小説 『月曜日の水玉模様』[加納朋子/集英社文庫] 4087473740 何となく加納分が補給したくて、棚から引っ張り出しましたが、短編集に定評のある女史の作品だけあって、全編概ね外れなしで楽しめる内容でした。日曜日の『野球やろうぜ!』はどこのCLANNADか、リトルバスターズかと苦笑してし... 2008.01.31 小説感想
小説 『ROOM NO.1301しょーとすとーりーず・ふぉー』[新井輝/富士見ミステリー文庫] 4829164069 消化試合というか、主線を埋めるための側溝埋めという印象が少しあったのだけれど、でも相変わらずのとぼけた会話センスでどの話も面白かったですよ。しかしいよいよ『街』みたく、首都圏に人間関係が輻輳してきたけど、どれだけを最初... 2008.01.22 小説感想
小説 『鉄塔 武蔵野線』[銀林みのる/ソフトバンク文庫] 4797342641 少年(たち)が鉄塔を、終点から基点に向かって遡りながら進んでいく、大筋としてはそれだけなのに、胸が躍る作品でした。夏の日、小学校五年の少年にしては些か大き過ぎる冒険。その精一杯さ、瑞々しさに思わず手汗握り応援したくなる... 2008.01.22 小説感想
小説 『人類は衰退しました 2』[田中ロミオ/ガガガ文庫] 4094510443 様々なジャンルより抽出されたパロネタ(リタ・ヘイワーズとか、お花を供えてくださいとか吹いたわ!)や、腰砕けの結末は作者らしくて面白かったのだけれど、あまり妖精さんが出てこなくて、主人公が妖精さんと戯れるシーンが少なかっ... 2008.01.16 小説感想
小説 『時砂の王』[小川一水/ハヤカワ文庫] 4150309043 目次とあらすじから察して、最初は割と小粒な物語なのかと思って読み始めたのですが、300ページ弱の中に遥けき時の流れと、永劫を費やしてきた男の苦悩と、そしてその絶望的な最後の戦線の壮絶さが、見事にぎゅっと詰め込まれており... 2008.01.16 小説感想