小説 『運命の日』[デニス・ルヘイン/早川書房] 4152089482 4152089490 これまでのミステリ、ハードボイルド色が強い作品群と違い、本作は1910年代後半のボストンを、低賃金と低保証にあえぐ警察官の実情を縦軸に、米国の奥底に燻る人種差別を横軸に描いた歴史小説となっています... 2008.10.01 小説感想
小説 『忘れないと誓ったぼくがいた』[平山瑞穂/新潮文庫] 4101354812 本の裏側に書かれているあらすじを見て、思い当たる節がありすぎたのですが、しかしラス・マンチャス通信のような歪みを書く作家が、まさかなあと思い、読み始めました。 2008.09.30 小説感想
小説 『ラス・マンチャス通信』[平山瑞穂/角川文庫] 4043905017 以前から興味があり、つい先日に文庫落ちしたということで読んでみたのですが。 現実と微妙に乖離した、名状とし難い日常を淡々と描く、派手さはないけれど心の芯にぞっとした不気味を感じる内容でした。異常の中にある正常は逸脱であ... 2008.09.24 小説感想
小説 『時計仕掛けのオレンジ』[アントニイ・バージェス/早川epi文庫] 4151200525 私は数年前、スタンリー・キューブリックが映画化した同名作品を観て痺れた口なのですが、原作は最終章が抜け落ちているという話を聞き、ずっとスルーしていたのでした。ネットで読めるという情報は得ていたのですが、何というか画竜点... 2008.09.20 小説感想
小説 『復讐者の棺』[石崎幸二/講談社ノベルス] 4061826034 流石にもう出ないだろうなと思った頃に、平然とシリーズ新作を出す石崎幸二。そこに痺れ(ry そんなわけで、6年ぶりのユリ&ミリアシリーズ新作となる本著を読み終えたのですけれど、物凄くいつも通りの出来映え過ぎる。怖ろしいま... 2008.09.11 小説感想