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中盤までは次巻への橋渡し的な話になるのかなと思っていましたが、ラスト50ページに怒濤の展開が待っていました。
1巻のレディ・キィに纏わる争いと顛末より以降、魅力的なエピソードを挟みながらその底で流れてきたものが一気に結実してきた感じ。もちろんそうであることは理解していましたが、そうかこの物語はここまで薫とレイニーの物語であったのかということが、震えるような展開と共に爆発的に理解できるであろうと思います。
今巻のエピソードにより必然的に物語は最終章へと移行し、次からは闇黒きものとの最後の戦いが待ち受けているのでしょう。ここまでの展開に対し、作者がどのような結末をつけるのか。楽しみでしょうがありません。
1巻以降、どこかで読む手を止めている方がいましたら、もう読めと。ここまで読めと、懇願したい気分です。