星男の器

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よく考えると今月は『チャイルド44』以外、打海文三作品の感想しかあげていないことに気がつきました。なんというスーパー打海文三タイム。それはどうだろうと考えたわけではありませんが、現在はジョン・クロウリー『エンジン・サマー』と、伊坂幸太郎『砂漠』、伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』を併行して読んでいます。その三つに共通点はあるの? 馬鹿なの? と言われそうですが、そんなものあるわけがない。仮面の男さんは濫読家ですからね。

でも最近、濫読家って好かれないことに気がついてきた。特定のジャンルしか嗜まない人間にそれ以外のジャンルを勧めると、大抵の場合は鬱陶しがられる以外の反応を引き出せないということが分かってきて、自分の好きなジャンルを馬鹿にされたと勘違いするのか遠ざかられちゃうんですよね。あとは多ジャンルにまたがる作品の場合。

私が随分前から勧めている応化クロニクル――『裸者と裸者』『愚者と愚者』『覇者と覇者』――のシリーズはミステリ、ライトノベル、戦争物、文学、どれを取ってみても一線級で読める作品なのですが、例えばミステリ好きにとってはライトノベル、戦争、文学の部分が引っかかって手に取られ難いのかなという気がする。他パターンの場合も然り。興味のある部分だけを摘みたいと考える人間にとって、多ジャンルにまたがる作品を勧められるのもまた鬱陶しいんだなと分かってきた。

以前はもっと本好きの知り合いが気さくに接してくれたような印象があるんですけど、今は大体の人が遠巻きから眺めていて、自分の興味の埒外にある作品を勧められないか、びくびくされてる気がしてなりません。あるいはもうこいつの読書履歴なんぞもう見るかーって感じ。

それでもやはり、ジャンルの幅を狭める気にはならないんですよね。謎解きは楽しい、美麗な文言から様々なことを読み取るのに腐心するのも楽しい、未来への発想を私は欲してやまぬし、からりと読める作品も、ずしりと来る作品も、事実は小説より奇なりと思わされるノンフィクション、ドキュメンタリィも読みたい。封じ込められるジャンルなど一つもない。

業ですねえ。

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