Killer7をクリアしました

Misskey Mastodon

新年に実家帰ったときプレイ→半年近く放置→夏休み取って実家帰ったときにプレイ、という遍歴を経て、Killer7を全ステージクリアしました。ghmの前作である「花と太陽と雨と」がハイパー歩きゲーだったので、今回もそういった路線を覚悟しなければいけないかなと思っていたら、割と正当派な血なまぐさいガンアクションでした。

少し癖の強い操作を要求されるので最初は戸惑うかもしれませんが、サーチ→ショットの流れに慣れてくるとガンガンれて、楽しくなってきます。少なくともノーマル相当のレベルでは、一部のボスに苦戦した以外はそこまで際立った苦労はありませんでした。人格を切り替えての謎解きも楽しいし、何よりもどこか突き放したような独特のユーモア、殺伐とした台詞回しやシナリオが相変わらず素敵です。米国映画吹き替え風の怪しげな字幕と腐った英語(誉め言葉)も良い演出となっています。

シナリオや台詞回しはghm製のゲームに慣らされてしまったというのが大きいかもしれませんが、そうでなくてもノワール系の話が好きならば、ノリノリでプレイできると思います。ghmのゲームの中で初めて、堂々とお勧めできるゲームかもしれません。No More Heroesもアクションとして面白いと聞くので、また余裕があれば手に取ってみたいところです。

以下、少しだけ伏せ。

ノリは薄暗くも底抜けに明るいんですが、ラストは仄悲しく、かと思ったら当然の如くちゃぶ台返しでした。結局のところはあれだけの血臭、悲劇も、盤上のままごとに過ぎなかったのかなあと思うと、何ともやるせないものがあります。

ただ、国家の象徴であるハーマンとテロの象徴であるクン・ランは、近代以降の確立された国家の枠組みに沿って生まれた二項対立であり、過去には別の形で、未来にはまた別の形で、対立し合っていく(いた)のかもしれません。いずれは二項対立の相克にまで辿り着く……のかなあとつらつら思いました。

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