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読んじった……今この時代、八神健のファンでいるってことは一種の試練なんだぜ、と読むまではそう思っていました。
でもこれは何気に神コミカライズでした。何わけの分からないこと言ってんだこいつと言われそうですが、しかし誰が何と言おうと面白かったんだからしょうがない。物語性の皆無だった原作に巧みに斜めな味付けを施し、正に秋田書店の実験場とでも言うべき傍若無人ぶりが存分に発揮してます。
何しろ原作の頭の悪い内容を更に二段階くらい加速させ、パロネタエロネタをこれでもかとふんだんに盛り込んでおり、読んでて何というか……色々な意味で脳みそが蕩けそうになります。頭が悪いということを、こうまでつきつめられるのか! と戦慄が走るくらいの頭の悪さです(もちろん褒めてます)よ。
既に名実共なる円熟に到達しつつある才能が、己を捨て本気ではじけた、その限りなく純粋な自滅テロぶりに、思わず読み終えた人間はこう呟かざるを得ないはずです。
八神健、自重しろ!
と。
あるいは、
信じられるか、これ『ななか6/17』と同じ作者なんだぜ……。
と。
特に五話の『こ・れ・は・ひ・ど・い』加減満載の神判は、作者が嫌だと言ったとしても、その健闘は黒歴史にはできないぜ……と親指を立てたくなるほど酷い。無論、他の神判も概ね酷い。
どれだけ酷いかはちょっと口にできないほどなので、興味を持ったなら原作未プレイであっても読んでみるが良いのです。
酷いけれど、コミカライズかくあれの見本でもあると思います。