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東京創元社より発刊の始まったナンシー・ドルーシリーズの第二弾。今回はミステリの定番である、古式ゆかしい館で起きた怪事件。
といってもおどろおどろしい一族の妄執や、血みどろの連続殺人があるわけではなく、不可思議な怪奇現象に悩まされる館の住人の依頼を受け、可愛くも奮闘するナンシー・ドルーの活躍がメイン。ミステリとは銘打たれているものの、謎解きももっさりあっさりとしており、その筋を期待すると肩透かしを食らうやもしれません。
第一作を読んだときにも思いましたが、このシリーズはナンシーが壁にぶち当たりながらも体当たりで謎に挑んでいく勇ましさ、あるいは可愛らしさをはらはらしながらつぶさに辿っていくというのが正しい楽しみ方のような気がします。実際、私はそれを追っていくだけで十分に面白かったですし。
親の理解が良過ぎる、主人公に色々と都合が良過ぎるなどの点が気になるかもしれませんが、これくらい優しいミステリがあっても良いのでしょう。
ただそれを差っ引いても、悪役の面々にはもう少し粘って欲しかったかも。色々と企んだ割には早く落ちすぎだ、あんたらwwww
コメント
『古時計の秘密』[キャロリン・キーン/創元推理文庫]
古時計の秘密 (創元推理文庫 M キ 5-1 ナンシー・ドルーミステリ 1)どうみてもミギー氏の絵に惹かれたのが購入の動機です、本当にありがとうございました。というか仮面の男さんはミステリ好きを自認していながら、ナンシー・ドルーなる探偵も、それがキャロリン・キーン名義…