さて――。
ここを読んでいるということは、このSSを最後まで読んで下さったということですね。まずはそのことを非常に感謝します。ありがとうございました。
決して愉快ではない描写も多々あり、読んでいて戸惑ったこともあるとは思いますが、語彙や表現の拙さを必死で補いながら私の力の中で精一杯頑張りました。原稿用紙1200枚強は、単一の物語として は文句なしの最長記録です。内容がそれに見合っているかというと、必ずしも自信はないのですが……。
えーと、本当だったらもう少し語りたいことがあった筈なのですが、今はちょっと書き終えた後で気が抜けており、何も思いつかなかったりします。
それに、あまりこういうところが長いと余韻に浸る暇もないと思うので、あとがきはこの程度で置いておきましょう。
だから、書くのは一つだけ。この作品の文中引用、そして各幕のサブタイトルはアガサ・クリスティ著『終わりなき夜に生まれつく』より取りました。この作品の根底、そして全体的な雰囲気は、私の SSに多大な影響を与えています。興味があれば、そちらの方も読んで貰えると私としては嬉しいです。
では、最後にこのSSがあなたの心に残ることを祈って、〆にします。
2001/09/29
仮面の男