レヘインからコナリーという、九十年代ハードボイルドの頂上を通過してしまったからなのか、年を取って少し心が枯れてきたのか、ハードボイルドというジャンルの作品がすうっと胸の中に入るようになって来ました。何というか、大人のファンタジーに共感できるようになってきたんですよ。これを熟成というべきか、ROU☆GAIへの一歩なのか分かりませんが、おそらく心の持ち方次第なのだと思います。後者には決してなりたくないのですが、自分の分からないものをさらりと平然と否定してしまうきらいのある仮面の男さんはどうも後者になりやすい素養を持ち合わせていると言わざるを得ません。
若さが欲しいとは言わない。しかしいつまでも若さを馬鹿にせず、前に進んで生きたい。そう仮面の男さんは熱望しているので、熟慮すべき問題は多いのだろうという気がします。といっても何かを認め愛する心と同じくらい、何かを貶し憎む心も同じくらい、仮面の男さんが文章やらその他色々と捻り出す原動力となるので、思慮はするがいざとなれば自重はしないのだとも思います。
結論からするとWeb上においてはこれからも私はあまり変わらないのではないのか。ただ変わらないなりにバージョンアップするのではないかなと根拠のない希望は抱く、といったところでしょうか。以上、自己分析と反省、終わり。
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と。他人が読んでも全然面白くないことを出力してしまいましたが、ブログというのは個人の日々の雑想の集合体であり、たまには全てが自己満足に収束しても構わないのではないでしょうか。一層のことこのままどれだけだらだらと書けるか試してみよう。
既に飽きたので全略。
さて、ベストオブベストを読む計画第一弾が終了したので、すぐさま第二弾、次は生ける屍の死にとりかかろうとしましたが、しかし本が室内遭難してしまい発見できない状況です。ですので第三弾を繰り上げて、ユニコーンの三巻を読み終えたら魍魎の匣に進もうと思います。京極なんて原りょうと比べてすら今更過ぎるんですけど、逆に今を逃したら一生読む機会を逸しそうなので今読む。
週末で片付けて更に二、三冊といったところで今月は終了でしょう。ようやく二日に一冊のペースが取り戻せてきた感じです。善きことかな。
南瓜鋏9巻を読み終え。感無量としか言いようのない内容でした。始まった頃はテンションがやけに低くて大丈夫かなと思っていたんですが、前巻辺りから今巻のラストにかけてまでの、感情の盛り上げ方の凄まじいことといったらなかった。それにしても少尉と伍長の互いに対する想いのぶつけ合いの痛々しさといったら……一応の拗れからは抜け出したけれど後々の獅子辺りの行動で荒れることは目に見えているし、離別フラグは色々なところでガンガン立ちまくっているし、読んでいるだけで胃と心臓に良くない。まあそれも楽しみの一つか。
唯一、気になるのは一エピソードごとの長大化。収束点らしきものは段々見えているような気がするのだけれど、肥大する状況を捌ききれるのかがちょっとだけ心配。ガッシュのファウード編のようにならなければ良いのだけれど。