--ILLUSIONABLE PARADISE--
「安藤君みたいに言ってくれる人、誰もいなかった」
「……そうかな」
「安藤君みたいに、自分で決めろって言ってくれる人、誰もいなかった。後悔したっていいじゃないかって言ってくれる人……誰もいなかった」
――それはきっと、俺にとっては彼女の問題など、所詮人ごとだからだ。だから俺は無責任にあんなことが言えるんだ。
「……ありがとう」
段々と朝倉の泣き声が静かになっていった。(THE END OF MEMORY/Kazuhiro Uraga)
話の性質上、このSSには日常で使用するには不適切な単語や過度な暴力描写、詳しい性描写が出てきます。 FACTOR2-5が注意レベル 、 FACTOR3-5, 4-1, 4-4が警告レベル になります。