あぽー版初代などをプレイしている方に比べればまだまだですが、仮面の男さんとWizの出会いは相当に早く、確か10歳の頃だったと記憶しています。しかし仮面の男さんが触れた最初のWizはゲームではありませんでした。
4コマ系のアンソロジーでした。
最早20年近くも前ゆえ、詳しい内容は殆ど覚えていなかったのですが、妙に印象に残っている箇所が二つありまして。
一つ目はリボンを体中ぐるぐるに巻いた『男』忍者が出てくる場面。忍者は装備品を何も身につけていないと、レベル3ごとにACが一つ下がるという厨特性がありまして。しかしこの特性、何か一つでも装備するとなくなってしまいます。だから忍者は裸単騎が基本なのですが、しかし装備品に入らず、かつACを下げるアクセサリが存在するのです。これは身につけても忍者のAC特性がキャンセルされないのですが、そのアクセサリがリボンなのですよ。で、装備品なしスッパ忍者がリボンを以下略。
二つ目はこれも裸の男キャラ(多分忍者だと思うけど)がサキュバスの目の前でそのモノを披露して『粗チン』と詰られる場面です。その頃、仮面の男さんは超純真だったので粗チンの粗が何を意味するか分からず、しかし辞書を引いたらいけないという直感があったので、その後数年間は純真を保つことができました。やったね!
以上、脱線もありましたが上のようなスッパ忍者系の他にも外道冒険者たち、ヘタレワードナなどのネタが揃っていたアンソロジーでした。なお後にそのアンソロジーを探してみましたが既に捨てられた後だったためか見つかりませんでした。Google先生で調べても見たのですけれど、引っかかるのは違うくさいんだよなあ。もっと絵はリアル寄りのバタ臭い感じだったと思う。この本の詳細はずっと知りたいと願っているので、心当たりのある方がいれば、教えて頂けると竜虎乱舞……もとい狂喜乱舞すると思いますよ。
兎も角もその本を読み、ふーんWizって非常に怪しいけど面白そうだなと思い、今は無きレンタルゲーム屋で借りてプレイしました。
正直に告白すれば歯が全く立ちませんでした。辛うじてキャラクタメイキングはできたものの、苦手な3Dダンジョンだった上に目的が見えず、考えなしに突っ込んで全滅を何度か繰り返し、挫折してしまいました。
その代わりにといってはなんですが、WizのOVAを観たんですよ。え、WizってOVAになっていたの? と聞かれそうですが本当です。詳しくはこのページの第17回を観てください。あともにょもにょすればもにょするかもよ! 世間では黒歴史と言われているOVAですが、テンポ良く原作の雰囲気を濃縮していて、当時は結構楽しんで観た記憶があります。
ちなみにその後、似たような雰囲気だなあと観たのがOVA版『ロードス島戦記』だったのですが、これは割と順当なんじゃないでしょうか。そこで仮面の男さんはファンタジー系戦記ものの魅力を知り、そしてエルフ属性を獲得しました。仮面の男さんが姉属性持ちなのは、OVA版ディードのふつくしさに理想のお姉さん像を得ていたのだと思います。更にちなみに、ロードスの原作は高校の頃読んだのですが、OVAが先のためかスパーク(笑)派な人間です。
さておき時系列を元に戻しますと。その後しばらくWizは忘れていたのですが、確か中2の頃、GBの外伝Iを購入しました。リベンジのつもりで意気込んでいたのですが、何故かこれまでに抱き続けていた3Dダンジョンへの苦手意識が克服できており、キャラメイキングの魅力も分かるようになっていたので、何度か全滅を繰り返しながらも徐々にはまり込んでいきました。最終的にアイテムフルコンプ、転生の書(次作以降に自キャラを移動させるためのパスワードが発行できるアイテム)をゲットしました。レベルは平均で1000程度だったと思います。
順当にいけば外伝2だったのですが、その頃仮面の男さんは微妙に金欠でスルーしてしまいました。まさか後年、そのことを凄まじく後悔するときが来るとは思わなかったのですが。何故なら古川日出夫の傑作『アラビアの夜の種族』が、この外伝2を基にした作品だからです。初代GBカートリッジで既に絶版しているので今や入手してもプレイできないというこの悲しさよ。
で、仮面の男さんが次に買ったWizは外伝3でした。この頃はある程度コツを掴んでいたので、しかもその頃には脳内キャラ設定による感情移入度大幅アップの大技を会得していたので、もう日々ドラゴンの洞窟に突貫突貫大突貫の日々が続きました。最終的には平均レベル1500強、アイテムはもちろんフルコンプという中程度廃人(まあこの程度ならWiz的には中程度ですよね)ぶりを発揮していました。ちなみにこのときの脳内訓練が、後の創作関係にかなり役立っている気がします。数値から精緻にキャラを妄想する能力って、割と強力なんですよね(笑
で、現状最後のWizとなっている外伝4です。これもクリア後の廃人プレイに突入しようとしていたのですが……バックアップカートリッジが弱いためか、ある日電源を入れると全てのデータが消えていました。しかも一度ならず三度も、レベル100平均まで育てたキャラを持って行かれるという非業に遭遇し、流石に放り投げてしまったのでした。私の環境だけかもしれませんが、データの消えやすさがそりゃ酷いものでしたね。
その後Wizは様々な新作が発表されましたが、しかし今のところ完全スルー状態です。前述した『アラビアの夜の種族』がほぼ完璧といって良いWiz小説で、一時的に血を滾らせたもののその後アスカ見参にずぶずぶしたのは語るまでもないでしょう。
そんなわけで以上が仮面の男さんのWiz遍歴の全てなのでした。
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これだけ語ったせいかWiz熱が俄に増してきたので、ずっと積んであった『風よ、龍に届いているか』を読まなければという気になってきました。さまはろぐばいと、ぷしゅけの後に読むとしましょうか。