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『忘れないと誓ったぼくがいた』[平山瑞穂/新潮文庫]

4101354812 本の裏側に書かれているあらすじを見て、思い当たる節がありすぎたのですが、しかしラス・マンチャス通信のような歪みを書く作家が、まさかなあと思い、読み始めました。
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『ラス・マンチャス通信』[平山瑞穂/角川文庫]

4043905017 以前から興味があり、つい先日に文庫落ちしたということで読んでみたのですが。 現実と微妙に乖離した、名状とし難い日常を淡々と描く、派手さはないけれど心の芯にぞっとした不気味を感じる内容でした。異常の中にある正常は逸脱であ...
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『時計仕掛けのオレンジ』[アントニイ・バージェス/早川epi文庫]

4151200525 私は数年前、スタンリー・キューブリックが映画化した同名作品を観て痺れた口なのですが、原作は最終章が抜け落ちているという話を聞き、ずっとスルーしていたのでした。ネットで読めるという情報は得ていたのですが、何というか画竜点...
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『復讐者の棺』[石崎幸二/講談社ノベルス]

4061826034 流石にもう出ないだろうなと思った頃に、平然とシリーズ新作を出す石崎幸二。そこに痺れ(ry そんなわけで、6年ぶりのユリ&ミリアシリーズ新作となる本著を読み終えたのですけれど、物凄くいつも通りの出来映え過ぎる。怖ろしいま...
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もう手遅れだ

デニス・ルヘイン『運命の日』は下巻を読み出して少しというところですが、相変わらず酷く重たい話を書きおる。シャッターアイランドは例外なのですが、この作家は『正義と法があてにならないなら、どう行動する?』ということがほぼ共通のテーマになっており...