良い小説家を判別するためのたった一つの指針

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ある作家が面白いものを書くか否か、手っ取り早く判別したいと思うならば、まずはその作家の、食事(あるいは食べ物)の描写を見れば良い――というのが、仮面の男さんの、昔からの持論だったりします。

これが上手な小説家で、下手な作品を書くものには、これまでお目にかかったことがありません。ただし、イーガンみたいな作風は除くのだけれど。

ただ、その理由を言葉で説明することができず、経験則に留まっていたのですが、最近になって以下のようなことを思うようになってきました。

小説で描写される食べ物は、文字から食べ物の見た目がまず連想され、そこから味や匂いに想像が至り、初めて美味しい(あるいは不味い)と判断することができる。二段階のフィルタを通すため、想起することが思っているよりも難しいはず。

それを読者にすっと感じさせるというのは、それだけで高い文章力、描写力を持っていると判断して良いのではないか。

ただ上にも述べたよう、特に論理的裏付けのあるものではないので、他の方の意見も色々と窺ってみたいところです。

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