CLOCK TOWER3 プレイ記録(4)

--東洋かぶれの変態兄妹と知りたくない真実--

11 2002年・病院(1)
及川光博と篠原ともえ兄妹説発覚?

斧男を倒し、元の世界に戻ったかのように見えたアリッサ。凄まじい強敵(へんたい)を屠り、安寧を得たかに見えた彼女を、ある意味で変態より騒々しい人間が破りました。

やられ役キャラ確定クン、デニス少年です。彼はアリッサが何処に言っていたか尋ねるのですが、彼女は詳しい説明をしませんでした。詳しい経緯は硫酸男との闘い斧男との闘いをご覧になれば分かる通り凄まじいもので、一言で語り尽くせません。そういう表現はなかったのですが、彼女は遠い目をしてからきっと心底うんざりとした表情を浮かべたのでしょう。硫酸のボンベ担いだままハアハア言ってる鬼畜変態、上半身剥き出しのまま奇声をあげハアハアしてる真性変態……きっと彼女、一生分の精力を使い果たそうとしてます。そんな中、無用にテンションの高い一般人なんてもう、幼稚園児のガキと同じなのでしょう。達・観・完・了。

そんな中、二人が歩いているのはこれまた辛気臭い町並み。霧の都っぷりを見せつけるその中を歩くアリッサとデニスは妙に余所余所しく……と。その時です。窓の外から看護婦さんが明るい声を。それを見たデニスったら、姉さんと言いながら病院の中に走り込んで行ったじゃないですか。え、姉さんが帰ってくるのは半年後じゃ……アリッサの疑問もデニス、オメガ無視です。

如何にも寂れた、もう治療なんて行われてない廃病院だぜって雰囲気を漂わせているにも関わらず、デニス気づきません。あるのは姉に対する親愛の情のみ。ひっしと抱き合い、再開の喜びを伺わせていると、ああ良いシーンだなと思ってしまいますが、もう斜めな展開をずっと見続けてきた私には分かっています。お前、偽者だろっっ!!

勿論、そうでした。姉さんと呼ばれていた人間はみるみるうちに中国娘と化し、不審に思ったデニスもようやく事に気づいたが既に遅し。デニス愛しの姉さんは……。

中国服を着た篠原ともえにっっ!!

なり、キャハハハと斧男以上の甲高い声をあげながら、支点のない鋏を振り回してきます。デニスは何とかかわすのですが、しかし真の驚きはここからやってくるのです。いきなり両開きの扉がバタン……ストレッチャが急速に迫り、そこには一人のかぶき者がいました。両手にやはり支点のない鋏を持ち……。

ちょんまげ和装のっ、

真性変態っ。

モデルはおそらく、

及川光博っ!

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変態兄妹キターーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!

アリッサを威嚇し、デニムを抵抗の末に捉え、ストレッチャに陣取った二人は揃いも揃って斧男以上の高い声を張り上げます。余りの変態ぶり、変態衣装、しかも二人と……これまでのはっちゃけた展開で見慣れていたアリッサたんも、吃驚とするだけで何もできません。何しろ二人の姿からして変態確定です。

兄は及川ミッチー、かぶき姿の王子様。

妹は篠原ともえ、ハイテンションの天然娘。

もう、何が何やら(アセアセ

しかも二人揃えば三倍変態という格言どおり、彼らは歓喜総天然色的変態特有の哄笑を、狭い教室に繰り広げます。

ヒャーーーーッハハハハ。

キャハハハハハハッッッ。

ヒャーーーーーーーーーーーーッハハハハ。

キャハハハハハハハハハハハハハハッッッ。

そして一頻り笑い終えると満足したのか、息もぴったりの漫才コンビ振りを見せます。

「トーウトウ、オレたちまで引っ張り出したなアリッサーーッッ!!」

先ず、兄が支点のない鋏を両刀のように扱いながら、しゃきーん……しゃきーん……。ちゅうかお前のような崩れかぶき者など呼んでないわ、カエレ。

「デーモ、これでおしまい。デニースの命を助けたければ、貴女の命を契約の儀式に捧げるのよッ!!」

お前もカエレ!

アリッサ心の呟きが通じたのか、彼らは散々好き放題言いつつ変態っぷりを見せつけ、わーぷしてしまいました……勿論、デニスもい・っ・し・ょ。私ならここで彼を放って逃げ、クロックタワーのこともロリコソ変態『闇の紳士』のことも、ミッチー・シノラー兄妹のことも、すっぱり忘れて逃げたでしょうが、アリッサは強い娘です。何と彼らの追跡を始めてしまいます。

まさか退場した挙句、直ぐおいかけてくることはないだろう……うろつく幽霊を成仏させてから、フロントで『奇妙な鍵』をGETし、アリッサは病院の散策を始めたのでした。

12 2002年・病院(2)
ちょきチョキるー

直ぐに追いかけてきました、兄が。

かぶき変態、くされ及川光博(仮名)が(泣

そう、あれは病院の二階を散策している時でした。廊下の突き当たりに変な鏡があったんですが、そこに怪しいかぶき者の変態が移ったんですよ、まあ怖い奥さん。

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うわあ!

しかし、何故か二人一緒ではありません。というか流石に二人で追跡されたらたまったものじゃないのですが、どうやら一人しか出てこない。カプコンのプログラム事情? と勘ぐってしまいましたが、しかしそこには重大な理由があるのでした。

それはさておきこの兄、動きは早く、闇夜に浮かぶかぶきものなんて怪しさ大爆発です。しかも『参る』とか日本風の掛け声で『ハサミ』を振り回してくるのです。もう何が何やら――生足はアリッサより白いし、勘違いした王子様だし、救いようがありません。

腹が立ったので聖水をぶっかけてやると――。

あ、アツイッ、アツイノォォッ!!

ヒイっ!! 今までの怪人の中で一番変態声です。というか、何処かの関西芸人かAV女優みたいな声をあげるなって……しかしアリッサは少しも怯みません。アツイノ、アツイノと悶えている偽及川光博を見ても何の劣情すら感じないのでした……くっ、なんておじいちゃんっ娘だ(違

何処かに回避ポイントはないかと適当な部屋に入ると、おにゃのこか子供しか入れないような穴を見つけてしまいます。そこをくぐって兄から脱出、勿論パンツは見えません。見せないのがカプコンの職人(以下省略

ワープができる筈なのに、兄は何故か追ってきません。色々なところをうろついた挙句、何処かに言ってしまったので、入った部屋の散策をしてみます。すると『魔鏡』というアイテムを発見します。よく使い道が分からぬまま部屋を出て、仮初めながら兄の消えた廊下を探していると、念入りに三つの鍵をかけたドアを発見しました。中にはどうやら魔法陣があり、そこから何処かへとべるよう。

はい、バイオお得意のフラグ管理です(涙

しかし、アリッサはそれでも挫けません。鍵を集めるために、いつ襲ってくるか分からない変態兄妹を警戒しつつ、廊下を奥まで進むと怪しい鏡と再び遭遇。そうか、ここで合わせ鏡しちゃう為の『魔鏡』なんだね。アリッサ的思考回路爆発、すると鏡の中に吸い込まれていくではありませんか。

はい、もうお分かりですね(唐突に

クロックタワー3は実はホラーではなく、アリッサが鏡を通って別の国にいくホラーの皮を被ったファンタジィだったのです。迷い込んだ不思議の国は、変態だらけのハッピィ・ランド――正に漢のファンタジィ。

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―。

そんな馬鹿なことを考えていると、向こう側で待ち構えた妹が襲ってきました。

チャイナ変態、くされ篠原ともえが(汗

こいつもハサミを持ち、アリッサに迫ってきますが、やはり兄と比べると迫力がありません。それは男の変態が皆、アリッサにハアハアしているのに比べて、女の変態はハアハアしないからだと思われますが、私的には少し者足りません。

しかし、流石監督、そこのツボは心得ています。私のような屈折した人間の心にも対応する、妖しげな所業を監督は偽篠原ともえに与えていたのです。

兄の時と同じよう、部屋に隠れると不意に……壁の向こうから妖しい掛け声が聞こえてきます。

ちょきチョキるー♪

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―。

え、今なんておっしゃたのかしら? 妹さんったら(錯乱状態

ちょきチョキるー♪

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色々な意味で、今までの変態すら存在を薄くしてしまうその言葉に、アリッサたんタジタジです。鏡の国ではこのちょきチョキっ娘から逃げつつ、探索をしないといけないのです……。

ど う す れ ば い い ん だ(お

勿論、鞭と聖水です。逃げつつも追いかけてくる妹を避けつつ、時には聖水をかけて……。

アツイーッ!!

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―。

悶え方が兄と一緒かよ(怯

……もう、何ちゅうかですな。このプレイ記録見ても、ホラーと思って貰えないような斜めな演出ばかりやってくれるスタッフったら、お茶目さんというより他、ありません。

しかし、アリッサたんにとっては変態です。隙を見せたら心臓もってかれるとあり、死に物狂いで戦わなければありません。鏡の世界を探索し、鍵の入手とと封印の破壊を済ませると、再び現実の世界に戻り、解かれた封印の場所で最後の鍵を入手……これでようやくちょきチョキ兄妹から脱出できます。

今度こそ平和な場所でありますようにというアリッサが祈ったかどうか分かりませんが、彼女の辿り着いたのは荒野……砂嵐吹き荒れるいやーな予感がする荒野です。

それでも先に進むアリッサの元に……とうとうアイツが現われちまいました。

娘婿殺害犯、ロリコソおじいちゃん『ディック・ハミルトン』です。

アリッサはすかさず話しかけますが、おじいちゃんはイっちゃった目でイっちゃった呪文を唱えているため、お目当てのアリッサたんにハアハアすることなく、通り過ぎていきます。アリッサ、後を追おうとしますが、妙な落し物を発見してしまい、拾い上げてしまいました。

それは……『ディック・ハミルトンの日記(3)』です。そう、かつて『ルーダー万歳』『娘婿殺害の心境』を赤裸々に描いたおじいちゃん日記――中学生日記の数百倍邪悪ですが、おじいちゃん娘なアリッサは、好奇心を抑えきれず読んでしまいましたが……。

そこに記されていたのは電波――月島あにぃをも超える凄まじい毒電波に犯された心情でした。私はここで奇しくも、その一部を軽く要約してみようと思います。少なくとも、原文とは違うことを予めご了承下さい。

今日はアリッサの誕生日だ。それにしても、アリッサは母親に似て日々賢く美しく育っていくなあもうおじいちゃんハアハア。

なんと恐ろしいものを見つけてしまった。どうも魔の者となるための契約の儀式があって、それを行えれば孫娘アリッサたんと永遠に一体、ハアハアな関係になれるようだ。でも、それにはルーダーの心臓が必要らしい。しかし、実の孫娘の心臓を抉り取るなど私にできるのだろうか、残酷な。しかし、私にはアリッサと永遠にハアハアした願望を抑えることができない。

ど う す れ ば い い ん だ

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―。

こいつだっ、諸悪の根源は間違いなくこいつだっ!!

なんだか、もう『謎は全て解けたっっ!!』的な日記のような気がしますがアリッサは見なかったことにしたようです。如何なるコメントも狼狽もなく、ただおじいちゃんが消えた方向に走るアリッサ――もう救いがないほどのおじいちゃんっこです。

しかし、兄がまたもや追いかけてきます。アリッサも逃げますが、兄の方が早いので、手持ちの聖水をもう一度、ふりかけてやりまして。

アツ、アツイノォォッ!!

例によって変態的喘ぎ姿を披露している隙を見て逃げ出すアリッサ――と、その先に荘厳の極みとも言える建物が現われます。迷わず入るアリッサ、するとそこには想像を超える光景が待ち受けていました。

総大理石にシャンデリア、象も通れそうな螺旋階段、何より凄まじき質量の空間――正しく今までの建物とはスケールが違います。そう、アリッサはとうとうクロックタワーの最深部へと辿り着いたのでした。

『CLOCK TOWER3 プレイ記録(3) --真性の露出狂変態現わる--』
『CLOCK TOWER3 プレイ記録(5) --窮極の愛に侵された窮極の変態おじいちゃん--』