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こちらは大賞とほのぼのとした雰囲気はよく似ているものの、うって変わって異能力バトル中心の、勢いのある作品でした。逆に言えば勢いが勝ちすぎていて、伏線も薄く物語が作者の独りよがり気味という印象も受けましたが、主人公の二人が破天荒ながらも魅力的で、一部癇に障る部分もありながら、それに引っ張られて読み終えられました。
表紙がほんの端役であるレッテであることには疑問符を打ったのですが、こちらのインタビューを読んで納得してました。どうやら大体のところ編集担当の趣味のようです――本当、ロリコンはみんな死ねばいいのに(笑)
以下、少しだけネタバレ。
個人的に彼女の障害が治ってしまうというのは戴けなかった。現実的な枷を超現実的な方法で解決するというのは、異能力のガシガシ絡んでくる作品であってもこんなに安易に行われてはいけない気がするのですね。まあ極論に近いんですけど。
あと表紙は色々と戦略もあってあの形になったのだとは思いますが、まあ担当編集者はロリコンということにしておけば一番角が立たないんじゃないかなと思ったのでああいう書き方をしています。本当に死ねば良いのにと思ってるわけじゃありません。
