Wii版の『風のクロノア』を一巡しました

2日目にVision2～Vision4を、その翌日にFinal Visionまで。流石に何度もクリアしているから、大体のプレイ勘は体にすり込まれている感じ。フルレンダリングで3Dっぽさが増したため、フィールドが一部見にくくなったりもしていますが、概ね操作感は初代の爽快感が保たれていて良い感じでした。日本語を喋っているデモとか観たので少し心配だったのですが、きちんとファントマイル語も選べますし。ICOみたく一周目はファントマイル語で、二周目は日本語でプレイするとより深く感じられるものがあるかもしれない。

ストーリーもほぼ原作そのままで、所々低年齢のプレイヤに配慮して説明が追加されてる部分がちらほらと。既プレイ者なら分かると思いますがVision4-2での会話とかそこら辺。

難易度的には後半の一部に鬼畜な部分が残っているものの、ボス戦はPS準拠かボスによっては弱体化されてますし、ハート5つの2分割なので当然ながらかなり簡単になっています。特にSTAGE2は真ん中の穴がないので操作ミスによる墜落がなくなってかなりやりやすくなっています。もっとも初プレイの方にとって最初の壁であることに違いはないのでしょうが。神曲に定評のあるVision4のボスは……音楽二巡してもほぼ倒されることのないクオリティの攻撃なのでゆっくり神曲聞いていってね！！

夢のかけらを全部集めたり、住人を全て助けたりすれば、また難易度は上がるのでしょうが、クリアする分にはPS版と比べて大分楽になっています。以前から興味のあった人は、気軽に手を出してみると良いかもしれませんね。アクションとしても良質ですし、何よりも上質のジュブナイルとして胸に残るものがあると思いますから。

以上、ネタ割りしない程度ではこんな感じでしょうか。

以下はネタバレ。

唯一の厳しい意見ですが、EDの演出はPS版に比べかなり落ちてた気がする。クロノアとヒューポーの間で交わされる会話と緊張、再生の歌が歌われ、二人の別離が唐突にも容赦なく行われるあの痛々しい間合い、そして何より悲しみを抑え必死で笑顔であろうとするヒューポーの表情が全くなかった辺りがううむ。

ほんの微妙な演出差なんですけど、それだけで見えるものってかなり変わってくるのだなということを少しばかりの残念さと共に噛み締めたのでした。もっともPS版のEDを何度も観てるからこそ言えることかもしれませんが。