花粉症に対する大いなる疑問・そして問題提起

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何だか最近、俄かに鼻がむずむずするのを感じ、改めて花粉の季節であることを思い出し、俄かに憂鬱になりました。と、そんな仮面の男さんは花粉症対策をあれこれ考えているうち、あることに気付いたんです。


これまで、いちはちきんやそれに類するADVで、花粉症のヒロインというのを見たことがない――。


私がその手のゲームを始めたのは1999年の夏頃だったと記憶しているのですが、その頃ですら日本の4~5人に一人が花粉症であると言われていました。毎年、春の始めから中頃にかけて猛威を振るう杉やヒノキによる花粉症は、既に国民病の一つとすら勘定に入れても良いくらいの広がりを見せていました。


なのに今日までン十本、その手のゲームをこなして来たにも関わらず、花粉症のキャラはいませんでした。その割合はKeyにおける眼鏡キャラの含有率を更に下回ります。まあ零なのだから当たり前なのですけれど。


これは一体、どういうことなのでしょうか。花粉症というのはその手のゲームにおいて扱い難いものなのでありましょうか。


否、私はそうは思いません。私、僭越ながら愚考するのですけれど、くしゃみを頻発する少女というのは、キャラクタの性格付けの非常に使いやすいアクセントであると思うのです。


鼻が詰まってうーうーと唸る可愛い少女を描くも良し、鼻をすんすんさせている少女に世話を焼く主人公というのは好感度を演出するにも都合が良く、また完璧系、勤勉系少女の弱点としても使用できます。あるいはツンツン少女のイベントにも、良い刺激となるのではないでしょうか。あと鼻の頭が赤く目がうるうるしている姿は、一枚絵としても非常に可愛らしいものとなるはずです。


私くらいがざっと考えただけでも、これだけの利用方法が考えられます。きっとその筋の人が本気を出せば、アイデアは湯水のように溢れると、そう想像することは決して難いことではありません。


花粉症は、有用で、前途有望な属性なのです。


ただ、もちろん上にあげたような利点ばかりではありません。


花粉症の少女をヒロインにするとすれば、立ち絵に鼻の赤い絵やマスク、うるうる目、ずるずる鼻など、専用のグラフィックが必要になるでしょう。そもそもマスクで顔が隠れるのは、割と致命的なのかもしれません。ただその辺は『マスクするのはちょっと……』みたいな、微妙な女心を表現することで十分にカヴァ可能です。しかも付随して、主人公に対する好意をさりげなくも分かりやすく演出することすらできます。これは美味しいと言わざるを得ない。


あるいは花粉症少女のテキストを書くのが難しい――それもあるかもしれません。しかし古今東西、この手のゲームが得てして『おいおいちょっとそれ、無理があるんじゃないの?』と言わんばかりの、ごり押しキャラ設定の目白押しであることは、いうまでもありません。そして貪欲な業界人は今日も新しい革新的な属性を求め、巡礼船団のようにさ迷っているのです。


そう考えると、花粉症少女なんて寧ろ書き易い部類に入るでしょう。しかもまだ十分に未開拓領域であるはずです。


それなのに何故、花粉症というのはエロゲやギャルゲから断固として遠ざけられているのでしょうか。


この疑問、ぐーぐる先生に伺いを立てても到底解の得られるものではなく、もやもやが溜まってしまいました。


誰か、この問題に明確な答えを与えられるものはいるのでしょうか? 活動報告では、皆様からのアイデアや意見をお待ちしております。


割と本気で。

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