CLOCK TOWER3 プレイ記録(2)

--第二の怪人、鬼畜変態硫酸男--

4 ハミルトン屋敷は秘密だらけ(1)

目が覚めるとそこはハミルトン邸、母親のベッドの上でした。夢だったのか、余りに非現実な光景と殺人鬼の変態っぷりに思わず首を傾げるアリッサ。その時、窓が軋む音が聞こえ、驚きながらもカーテンを開き、窓の外に何者かがいるのか確かめてしまいました。

『開けてくれえ――』

窓にヤモリのように張り付いていたのは、一人の ハイテンションな少年 でした。どう見ても不法侵入を狙っているとしか思えないのですが、しかし考えも無しにやって来た所為かもう少しで落ちてしまいそうです。流石に館の周りで死人が出るのは拙いと考えたアリッサ、少年を助けちまいました。

どうやらこの人は デニス という名前らしく、変態ではなくアリッサが心配になってやってきた普通の人間みたいです。つまり、完璧な 『巻き込まれタイプ』 っちゅう奴ですな。後で悲惨な目に会うのが目に見えるくらいの 『ホラー系ヤラレ役タイプ』 なのですが、本人はその運命に全く気付いていません。全く、可哀想な人物です。

二人はどうやら幼馴染らしく、アリッサたんが昔から活発なおにゃのこであったこと、デニスがヘナい苛められっこであったことが発覚します。まあ、いちいち語らなくても身に帯びてる雰囲気で分かります、んなもの。

そのデニス、アリッサの母親から祖父の部屋の鍵を受け取っていたらしく、行方不明のおじいちゃんの行方と不可思議な現象の原因のヒントを得ようとアリッサは鍵を奪い取り、一階に向かいます。何か本やら怪しいお面やらが並んでて非常に怪しい雰囲気なのですが、おじいちゃん大好きなアリッサには気にならないようです。

そこでアリッサは 『魔の者の伝承の記録』 という怪しい書物の一部を発見します。そこには魔の者とそれに対抗する 『ルーダー』 という勢力が古来より激しい闘いを繰り広げてきた――という記述が。それを見たアリッサは、自分の身に起こったことが夢ではないのだと思い始めるのです。それを確信のものとする為にアリッサは、ヤラレ役デニスをファミリアに屋敷の全探索を始めます。

取りあえず、祖父の部屋で怪しい螺子巻きを発見したので、どう考えてもそこで使うっきゃないだろってな感じの柱時計を求めてママンの部屋に逆戻り。何故か露骨に描かれたヒントっぽい絵も助けとなり、アリッサは時計の謎を解いて隠し部屋を発見します。

というか何で 隠し部屋 なんかあるんだよッ!! などの突っ込みは 『バイオハザード』 の製作元が作った作品のこと、突っ込んではいけません。この時点でデニスのことは完全に忘れ去られていますが、それは正解です。やはりおにゃのこが一人で危険に飛び込んでこそのホラー、そしてクロックタワーですから。

何はともあれ、アリッサは隠し部屋の怪しい魔法陣から再び過去の世界へと――ひいては変態の待つ世界へと旅立つのでした。

5 ハミルトン屋敷は秘密だらけ(2)

次に飛んで来た所は、妙に退廃的な雰囲気のする英国の一角です。案の定、幽霊はさ迷ってるはゴミ箱から人間の手が突き出してるは、おいおい本当にここは世界で一番の警察力を有していたスコットランド・ヤードのお膝元かと思うのですが、それを突っ込んではホラーに成り得ないのでしょう。例によって幽霊を後腐れなく成仏させてやり、この時代の変態の謎を探っていると一つの事実があっさりと判明してしまいます。

時は1960年代、ここで現われる変態は 『硫酸』 を使ってランド親子という善良な人達を殺してしまった 『ジョン=ヘイグ』 という人間らしいのです。前回のハンマー男もアレでしたが、今回も相当アレっぽいです。どうしたら硫酸を使って人間を殺そうなんて発想になるのか、私にはほとほと理解できませんが、かなり出遭いたくないタイプの殺人鬼であることが分かり、アリッサも少し怯み気味です。まあ、誰だって硫酸をかけてくる殺人鬼になんて遭いたくないでしょうが(笑

取りあえず色々と回ってきますが、ここではまだ硫酸男は出てきません。それどころか行方不明のママンが何故かいて、祖父の部屋にある引き出しの鍵を何故か授けてくれます。それなら何故、それもデニスに渡してくれなかったのかと突っ込みたくなりますが、きっと忘れていたのでしょう。誰にだって間違いはあるよ←フラグ管理の為だと言わない分だけ良心的

取りあえず現代のハミルトン屋敷に戻り、祖父の引き出しを開けると――。

『怪しい仮面』

が入ってました。

アリッサママ――わざわざこんなものを見せたいが為に鍵を渡したの?(汗

と思っていたら 『魔の者の伝承の記録』 の続きがありました。前回の記録と照らし合わせると、魔の者とそれに対抗するルーダーの関係が以下のようなものであると分かりました。

成程、だからハンマー男の時は 『メイの形見の金時計』 を持っていることでルーダーとしての力が発動したわけですね(説明口調 ただ、私としてはあの 『怪しい仮面』 に興味津々です。

まあ、これは壁にかかってた露骨に怪しい仮面のある所に備えれば良いのでしょうということで使ってみると、隠し部屋を発見します。

というかまた 隠し部屋 かよッ!! 何でこう探索するたびに 隠し部屋 が見つかるんだよ、おかしすぎるぞこの屋敷はッ!! 設計者出てこいッ!!

――まあ、仕方ないんですよね、バイオを開発したスタッフなんですからっ(血涙

そこにはアリッサの大好きなおじいちゃんの日記が残されてました。その日記によると、ハミルトン一族というのは代々、魔の者に対抗するルーダーの家系でおじいちゃんはその血筋を守る為に一所懸命なのだということらしいです。どうも個人の人権というより ルーダー万歳的な発言 に危ういものを感じたのですが、結論を言うとこの勘は当たってました。この先、私達はこの 『おじいちゃんの思考的暴走』 の遍歴を嫌というほど見せ付けられるのですがそれはさておき。

その日記を見てアリッサは何を思ったのか、ルーダーの使命を果たすと心に誓ってしまいます。くっ、なんというおじいちゃんっこだ。

再び例の魔法陣から1960年代に戻ったアリッサは暫く鬱々とした世界をさ迷ううちに、恐らくは過去の記憶であろうランド親子のほのぼのとした光景に出会います。貧しさと忙しさの僅かな隙間を使って母親にストールを編んであげる息子がとても暖かいです。親が子を支え、子が親を支える――なんという健気な光景でしょうか。見ていてほのぼのしてしまいます。

しかし、やはり残念なことにこの作品はホラーです。

この幸せをぶっ壊しに、第二の変態がとうとう姿を現したのでした。

6 1960年代英国(1)
ガスマスクにボンベを背負ったヤバい奴

『お前らを幸せにしてたまるかああッ!!』

うわ濃おッ!!(汗

いきなりにしてあんまりな台詞を吐き登場したのは 迷彩服に顔は怪しいガスマスク、背中に三本のボンベを背負った激しく怪しい人物 です。

しかもこの変態ボンベ男、いきなりランド親子を追い回しボンベから硫酸をばら撒き、二人を追い詰め始めます。慌て怯える親子を他所に、変態はボンベに入っていた硫酸を風呂の中にいれ、二人を追い落とします。抵抗するも、変態の腕力には勝てません。断末魔の悲鳴をあげ、苦しむ親子に変態硫酸男は更なる追い討ちの言葉をかけます。

『どうだあッ!! 硫酸風呂の浸かり心地はあッ!!』

――惨いです、先程までのシーンと相俟って無茶苦茶惨いです。でも、変態の気違いっぷりと演技が妙に可笑しく、残酷なシーンを描いているのかギャグなのかいまいちよく分かりません。これも 『ゲームを変えたクロックタワー』 の演出なのでしょうか。この、ギャグと残酷の紙一重が、新しいクロックタワーなのでしょうか?

個人的にはやはり、激しく間違っているような気がしないでもないです。

しかしやはり骨や肉の溶ける光景だけあって、アリッサは余りの残酷ぶりにただ立ち竦むのみです。やがて親子の断末魔も聞こえなくなり、興奮している硫酸男は運悪くアリッサを見つけてしまったのでした。非常に嬉しそうな、それでいてこもった声で変態は恫喝してきます。

『お前も硫酸風呂に入るかあッ!!!』

激しく嫌なこと言ってくる上に、妙にテンパってるっぽい奴です。ある意味、ハンマー男を凌駕する変態っぷりにアリッサも大慌て。しかし、部屋に置いてある 『塩素酸ナトリウム』 を苦し紛れに投げつけると、硫酸と反応して激しい発火現象を起こしてしまいました。

『あちっ、あちぃッ!!』

――なんか、凄く情けない声です(泣 いや、こういう追い詰められた時の弱さに変態としての真の素質を見るべきか。ともあれ、アリッサは変態からの逃亡に成功します。

しかし、硫酸男もハンマー男と同じくらいのスパンで追いかけてきます。先ず、通路の角から硫酸を浴びせてきて混乱するも辛うじて逃げ出し。逃げ出したと思ったら直ぐに追ってきます。流石はハンマー男を越える変態、執拗さが違います。仕方なくトイレに逃げたのですが、ドアをぶち破ろうと体当たりをかけているっぽいです。しかも――。

『うへへへぇ、みぃつけた……』

クッ!! なんちゅう変態的な喋り方だ。 硫酸の上にロソかよ救いようがねえッ!! しかし、硫酸の脅威は目前に迫っています。

その時です。

アリッサたんがまた、素晴らしい底力を見せてくれました。

何とトイレから勢いよく飛び出し、硫酸男はまるでドリフのコントのように壁とドアの間に挟まってサンドイッチ状態になったじゃありませんか。

凄げえ――。

アリッサ大ハッスルです(焦

しかし、燃やしても死ななかった硫酸男のことです。きっと再び蘇ってくるに違いないのです。アリッサに安息の時が訪れるのは、まだ先のようです――。

7 1960年代英国(2)
ゲェッ、出ネエッッッッッ!!!

ようやく硫酸男に一糸報い落ち着きましたが、あの硫酸風呂に落とされた親子を癒す為のアイテムを手に入れる為、ファンを止めてその隙間から別エリアに向かわなければなりません。その先では、早速変態硫酸男がハアハア言いながら待ち構えていました。

地下の階段まで逃げ延び、逃げ場がないと思いながら辺りを探していると 『ブレイカ』 が回避ポイントとして光ってるじゃありませんか。これはドアでペッタンコ以上のハッスルになりそうだと思いながら、そこを選択すると――。

硫酸男がガスボンベの噴出装置をシャカシャカ振りながら ぐへへへぇ とアリッサに近付いてきます。勿論のこと、硫酸男と同じくらいにアリッサも目の前の変態をもう、殺る気まんまんです。電気のブレイカを下ろし、哀れ硫酸男は高圧電流を浴びて しびしびしび なんてヘナいことを口走りながら悶絶してしまいますた。

アリッサたん、最早変態に一片の容赦無しです(汗

ルーダーの激しい攻撃性の所為なのか、それとも硫酸風呂なんて残酷な所業を見てトサカにきてるのか、或いは硫酸男の変態っぷりに嫌気が指したのか分かりませんが、ただこれだけは言えると思います。

アリッサは、強い娘です(大汗

とはいえ、変態に対抗する為にはルーダーとしての能力に目覚めなければなりません。その為には 『ランド親子の形見のストール』 を手に入れないといけないのです。その為に地下道でやはり 死の綱渡りをしなければいけません ――っていうかまた死と隣り合わせなのかよッ!! 怪人の追ってこない時くらい、もうちっと優しくしてやれよって気もしますが、この追い詰めっぷりがカプコンのお家柄って奴なんでしょうね、きっと(笑

そして、ストールを手に入れた所で再び硫酸男が襲ってきます。しかし、今度はアリッサもルーダーの力で戦えます。ランド親子を硫酸風呂に追い込んだ鬼畜変態硫酸男に裁きの時がやって来たのでした。いけ、アリッサっ!

――――。

―――。

――。

―。

――――。

―――。

――。

―。

こんなの無理、倒せません←前と同じパターンかよ!!

いや、今度は遠距離攻撃してくるんですよ。しかも微妙に動き早いし硫酸の届く範囲広いし、どうやって倒せば良いんじゃい。第一回目は成す術もなく、硫酸の餌食になってしまいますた。

しかし挫けてはいけません。ハンマー男にも隙があった、ならば硫酸男にも隙がある筈。要するに、変態には必ず隙がある筈なのです。次こそそれを見つける為に、今度は慎重に攻め続けることにしました。

そしてとうとう、隙を発見したのです。ハンマー男を上回る情けない隙を。

この硫酸男、時々連続してアリッサに硫酸を吹きかけてくるのですが、そうすると一時的にボンベの圧力が下がる為か、硫酸が発射できなくなるのです。

すると硫酸男、慌てふためき呟きます。

『ゲェッ、出ネエッッッ!!』

――――。

―――。

――。

―。

くッ! な、なんて分かり易い――。

こんな見え見えな隙に気付かなかった私って一体――。

ま、まあ良し、分かれば良し。硫酸を必死で充填している硫酸男を縛りつけ、縛り付けて、縛り付け抜いた所で、アリッサが矢を天に向けました。

必殺技モード発動です

例によって魔法陣が硫酸男に光臨し、やはり黒い霧に包まれて消滅してしまいました。アリッサ、またまた大勝利です。

その後 『ランド親子の形見のストール』 をランド親子に返すとやはり 『フランダースの犬』 風に天国の門へと旅立って行きました。うーん、めでたしめでたし。

しかし、今度は穏便な夢オチでは許されません。風景が一瞬にしてハミルトン屋敷に戻り、しかも例の ロリコソ変態 『闇の紳士』 が現われ、屋敷がいきなり崩壊してしまいます。

アリッサは時計搭の時計盤に載せられ、まるでジェットコースターのように彼女を持ち上げていきます。見えるは何時の間にかそびえ立つ『クロックタワー』です。おお凄げえ、こんなにでかいのか本作のクロックタワーは。

なんて思う間もなくアリッサは、まるで某沈没英国船物語の女主人公の如く手を広げて見せました。何て強く度胸のある娘でしょうか――しかし、調子に乗りすぎて時計盤から落っこちてしまいました。しかも待っているのは ロリコソ変態 『闇の紳士』 です。

『会いたかったよ、アリッサ』

この ロリコソ変態 『闇の紳士』 と来たら、いきなりアリッサのことをお姫様抱っこです。クッ!! な、なんて筋金入りのロリコソかッッ!!!

しかもこのロリコソ変態 『闇の紳士』 ったら、母親が魔の者の配下に殺されたと言いやがるのです。アリッサが「嘘、嘘よ」と否定すると、否定されたことがトサカに来たのか分かりませんが、今までの友好的な態度をかなぐり捨てて。

『だったら地獄に落ちるが良いッ!!!!』

ロリコソ変態 『闇の紳士』 はアリッサを地下深くに突き落としてしまったのでした。

硫酸男以上の変態との邂逅(かいこう)をアリッサに果たさせる為に――。

『CLOCK TOWER3 プレイ記録(1) --アリッサ、1940年代の英国にて変態第一号に追跡される--』
『CLOCK TOWER3 プレイ記録(3) --真性の露出狂的変態現わる--』

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