それ、何とか眼の一種？ とか言われそうですが、もちろんそうではなく。杉花粉に関する話です。
私は目、鼻、喉とどの箇所にもダイレクトにかつ強烈に杉花粉症が反応してしまうのですが、その中でも目が最も過敏に反応するのです。それが昨日辺りから、急にしぱしぱし出したではありませんか。
春一番より遥かに鋭いセンサであり明確な指標ですが、どうみてもあと少しで本格飛散の季節です、本当にありがとう……ありがとう、ございました……。
幸い、使い捨てマスクも、薬の貯蔵も英雄王並に十分なので、いざ飛び交い始めても多少は軽減されると思うのですが、奴らの発情は日が出ている間中、ずっと続きますから、辛さを完全に抑えることはできません。
そして鼻の穴という穴に入り、敏感な所を刺激し、すると中はぬるぬるのねばねばになるのです。分かりますか？ 花粉症じゃない人にも、この惨事が分かってもらえますか？ 花粉の飛び交う時期となると、そういう卑猥事が毎年、何百万、何千万という人間の中で繰り広げられているのですよ。杉の発情による大卑猥祭です。最近とみに有名となった蘇民祭など比較にもなりません。
残念ながら、杉はいまや人など比べようもないほど卑猥な存在であると、如何ながら仮面の男さんは宣言せざるを得ません。そして今花粉症でない人も毎年花粉に曝されることによって徐々に敏感となり、突如として目覚め、花粉症の卑猥鼻となるかもしれません。怖ろしいことです。
