既に別所ではいくつか述べていますが、我が家にポメラDM20がやって来ました。
テキスト打ちに特化した内容として宣伝されたDM10が出たときは、欲しいと思いながらやや制約が多いかなと見送っていたんですけど、DM20はその辺りが大分解消され、QRコードを通じて簡単な文字情報を携帯でやり取りできるなどの便利な機能もついたと聞き、ふらふらと購入してしまったのでした。
で、数日ほど使ってみた感想ですが、起動時間は早いしバッテリの持ちもほぼ記載時間通りっぽい。ノートPCにあるような実稼働はその半分くらいみたいな誤魔化しはなかったです。アルカリで10時間くらい使って電池のゲージが一個しか減ってないのは素直に驚けるところです。それにノートPCみたく電池が切れても、近くの店で買い足せば良いのがなかなかに大きい。ノートPCだと電源席でバッテリ補給しなければいけませんから、そういう意味でも自由度と稼働時間がノートPCよりも更に高い。
キーボードは使い始め、スペースキーなど一部のキーが少し固すぎるかなという印象を受けましたが、使っていくうちに気にならなくなりました。最初は少し戸惑うかもしれません。
現状で使いにくいなと思うのはATOK関連。まずPC版ATOKからのユーザ辞書がインポートができないので、辞書一覧をテキストファイルにしてポメラ本体に移動したあと、適時辞書に登録していかなければいけません。
それに加え、PC版ATOKに比べて語数が少ない。PC版では変換してくれる単語を、ポメラ版だと変換してくれない場合が結構あります。その場合、ポメラ内で別の単語で出てくる漢字だったらそれをあしがかりに辞書に登録すれば良いのですが、出てこない場合はPCでわざわざ漢字に変換したものをポメラに移し、コピペして登録しなければいけません。
私はそんなに特殊な単語を使う人間ではなく、東方関連の一式があれば足りるんですけど、色々な辞書を多用している人にとっては厳しい制約かもしれません。最低限、変換はPC版準拠であって欲しかったなと思います。
まあ大きな不満はそれくらいなので、乗り越えられそうだというのであれば、購入を検討しても良いかもしれません。文章を沢山打つ人、PCには誘惑が多くて困るという人には特にお勧めできそうです。喫茶店なりにこもり、キーボードを広げれば、もうテキストを打つしかないと思わせられます。それくらいにシンプル、ストイックなやつなのです、このポメラさんは。