはあの時、栞ちゃんが重い病気で苦しんでいることなんて全く分知らなかった。甘い物が好きで、明るい話題が好きで、そして懸命に恋をしている……そんな普通の女の子にしか見えなかった。それがたった一週間の、瞬きのような短い幸せでしかなかったなんて、あの日には想像すらできなかった。

 ただ、友達になれるんじゃないかという願いはあった。祐一と香里、相異なるようで実はよく似た性格の二人を心から好きでいて、また心から愛されている……だから、わたしと栞ちゃんも仲良くなれるんじゃないかって……。あの日はあれでさよならだったけれど、同じ学校に通っているからまた会える。その時はわたしから笑顔で話しかけよう、またあの日みたいに笑いあえたらなんて計画を心の隅っこで立てて……。

 けど、今はそんな想像も虚しいだけ。

 祐一の話を全て聞き終わった時、わたしは思わず涙を流していた。それは栞ちゃんが死んだ悲しみに、鈍感な自分への怒りも少しは含まれていたのだと思う。そんなわたしを、祐一は僅かに羨むような視線で見ていた。その意味は、何だったのだろう? けど、祐一は涙を流すことなく淡々と言葉を紡ぐだけだった。その姿を見たわたしは、その強さに溜息すら出る思いだった。祐一はわたしなんかよりずっとずっと深い悲しみを抱いている筈なのに、自らの強さで前を向いている……と。けど、そんな風にしか思えなかったわたしは、やはり人間の表層しか見ることのできない鈍感な人間だと思う。

 次の日、部活を休んで一目散に香里の家へと向かった。何を話して良いかは分からないけど、とにかく会って話がしたい……それだけが頭を占めて、わたしを思いきり走らせていた。親友なのだから、何かの力になりたいという漠然とした思い。しかし、その時にはわたしが何かをするのに僅かだけ遅過ぎた。玄関に出てきた香里のお母さんは、顔に涙の筋を残しながら精一杯の笑顔を向けた。しかし、香里のことを聞くと途端に翳りを見せた。何とか表情を戻すと「呼んできますね」という言葉を残して階段を上がる。続いてノックの音が響いた。

「香里、水瀬さんが来てるわよ」

 呼び掛けの声に応えたのは、悲しいほどの静寂だけだった。一階の奥の方からは、微かに大人の騒ぐ声が聞こえる。

「香里、折角友達が尋ねてきてるのに……」

 先程より力ない香里のお母さんの声が、わたしの耳元にも響く。更にノックを続ける香里のお母さんに、香里の悲鳴のような叫び声がとんだ。

「今は、誰にも会いたくないの。そっとしといてよっ」

 僅かにこちらまで聞こえた激しい剣幕の声。しばらくして、香里のお母さんが申し訳なさそうな表情で頭を下げた。

「すいません、香里は今、誰にも会いたくないって……」

 そうですか……と力なく呟くと、わたしは次に祐一のことを尋ねた。すると、香里のお母さんは再び暗い顔をみせる。

「祐一さんはもう帰りました。香里と一緒で凄くショックを受けたみたいで……先程、夫が車で家まで送って行ったんです」

 祐一も? 昨日の様子からは全く想像もできない祐一の様子に、わたしは驚きを隠せなかった。その一方で、祐一が香里と同じ悲しみに苛まれていることも半ば直感的に感じていた。わたしは深く頭を下げると香里の家を辞して、再び全力で、今度は自分の家へと急いだ。

 家に戻ると、玄関で心配げな表情を浮かべたお母さんが出迎えてくれた。わたしが「祐一は?」と尋ねると、お母さんは自分の部屋に戻ったと教えてくれた。言葉を続けようとしていたことすら知る暇なく、息を整えることもせず、わたしは祐一の部屋のドアをリズム良く三回ノックした。でも、いつもなら気だるそうに応対してくれる筈の祐一の声は、いつまで経っても聞こえない。

「祐一、いるんだよね? どうしたの?」

 あまりに無反応なことを心配して、わたしはノックをしながら部屋の中にいる筈の祐一に言葉をとばした。しかし、中から帰って来たのは香里の家で聞いた悲痛な叫びのリピート再生だった。

「うるさいっ、みんな、放っといてくれよ」

 鋭い刃物のような叫び声。ノブを捻っても、鍵が掛かっていて中に入ることもできない。わたしは胸が抉られるような感覚に苛まれながら、ゆっくりと部屋の前から離れた。二階の廊下にはいつのまにかお母さんが立っていて、寂しげに首を横に振った。

「祐一さん、部屋に帰ってきてからずっとあの調子なの。私が声をかけても、ああ繰り返すばかりで……」

 残酷なまでの完璧な拒絶。それはかつて、この街で起きた悲しみの記憶をわたしに思い出させた。悲しい思い出には、悲しい思い出しか上書きされないのだろうか? そして、わたしはまた何もできないままに再び悔い続ける日々を送るのかな……。

「そんなの嫌だよっ」

 わたしは思わず、強く声に出していた。

 何が嫌なのかは漠然としていて分からない。こんな誰も彼もが見ていて辛くなるような状況は嫌だ。わたしの我侭なのかもしれないけど、嫌という気持ちが強くある。お母さんはそんなわたしの様子を見て少し驚いたようだったけど、次には優しい微笑を浮かべた。

「そうね、私も嫌よ。全てを傷付けるだけの、そんな悲しみ方は」

「でも……」最初に言ったのはわたしなのに、お母さんの言葉に対してつい否定的な思いが過ぎってしまう。「わたしには、どうやったら良いのか分からないよ。わたし、馬鹿だし鈍感だから、大切な人が困っていたり苦しんでいたりしても分からなくて……」

「そんなことはないわよ」お母さんは頬に手を当てると、目線を僅かに下へと傾けた。それから小さく息を吐くと、わたしの目を強く見据える。「立ち話じゃ落ち着かないから、下に降りましょう」

 お母さんに促され、わたしはゆっくりと階段を降りる。途中、一度だけ後ろを振り返ったけど、祐一が出て来る気配は無かった。ダイニングのテーブルに座ると、お母さんはすぐに二人分の紅茶を運んできてくれた。紅茶を一口啜り、喉と唇を潤したところでお母さんが表情を正して話し始める。

「名雪……名雪は本当に祐一さんのことを助けたいと思ってる?」

「うんっ」わたしは即答した。祐一と、それに香里。二人が苦しんでいるのだから、何とか力になりたい……そう強く思う。

「だとしたら、名雪のするべきことは一つよ。向こうが心を開いてくれるまで、何度でもしつこく話しかけること。相手が焦れてこちらの声に耳を傾けてくれるだけでも良いから、それでもしつこく相手のことを気にかけること」

「それって」お母さんは簡単そうに言うけど……。「多分、凄く、難しいことじゃないかな……そう思うよ」

「そうね、とても難しいことよ」お母さんは否定することなく、普段では見られない凛とした口調で答えた。「私は不器用だから、これくらいのことしか思い浮かばないの。もしかしたらもっと良い方法があるのかもしれないわね……でも、私にはこれしか考えられない。例え、愚かだと言われてもね」

「そんなことないよっ」わたしは慌ててそう口を挟む。「分かってるんだ、お母さんの言ってること……言いたいことは。でも、わたしにはできるかどうか分からない、自信がないんだよ」

 お母さんと視線を合わせるのが少し辛くて、わたしは紅茶の入ったコップに目を移した。琥珀色の水面に映ったのは、幼い頃のわたし。七年前、あの時も祐一は全てを切り刻むような思いを、自分を含めた全ての人間に強く向けていた。自らには悲しみを、そして親しい人には苦しみを……。わたしは事情も知らずに、祐一を必死で励まそうとした。祐一はやっぱり元気な方が良いと思うから……、いつもの元気な祐一に戻って欲しかったから……、わたしは祐一のことが好きだったから。何かを形に残そうとした。大切な雪の思い出を、わたしの想いを。両手が赤く悴むのも気にせず、必死で雪の結晶を一心に弄んでいた。上手にできたかなあ、変な形だなって祐一に笑われないかなあ、そんなことを考えながら一生懸命に。ようやくできた不できな格好の雪兎、あの時の私にはとても上手にできたと思えた。これを見れば祐一だって笑ってくれるに違いない、また明るく話しかけてくれるんじゃないかって思いながら走って……。

 駅前のベンチ、あの時、そこに祐一は座っていた。少し崩れてしまったけど、まだ大丈夫。わたしは俯く祐一の目の前に立つと、とびきりの笑顔で雪兎を差し出す。だけど……、目の前に崩れ落ちた光景は全てを否定していた。原形を留めないほどに破壊された雪兎、憎しみの光をたたえた視線をこちらに向ける祐一。そこにいることに、わたしはもう一秒だって耐えられそうにもなかった。だから……、「明日はここで待っているから」とそんな体の良いことを言って……、結局は逃げ出したのだ。もし、祐一のことを本当に心から思っていたのなら、それでも構うべきだった。決して、憎しみや怒り以外の感情が帰ってこなかったとしても。結局は何もせずに逃げ出して、自分が傷付かないような言い方だけをしただけ。それでいて何かに縋ってベンチの前で待ち続けて……、結局、待ちうけていたのは酷い風邪と棘が指したような胸の痛みと、それに勝る後悔とが渦を巻いただけの結末だった。わたしは一度、正面からそれをすることから逃げたのだ。だから正面から立ち向かうことが本気でできるのか不安に思っている……。

 カップの表面に走る波紋に、世界が現実へと戻る。それでもわたしは、今は何も映さない水面をじっと眺めていた。そして今、祐一はその時の記憶を全て心に封じ込めてしまっている。悲しみを覆い隠すために……本当はそれ以上に嬉しかったことや、楽しかったこともあった筈なのに。

「自信がないのは私だって一緒よ」そんなわたしに、今度は優しく声をかけてくれる。「でも、名雪と私が力を合わせれば、何とかなるって思わない? それに、今は前の時と違ってたっぷり時間があるのよ」

 ああ……、わたしは思わずそんな声をあげそうになった。お母さんはわたしがどんな理由で迷っているのか、ちゃんと分かっているんだ。

「本当に?」わたしは不安げに尋ねた。

「ええ、そうよ」お母さんは力強く答える。

「そう、だよね……」時間はたっぷりある、それは本当なのだろう。でも……。「でも、わたしは一度逃げたから。そんなわたしにもう一度正面から立ち向かう、そんな資格はあるのかな?」

「資格があるとか、そんなこと誰にも決められないわよ」お母さんは諭すように言った。「それを決めるのはいつでも自分なの、自分がそうしたいって思ったら、そこに資格なんていらない……少なくとも私はそう思うのだけど……どう?」

 資格なんていらない。もし、本気で何かを成したいなら、資格なんていらない。それが本当ならば、わたしはもう一度頑張れる。だから、わたしはその言葉を信じる。そして、強く心に刻み付けた。

「分かったよ。わたし、もう一度頑張って見る」

 わたしは拳を握り締めると、強い決心の言葉を口にする。何かを成すべき時があるとすれば、それは多分、今だろうから。今度は何があっても絶対逃げない。逃げてはいけないんだ……。

 夕食前、わたしは祐一の部屋のドアをノックした。

「祐一、もうすぐ夜ごはんだよ」

 けど、返事は返ってこない。

「早く来ないと、冷めちゃうよ」

「今、そんな気分じゃないんだ……」

 部屋の向こうから、気力の抜けた声が返ってくる。

「そっか……じゃあ、お腹が空いたら降りてきてね」

 しばらく待って見たけど、返事はなかった。

 夕食後、しばらく経ってトレイを持ったお母さんとわたしは祐一の部屋を訪ねた。

「祐一さん、ごはん持ってきましたよ」

 やっぱり、返事は返って来ない。

「祐一、お腹減ってると思って持ってきたんだよ」

 わたしの言葉にも、祐一は反応しない。

「祐一さん、食べないんですか?」

「だから、そんな気分じゃないんだっ」

 部屋の向こうから怒号にも近い声が響いた。

「じゃあ、ここに置いていきますから」

 お母さんが最後にそう言うと、わたしたちは下に降りる。

「本当に、これで良いのかなあ?」

 わたしは少し不安になって訊いた。

「ええ、本当に恐いのはいくら話しかけても反応がないことだから。何か返ってくるなら、どんなことでも喜ばないと……」

「そっか……そうだね」

 反応が返ってくるということは、まだ心が外に向いているということなんだ。反応する気力があるということなんだ。

 ダイニングまで来ると、わたしは香里の家に電話した。三コールの後、昼間聞いたものと同じ声が耳に届く。

「もしもし、美坂ですが」

「香里のお母さんですよね。わたし、昼間に家を訪ねた水瀬というものですが……」

「ああ、水瀬さん……昼間はどうもすいませんで。ところでどんな用ですか? もしかして、香里?」

「はい。どうしても、香里と直接話がしたいと思って」

 わたしがそう言うと、香里のお母さんの暗く淀んだ声が返ってきた。かなり疲れている様子だ。

「香里なんですが、あれから夕食の時に呼んでみたんです。けど、食べたくないと言って、やっぱり出てこなくて……」

「そうですか……」予想はしていたけど、事実だとは思いたくなかったんだけど……。「すいませんが、もう一度伝えてもらえませんか。香里に話したいことがあるってことを」

 香里のお母さんは少し躊躇した後、「分かりました」とか細い声で答えた。それから耐え忍ぶに難い沈黙が電話線越しに伝わり、再び受話器の向こうから声がする。

「ごめんなさい、やっぱり話したくないって」

「……分かりました、どうもご迷惑をおかけしました」

 わたしは辛い思いをさせてしまったことに心からの謝りを述べると、静かに受話器を置いた。話したくないと言われたのはショックだったけれど、そういう感情だけでも外に伝える意思はあるのだから、良かったと思わなければいけない。

 夜も十時を過ぎると、本格的に眠気が押し寄せてくる。

「名雪、眠いんだったら寝た方が良いわよ。まだ、先は長いかもしれないんだから」

「うん、分かった。お母さんは?」

「私はもう少しここにいるから。もしかしたら、お腹を空かせて降りて来るかもしれないでしょう」

 そう言って、いつもの微笑を浮かべてみせる。お母さんはきっと、ほとんど眠らないで待ち続けるのだろう。無理をするなと言っておきながら平気で無理をする、お母さんはそういう性格だから。きっと、わたしなんかよりずっと優しいんだ。

 部屋に戻る前、もう一度祐一の部屋のドアをノックした。

「祐一、もう寝ちゃった?」

 祐一からの返事はない。

「それとも、まだ起きてる?」

 相反する問いにも、何も答えを返さない。

「眠ってたら返事をして……」

「頼むから、静かにしてくれよ……」

 ようやく、祐一の部屋から返事があった。もしかしたら眠っていたのかもしれないけど、返事が返ってこないのが不安だから、しつこく声をかけてしまった。けど、まだ大丈夫みたいだ。最後の一線は越えていない。

「じゃあ祐一、お休み」

 わたしはそれだけ言うと、自分の部屋に戻った。そして、いつもよりぬいぐるみを強く抱く。寝付きはいつもより悪かった。

 次の日、わたしは久しぶりに自力で起きた。祐一もお母さんも起こしに来てくれなかったからだ。鳴り響く目覚し時計のベルを一つずつ止めながら、わたしは未だに夢と現実の挟間にいた。目の前は白く霞み、まるで霧の中を歩いているようだ。ようやく目覚ましを全部止めると、わたしはふらふらとダイニングの方に向かう。

 そこで見たのは、テーブルを枕にして眠るお母さんの姿だった。その姿を見て、ようやく全ての感覚が覚醒する。やっぱり、お母さんは一日中ここで待っていたのだ。わたしはお母さんの部屋から毛布を取って来ると、背中から被せてあげた。それからパンをトースタに入れ、同時に珈琲を淹れる。わたしも祐一も、朝は珈琲と相場が決まっていた。時間に余裕がなかったからおかずを用意することはできないけれど、取りあえずはこれで充分。三人分の朝ごはんを作ると、わたしは祐一を呼びに再び部屋の前に立つ。それから同じようにドアをノックする。

「祐一、朝だよ。早く起きないと遅刻するよ」

 いつもと立場が逆だなと思いながら、わたしは祐一に声をかけた。

「祐一、学校行かないの?」

「……行きたくない」

 弱々しい声だったけど、確かに祐一の声だった。

「そっか……じゃあ、先生にはそう伝えておくね」

 そう言うと、わたしはダイニングに戻る。イチゴジャムをたっぷり塗ったトーストを急いで食べると、程よく冷めた珈琲を胃に一気に流し込んだ。それからお母さんに向けて、簡単な書置きを残す。

『お母さんへ。朝ごはん、本当に簡単なものだったけど作っておきました。それと一晩中、本当にごくろうさまでした』

 時計を見るともうタイムリミットぎりぎりで、わたしは走って家を出る。こんなところだけはいつもと一緒だった。

 わたしはホームルームを聞き流しながら、昨日と今日のことに思いを巡らす。そして、軽く溜息を吐いた。それは、ちょっと弱気な心を追い出すための儀式。そして拳を握り締めると、心の中で自分に向かって檄を送る。

「ふあいとっ、だよ」と。

[PREV PAGE] [SS INDEX] [NEXT PAGE]