東方名華祭に参加しての雑感

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はじめに

物語以外で久々に長文を書く機会があり、半停止状態だったblogを久々に稼働させました。内容は東方名華祭にサークルとして参加した際の雑感などです。

やや取り留めのない記述になっていますが、ご容赦いただけると幸いです。

前日の動き

名古屋には前日入りし、すっ飛ばして伊勢に参りました。各所参拝時には前後の人と距離をとって動くこと、できるだけものに触れないこと、この二点に気を付けていました。訪問した神社、飲食店、土産物屋に関してはログを取り、後からでも参照できるようにしました。

伊勢での食事はどれも美味しかったですが、デザートの赤福氷が特に、熱を帯びた体にすーっと凍みました。

当日イベント開始前

入場時の対応について

参加者の登録(webで事前登録可能)と、スタッフによる検温。検温は額の温度を測定する装置を使い、37.5度以上の熱がある人の入場に関しては要相談という対応でした。発熱により入場をお断りされたケースがあったのかは不明。待機列は前後十分に距離を取り、館内スペースをかなりギリギリまで使っていたように見えました。11時過ぎでざっと数えた感じ3桁数の参加者がいたはず。

今のような真夏だと外である程度の時間を過ごしているだけで、体温が37.5度を超える可能性がある、という指摘がTwitterでありました。体温測定を受ける際は冷房の効いた施設で一定時間待機してからが良さそう。検温が外で行われるようなイベントは大丈夫なのだろうか?

イベント開催時間は12時から17時(入れ替えのことも鑑みていつもより一時間長くイベント時間を取っている)で、交代制での入場とのことだったが、実際に交代が行われたのは13時頃の一度だけ、以降は入れ替え制ではなく入場者上限による制限に切り替わりました。

設営について

弊サークルでは飛沫防止対策としてポスタに透明シート(東急ハンズで透明シートを切り売りしてもらった)を吊り下げるという対応を取りました。スペースを広くカバーできるが、シート越しなのでスペースが見えにくいという大きな欠点がある。あとポスタの構造上、中央にポールが立つので死角となる部分が出てくる。これは同社の飛沫防止シート用オプションなどを使えば解決可能?
http://posutaya.com/corona/corona.html

ポールを両端に設置し、シートを張るという対応をしているところが割と多かった。この場合、ポールを固定するための固定台を2つ用意する必要があります。

飛沫防止シートの設置のため、床にガムテープを貼っているスペースがあって、それはやめて欲しいと運営から注意を受けていました。その時はスタッフの方が養生テープを貸し出してことなきを得ていた。おそらく同様の施設では同様のNGがあると思われます。テープで固定しない手段を用意するか、養生テープを使用するか……ただ、養生テープでの固定は会場によってNGを食らう可能性があるので、テープを使用しない固定方法を用意するのが良いのでしょう。

名華祭ではフェイスシールドを必要な人に貸し出していました。同様の対応を行ってくれるイベントならば借りるのも一つの対応策だと思います。飛沫防止シートのようにスペースが見えにくい、ということがなくなります。ただし用意されないイベントもあるはず。フェイスシールドを自前で用意するか、それ以外の飛沫対策できる手段は用意しておくべきなのでしょう。

名華祭の参加ブースで、段ボール製の組み立て簡単な段ボール製パーティションを販売していました。見たところ設置も楽、スペースの視認性もかなり良かった。今のところは名華祭、かわさき砲雷撃戦のみの現地販売、今後は通販などで購入することができるのだしょうか?

イベント時

金銭の受け渡しについて

トレイ越しに行うという対応をしていたところが多かった。感染防止という点ではあまり効果はなさそうだが、金銭の授受を行うに手渡ししないことで心理的な安堵を与えることができるというのはなかなかに重要であると考えます。

弊サークルでは参加者との本、金銭の授受ののち毎回、手指をアルコール消毒しました。この頻度で消毒するのは過剰かもしれないが、買う側も売る側も安心して本やお金をやり取りできるとは思う。手が荒れやすい人だとこの対策は厳しいかもしれない。消毒用シートを使えば手への負担は和らぐかも。

手袋をはめて接客を行ったサークルもあるようですが、一回ごとの完全使い捨て対応でもしない限り感染対策にはあまりならないし、手袋による作業の煩雑化がむしろ感染のリスクを高めるのではないかという懸念もある。私見ではあるが手袋はしないほうが良いのではと感じました。

スペースのディスプレイについて

弊サークルでは感染防止対策としてトレイでの金銭授受のほかに「本の上に一冊ずつ本を置く」「見本誌ではなくあくまでも頒布物の購入のため」「本文は前もって公開したサンプルで確認してもらう」という対策を行いました。

対策にはなりましたが、参加者が当日現地で本の中身を確認するのは同人誌即売イベントの醍醐味の一つであり、それができないことで本の購入に手が伸びにくいという側面は確実に出ていました。小説だと表紙だけでは分からないところ(組版や作中文章)も確認したいだろうし、見本誌なしはやはり難しい。言ってくれれば本を開いて中を見せますよという連絡は前もってしてあったが、頼んできた人は誰もいなかった。

QRコードを印字して参加者に読み取ってもらう形式で対応したサークルもあった。ツイートの内容を確認した感じ、あまり利用率は高くなかったようだ。webサンプルも似たようなものだが、この手の対応をどうするかは悩ましいところ。

ディスプレイをより分かりやすく、目を惹きつける内容にすることである程度はカバーできるかもしれない。わたしの見た中だと、こちらのディスプレイが特に良いと感じました。

見本誌に関しては例えば「ビニールのカバーをつける」「参加者の触った本のカバーを毎回消毒する」などして、見本誌は閲覧できるようにしたほうが良いのかもしれません。その場合、見本誌に使う本は頻繁なアルコールでの消毒によって損耗も激しくなると予想されるが、必要なコストとして受け止めるべきなのか。ここも悩みどころさんです。

イベントの内容について

ざっと見た感じ半数ほどのスペースが欠席しており、世情の大変さを窺わせていました。巡回はいつもよりずっと多く、トラブルがあってもすぐ対応できるようにとの配慮が感じらました。

スタッフは参加者の入れ替え、入場者の逐次チェック、感染防止対策への対応など例年よりやることが多かったはずですが、きめ細かく行き届いた対応で安心してイベントに参加できました。

会場の雰囲気に関してはまったりでした。新型コロナの感染者総数がグンと伸びたのが影響したのでしょう。去年もまったりではあったがそれなりに人の流れはあったように記憶している。一連の騒動が落ち着けば人の流れも戻ってくるのか、はたまた人の集まるところが継続的に避けられるようになるのか、これは時間を置かなければわからないところではあります。

イベント後

寄り道はせず、お土産物を買ってから駅中販売のきしめんを堪能して帰宅しました。イベント後の打ち上げもイベントの楽しみの一つなので、この点からも早く新型コロナ関連の騒動が落ち着いてくれることを祈るばかりです。

総評

ツイッタでも述べましたが、スタッフは皆が本当に丁寧な対応を行っていました。注意事項も細かく行き届いていたし、規模の大きな即売会を開く上での、模範的なテストケースの一つになると感じました。スタッフの努力によって同人誌即売会は実現されているのだということを、これまでよりも深く噛み締めました。

あとは二週間後である8/23の時点で感染者が発生しなければ、いよいよの安堵をもってイベントは成功だったと言い切ることができるでしょう。おそらくは後発イベントの励みにもなるはずです。こればかりはもう座して祈るしかないわけですが……。

追記:8/24、名華祭の運営より公式に、感染報告のなかったことが発表されました。良かった良かった。

逆にいうと現状、あそこまで丁寧にやらないと即売会は開けないってことでもあるのですが……イベント開催を雑にやって良いわけはないのですが、もう少し余裕を持って臨むことのできる日が近いうちに訪れれば良いなと祈るほかありません。

祈ってばかりですが現状、まじで一サークル参加者としては祈るくらいしかできないんですよね。できるとしたら本を刷ってイベントに参加するか、金銭的援助を求められたら幾ばくかの寄付をするか……早く標準治療の枠組みで効果的な治療/予防ができるようになると良いな……。

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