2 欺瞞の星、あるいは形作られていく感情 【前編】

 時計仕掛けの爆弾が、僕の中でけたたましい音を立てて爆発し続けている。僕は追いかけてくる炎の泡沫から逃げ回り、逃げ回り、無様に逃げ回って、それでも逃げ切れずに体を三百メートルも吹き飛ばされた。何故なら、隣に黒人の厳つい顔をしたスプリンタがガッツポーズしていたからだ。300メートル走新記録、果たしてそんな競争あったっけ? と焼け焦げながら首を傾げる僕に、神の鉄槌が下される。それで目が覚めた。靄のかかった視界の中で神は母で、僕は鉄槌を下された哀れな羊だった。まだ夢を見ているのかと思ったが、母の顔は素敵に笑顔で怖かったので、現実だと気付いた。僕は跳ね起きた。

「頼むから、もっとマシな起こし方をして欲しいんだけど」

「しゃらくさい」その一言で、母は全てを解決させた。「起こして貰えるだけでも有り難いと思いなさい。それか、優しく起こしてくれる彼女でも見つけなさい」

 目覚まし時計を増やせと言わないのが、母の中途半端に人間主義的なところだと思う。そんな母は外道な本性と裏腹に、翻訳家として少しばかりの名を成している。僕が外国の詩や小説を読むのは、本を生業としている母を持っているからだ。拳骨怖さに泣く泣く読んでいたのだけれど、今の僕に少し偏屈で柔軟な思考を得るに多少の手助けにはなった。あるいは今の僕が、母の思う通りなのだろうか。それは分からないけど、母の教育が谷山裕樹と自分を結び付けてくれる一因となったのだから、結果良ければ全て良しなのだろう。

 谷山、と僕は心の中で呟いてみる。昨夜、電車を降りた後、僕たちは何もすることなくそれぞれの帰途に着いた。少しだけ見せた弱気が嘘のような勝気の少女に戻っており、僕は少々面食らった。授業で見せる鉄面皮な表情、昨夜声をかけた時の気だるげな明るさ、そして列車内で見せた胸を打つような弱さ。どれが本当の彼女なのか。いや、きっと区別できるようなものではないのだろう。どの彼女にも本当があり、嘘がある。三つが複雑に入り混じり、せめぎ合うことで不安定な中に天才を秘めた谷山を醸成しているに違いない。昨日、僕は初めて彼女の全てを見たのだ。そして、僕を好きだって言ってくれた。本当か嘘か分からないけど、彼女が本気なのかなと信じられるようにはなった。そして何より、本気であって欲しいと願っている僕がいる。情けないことだけど、昨日の谷山は僕を散々に魅了してしまった。キスして、華奢で細い肉体を体で受け止める。正直、僕は鼓動の化け物だった。

 この僕が、恋に落ちることなんてあるのだろうか。昨日までは馬鹿馬鹿しいと思っていたけど、谷山は僕のちっぽけな自尊心を打ち砕き始めていた。思考のいくつかを、完全に占有してしまったのだ。新しく生まれてしまった部分を、僕は完全に持て余している。どうすれば良いのだろうか。一層のこと、目の前の女性に聞いてみようか。僕は、母の顔色を伺うよう、そっと上目遣いに見つめた。

「気持ち悪い目つきすんな!」拳骨で殴られた。「そういう見つめ方は、可愛い少女がやってこそ似合うの。雪のように、中途半端な男がやると気持ち悪い」

 まあ、言われてみれば一理ある。かといって、殴られるほどの酷いことではないと思う。些細で納得し切れない感情を押し殺したまま、僕はダイニングに向かった。そこには焼きたての食パンとサラダ、開封しただけのチーズとクラッカが適当においてある。母にしては手を抜いてるなと思い、顔色を観察する。目の下には隠せない隈があり、肌の調子も少し良くない。きっと夜更かし徹夜したのだろう。それでも致命的な崩壊になっていないのが、母の凄いところだった。もうすぐ40になる女性とは思えない。そんなことを言うと母を増長させてしまうので、心中での賛美に留めておいた。

 朝食を適度に摘み、身支度を整えて家を出る。と、母が興味本位の姿勢を隠しもせず尋ねてきた。

「雪は今日、どうするの。今年こそ、クリスマス・イヴを一緒に過ごす女の子、見つかった?」こういうことを訊いてくる辺り、自然に発酵していると思う。沈黙を是と受け取ったのか、母はますますまくし立ててくる。「わたしはこれから36時間、少量の栄養、水分補給、ないし排泄以外の目的以外で目覚めない予定だから。存分に楽しんできて良いし、家を根城にしても構わないわ。でも、避妊だけはきちんとすること。妊娠させて、傷つくのは女性だけなんだから」

 至れりつくせりの忠告、ありがたい限りだ。と言っても、折角の忠告を活かせる機会は今年もない。あぶれた独り者やら騒ぐの大好きなカップルとか集まっての、馬鹿馬鹿しいけど最高過ぎるほど楽しいパーティに加わり、一晩中騒ぐのだろう。と、脳裡に谷山の姿が浮かぶ。彼女を誘ってみようか。でも普通、高校生くらいの年代ならばクリスマス・イヴは家族で過ごすだろう。無理に誘って家庭の不和を招きたくない。慎重に探りを入れて、良さそうだったら誘う。心の中でそう定めると、母に「いってきます」と声をかける。13階建てマンションの12階は風も一際強く、僕はエレベータで階下まで降りると手袋越しに手を擦り合わせた、焼け石に水。もっとも手っ取り早いのは、高校のヒータに当たることだ。僕は心持ち、歩みを速めた。いつだって、敵のゲートは下にある。

 通学路に乗ると直ぐ、同じ高校に向かう歩行者や自転車通学者の姿が見えてくる。彼らは一様に、残り一日となった二学期の融通なさと、長期休暇の狭間で複雑そうな顔をしている。喜んだた良いのか、面倒臭がったら良いのか、分からないのだ。勿論、嬉しさの比重が大きいのだろうけど、終業式は得てして憂鬱の儀式と相場が決まっているのだ。溜息を白く染める大気はどことなしに重い。胸に染みる冷たい空気は、酷く圧縮されている気がしてどうも息苦しかった。校長は堅牢な進学校のイメージにもれず、話が無駄に長く冗長性に富んでいる。僕たちがだらしないことを、地球の裏側に住む飢えた小さな子供たちと結びつけてさぞ愉悦に叱るのだ。日本の裏側は海なのに。

 ぼんやりと歩いている僕に「……雪」という言葉が飛び込んでくる。慌てて辺りを見回すと、前方を歩く三人組の女子が空を見てわいわい騒いでいた。そう言えば、今年は幾年ぶりかの白き夜になると天気予報で言っていた。そのことで盛り上がっていたのだろう。僕は未だに名前なんてちっぽけなものに劣等感を持っている自分に情けないものをおぼえていたが、かといって小さい頃からの心的外傷が簡単に消える訳でもない。

 僕は、物心の付かないうちに死んだ父によって、雪と名付けられた。橘雪、傍目からは中国人の名前に見えるが、生まれも育ちも日本である僕の偽りない本名だ。たちばなせつと読むのが正しいけど、初見の人間にせつと読まれたことは一度もない。必ずゆきと呼び、女っぽい名前だと嘲笑する。小学校の時は、そのせいで酷く苛められた。男女男女と連呼され、僕は悔しくて毎日のように泣いていたのだ。今からすれば、何とも情けない話だった。でも高々数歳の子供が、クラスの集団攻撃に耐えることなどできなかった。担任はどいつも揃って日和見系だったから、小学六年間は僕にとって多大なる加重以外の何者でもなかった。中学に入っても反応は似たようなもので、今の僕を形成するに必要な孤独と衆愚とを目一杯に感じさせてくれた。僕は同じクラスの奴らに見切りをつけ、学校の休み時間では母に奨められていた本をひたすら読んで過ごし、放課後になると駅前に出た。クラスメイトが学年一の美少女について下世話に喋っていた頃、僕は一歳年上の少女と初めてセックスをした。互いに初体験だったから、痛みと不快感以外の何も性行為から得ることはできなかった。多少の愛撫で秘唇が濡れそぼる程に感じるわけでもなし、同じタイミングで絶頂に辿り着くなんて贅沢も味わえなかった。性行為を終えて、僕の頭の中にあったのはただ、混乱だけだった。「どうしよう」先程までセックスをしていた少女が、顔を蒼くしていた。「避妊してない」

 それからの一ヶ月は、本当にひやひやものだった。結局、少し遅れただけで月のものは失われることなく、しかし二人の絆は失われた。復元することなく潰えた関係のためか、僕は女性に関する全般が酷く下手なんだなと思い込むことにした。あの時から僕は、本当の意味で女性に対して真剣になった記憶がない……昨日、谷山の華奢な体を抱きしめるまで。認めたくは無いけど、僕は彼女にかなり真剣なんだと思う。だからこそ、朝から意味も無く悩み、溜息をいくつも吐いているのだ。冗談ではないと思った。僕はこんなに普通の人間じゃなかったはずだ。そして谷山も、僕のそんな部分を好きになった。彼女の眼鏡に適い続けるには、少しばかり異彩を放つ人間でなければいけない。なかなかに逆説的で、それは教室に着くまで僕の頭を悩ました。

 室内はいかにも浮ついた空気に満ちており、冬休みをどう過ごすかで悲喜交々だった。まがりなりにも進学校だから、大半は年末年始を埋める塾に対する憂いだったけど、クリスマスくらいは皆、羽目を外す予定でもあるようだった。そんな中、谷山は気難しそうな顔で分厚い文庫本と睨めっこしている。飾り気のない眼鏡をかけ、周囲に興味無さそうな様子だった。僕は本当に昨夜、彼女とちょっとしたデートをしたのだろうか。願望が多分に入り混じった、夢想でありはしなかったか。現実と夢を取り違えるような脳の作りはしてないつもりだったけど、彼女の素っ気無さは完璧なまでに徹底されてて隙がない。肩まで短く刈られた髪は機能的で、背丈はないのに威圧的で実物以上に大きくそつなく見える。僕は溜息を吐いた。

 斯様な精神状態だったから、冗長な終業式と担任教師の毎度な説教はいつのまにか通り過ぎていた。解放された生徒たちの騒ぎ声を聴き、半ば本気で驚いたほどだ。結局、谷山には一度もアプローチできなかった。やるせなさを感じながらも、生来の怠け癖が僕の中からやる気を奪っていく。決定的だったのは、彼女が一目散に教室を出て行ったという事実で、それは無言にクリスマスの誘いを拒絶したということに等しかった。僕はさっさと諦め、パーティの主催者に携帯電話で出席する旨を流した。OKの返信が来たのを確認して、僕は昼食を食べようと学食に向かった。と、肩に不意な感触。そこには既に帰った筈の谷山がいて、鉄面皮の防壁を少しだけ外していた。

「取り合えず何か頼んで、それから座ろうよ」

 驚く僕に、谷山はもっともな提案をする。日替わり定食を頼むと、彼女は対抗してビーフカレーと焼き飯を頼んだ。「代金は彼持ちだから」ええと叫ぶ前に彼女は窓際に向かい、二人用の席を確保していた。僕は納得しないながらも二人分の料金を払い、席に着いた。

「あのなあ、余り度の過ぎた集りは感心できない」

「でも橘は、もっと栄養取れって言ったよね」演技してるのが丸分かりな頬の染め方をしながら、谷山はスプーンを突きつけてくる。僕は素で少し赤くなった。キスの余韻が唇に蘇ってきて、言葉を発する彼女の口元から目が離せなくなる。「だから、忠告に従っただけ」

「いや、それは毎回食事を奢るという意味ではなくて」

 言った側から聞き流しつつ昼食を貪る谷山を見ていると、説教する気が失せてしまう。取り合えず、僕も腹を満たすことにした。うちの高校の学食は適当な値段で割と美味しい。胃が満足を得るのにお互い、十分とかからなかった。満腹を苦痛にしていないところを見ると、やはり谷山は健啖な性分なのだ。それにしては全体的に栄養の足りてないような気がするのだけど、もしかしたら単に体質のせいで痩せているのかもしれない。或いは慢性的に体を病んでいるのか。僕は思い切って尋ねてみた。

「谷山ってどこか体の悪いところってあるの?」

「別にないけど」返事は素早く、また谷山の顔は不思議に満ちていた。何故、そんなことを訊くのというような目で僕を見ている。「強いて言えば三ヶ月前、風邪を引いて寝込んだくらいかな。今は至って健康そのものだね」

 そう言えば二学期早々、一週間ほど休んでいた。復調直後の、妙にやつれた表情をしていたのが印象に残っている。もしかしたら、大風邪を引いた影響が未だに蓄積したまま取り除かれていないのかもしれない。誘って大丈夫かなと思いながら谷山を見やると、大きな期待の眼差しが向けられている。

「まあ、それはどうでも良いんだけどさ。橘、今日の夜って空いてる?」先程埋まったと言う前に、谷山の雄弁が退路を塞ぐ。「どうせ大した約束はないんでしょ。だったら、デートしようよ。今度はもう少しちゃんとしたやつ」

 それは願ってもない申し出だったが、素直に飛びつくのも些か癪で、僕は考える振りをした。それに数十分ほど前、やさぐれ者たちの集まるパーティに参加を表明したところだ。断ればからかいの種にされること相違ないだろう。できればそれは避けたい。そこで僕の頭は一つの妥協案を導き出した。

「実は、既に友人たちのパーティへ参加すると言ってしまったんだ。あ、でもそれは飛び入り参加完全自由な催しだから、一人くらい増えたって、大丈夫なやつで……」谷山の視線が僕を鋭く射抜く。彼女は明らかに不満そうだった。それはそれで男冥利に尽きるのだけど、都合が悪い。「料理が沢山出るけど、それに飲み物やお酒も」

 こんな安っぽい餌で釣られるとは思わなかったけど、谷山は激しく腕を組み悩みだす。そんな単純な、と心の中で呟いたのだけど、事実彼女は悩んでいた。まるで運命の分かれ道みたく、真剣な面持ちである。と、彼女が面を上げ、ブイサインを僕に突き出す。

「二時間だけ」

 それは谷山が譲歩した稀な例だった。彼女は普通、如何なる妥協もしないと知っているから、僕は驚いて肯こうとしてしまう。しかし、二時間だけというのは逆効果だということに気付いた。二人だけ途中で抜け出す男女、何てからかうのに都合が良いのだろう。しかもかなり後の日までネタにされかねない。これならば一日、谷山とじっくり向き合った方が良い。それに心の奥底では、僕もそれを望んでいたし。

「……やっぱ、二人きりで良いということじゃ、駄目?」

 最初の望みだったから快諾すると思いきや、谷山はまたしても目に見えて不満顔だった。

「だったら、沢山の食べ物や飲み物は無しになるじゃない」

「でも、最初はデートしたいって言ってただろ」

「デートでお腹が膨れるなら世界は幸せだろうね」

 急に対象を広げてしまったことで、僕は無性に腹が立った。世界とか日本とか関係ない。これは僕と谷山の問題のはずだ。制御できそうにないくらい怒りが強まったので、黙ってここから出ようと思った。怒鳴り散らすなんて柄じゃないし、谷山に平気で女を頭ごなしに抑えつける人間と思われたくなかった。僕は「ごちそうさま」と言ってから空になったトレイを持ち、食器台に片してから早足に立ち去る。すると背後から、彼女の大きな声が聞こえてきた。

「午後6時に。昨日、会った場所で」勝手にしろ、と僕は心の中で呟く。「私、ずっと待ってるから」

 責務を負わせる言葉が、心に重く響く。食堂を数歩出てから、先程の態度が嫉妬した男の最も平凡な反応だと気付いて、後悔の思いが胸に濃く滲んでいく。でも今更引き返せず、僕は思い足取りで校舎、続いて学校を出た。家に戻り私服に着替えると、約束の時間まで3時間ほど、眠ることにした。どうせ最後は徹夜でカラオケと相場が決まっているし、途中で寝てしまうと油性マジックで顔や腹に落書きされてしまう。羞恥が原則、異質が次則の天外魔境的メンバと渡り合うには、僕の普通の体力ではとても足りないのだ。だから、眠ることにする。

 当然のことながら、すぐには眠れなかった。理由は勿論、谷山のことで。午後6時に昨日の場所で、つまり駅前噴水広場に彼女がやってくるということだ。そして、彼女が正直なことを言っていれば、僕が来ない限りはあそこを離れない。そういうことになる。僕は、谷山の言葉を単なるはったりだと思った。昼食時に見せた、手の平を何度も裏返すような発言やからかうような仕草を見るに、そうとしか考えられない。つまり僕は単なる遊びの道具みたいなもので、普通の男みたいに嫉妬した僕が、彼女の目に叶うことはないのだろう。駅前には現れるに違いない。でもせいぜい、数十分待って終わりだろう。それで、僕と谷山の縁は永遠に途切れる。新学期が始まってからはまた、余所余所しい関係が再始動するのだろう。自己完結して心を落ち着けようとしたけど、駄目だった。僕は、昨日の夜偶然に始まった少しばかり間抜けで、脆くも心地良い感触を手放したくない。谷山と、もう少し馬鹿をやったり話をしたりしてみたかった。でも、今から手を尽くしたってどうにもならないだろう。例えば好きだって告白しても。彼女ならありきたりだと、鼻で笑うに決まってる。

 煩悶とした感情を持て余しながら、唯一睡魔だけが僕の味方だった。或いは有体な現実逃避だったのかもしれない。どちらにしても次に目覚めたとき、丁度良い時間になっていた。僕は目を擦り、洗面所で顔を洗うと、ついでに母の様子を見るために寝室を覗き込む。大地震が起きても目覚めないであろうことを確認すると、火の元戸締りを確認して家を出た。手袋も持ってきて正解だった、夕暮れ時だというのにこんなにも寒い。どんよりと曇った空に、これは白い夜になる可能性もあるかもな、なんて暗鬱な気持ちになる。谷山は噴水広場に現れるのだろう、寒くないだろうか。

 いや、と僕は改めて首を振る。谷山くらい賢い人間なら、引き際も弁えているに決まっている。怒りが克ち、僕は結局確かめもせず、直接目的地である居酒屋に向かう。数分もしないうちに、雲は白い結晶を街の下に降らし始めた。子供からカップルまでもが皆等しく騒ぐ中、僕は駅前を少し離れた道を歩いていく。噴水広場を見ると、どこか谷山のような、そうでないような待ち合わせ女性が座っている。時刻は17時30分。ならば、きっと人間違いだろう。時を浪費させようとしている人間が、自ずから時を浪費したりなどしない。僕はそう決め付け、歩を早める。

 吐く息が竜族じみて濃く白くなり始める。僕は目的地に向かう歩を、更に早めた。

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