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割と続けて3、4巻と読みました。相変わらずバナージを始めとする登場人物たちの思いの描き方、MS同士の戦闘描写が、身震いするほど格好良いです。
特にこれまでのガンダムでも繰り返し描かれてきた、闘いの中でわかり合うという行為を瑞々しくも生々しく描いた、4巻のバナージとマリーダ戦は白眉と言わざるを得ません。1、2巻の遅々とした展開にしびれを切らした人も、是非ここまでは辿り着いて欲しいものです。刻の涙が見えますから。
逆に言えばここまで読んで滾るものが何もなければ、これから先を読んでもどうしようもないから、さっさと切ることを推奨します。
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しかし、帯の『大人のためのガンダム』という宣伝は何とかならないのかな。舞台こそ初代に連なる系譜なのですが、世界情勢的にはポスト冷戦やその後を見据えた、アニメの最新作である00と比べても遜色のない時代性を兼ね備えています。
BmG的な導入といい、ガンダムの知識はスパロボで全部だぜ、みたいな若人が読んでも楽しめるはずなんですけどね。福井氏もそういう読者を想定してか、諸処の設定についてかなり詳細な描写をしていますし。
某所を観ていたら、なんだ回顧厨のためのものかツマンネなどと思っている人が思ったより多そうなのですが、決してそうではないのだと、断言しておきます。